2007.06.20

「クラシックジャーナル」がラ・フォル・ジュルネを取り上げた

La_folle_journee_question 音楽雑誌「クラシックジャーナル」の最新号(026号)(→amazon.co.jpHMV@TOWER.JP)に「ラ・フォル・ジュルネへの素朴な疑問」という特集記事があります。これを見て私は「ひょっとして…、真正面からのルネ・マルタン批判では…」と胸騒ぎを覚えましたが、内容はさにあらず、「熱狂の日」音楽祭にクラシックソムリエとして参加された片桐卓也氏が、同誌のスタッフからの質問に答える、という内容の記事でした。編集部の「ラ・フォル・ジュルネ」への疑問(または「誤解」)は、まさにコアな音楽ファンなら誰もが抱くようなもので「そうだそうだ」と共感を覚えましたし、それに対する片桐氏の回答にも「へぇ、そうだったんだ~」「そんなの初めて知った~」的なものもあったりしたので、双方のやりとりを結構楽しく拝見した次第です。
 さて片桐氏の発言で、面白かったものを幾つかご紹介しますと…、

①東京都響とトウキョウ・モーツァルト・プレイヤーズ以外の在京オケが「ラ・フォル・ジュルネ」に出ない理由は、「ギャラが安いから」。
②「東京で『熱狂の日』が成功した」というニュースがフランスで流れ、はじめてフランス国内でも本家ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」の認知度が高まった。
③「0歳からのコンサート」「キッズプログラム」は日本独自のもので、ナントには無い。

 ①は「やっぱり…」という言葉しか浮かびませんが、今後音楽祭の収益性が上がって、その結果ギャラも上がれば、また新たな展開が起きるかもしれませんね。何しろ私には「オケのレベルを更に一ランク上げて頂きたい…」という、積年の思いがあるもので。あと②と③は、まさに「驚きの事実」です。東京での音楽祭の成功といい、日本だけのオリジナル企画といい、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が世界の音楽業界に誇れるものだという思いを新たにしました。

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2006.03.27

【レビュー】西洋音楽史ー「クラシック」の黄昏

 勘のいい当ダイアリーの読者の方はすでに気付いておられるとは思いますが、(ネットラジオに嵌ってるせいでしょうか)最近CDを買う機会がめっきり減ってしまいました。だからといってこれまでCDに投資していたお金を貯金に回せているというわけでなく、そのぶん本やDVDの購入に充てているので結局我が家の財政状況には何の変化の兆しもないわけですが(笑)。
 そんな中でアマゾンで購入後何度も読み直しているのが「西洋音楽史」(岡田暁生著)(→amazon.co.jp)です。すでに世評も高いこの本ですが、ネット上でのレビューを見ていると結構各人の感想がバラエティに富んでいるので、パソコンを眺める度に「色々なものの見方があるなぁ」と感心することしきりです。ここで述べるのはあくまで私の個人的な感想であり、この250ページの新書を読み終わったあと皆さんは私と異なる思いを抱く可能性は高いと思います。ただこの本は様々な読者の「立ち位置」に配慮しつつ、外してはならない「要点」をキッチリと押さえて書かれた良心的なクラシック音楽のガイドブックとして、何のためらいもなく推薦できるものであることは確かです。

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2004.12.16

【レビュー】「日本を愛したユダヤ人ピアニスト レオ・シロタ」(山本尚志著)

 今し方読了したところです。前のトピックがあまりにも長すぎたので、今度は手短に書きます(笑)。

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2004.10.27

「クラシック100バカ」読了

 早くレビューをアップさせたかったので、結局アマゾンの発送を待たずに本屋さんで購入。買ったお店は数日前より山が低くなっていたので、売れてるんでしょうね。ということで以下レビュー。

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