2007.07.28

ラヤトン、そしてザ・リアル・グループ

 少し前、ネット界の大先輩であらせられる斉諧生様のサイトで、ラハティ交響楽団がアバを演奏していると知り、あわてて購入したのがこのCDでした↓

Rajaton_lahti_01

「Rajaton Sings Abba With Lahti Symphony Orchestra」(→amazon.deHMV@TOWER.JP)です。

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2006.09.17

YouTubeで見るクラシック(&あの指揮マネ青年の新着動画)

今日ココログの管理ページで当ダイアリーの「アクセス解析」を見ていたら、ロシアのピアニスト達のYouTube動画が結構アクセスを稼いでいたみたいです。というわけでアクセス向上を目指して動画リンク集の第二弾を(笑)

プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」レーピンがヴァイオリン、指揮はスヴェトラーノフです。演奏の続きはここここにあります。

つぎはグレン・グールドバーンスタインの共演です。曲はバッハ「クラヴィーア協奏曲ニ短調~第1楽章」(抜粋)です。

グールドといえばこんな珍品もあります(笑)。

グールド作曲「フーガを書いてみたいな」です。しかもこれはなんとも珍しい、日本語バージョンです(笑)。

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2006.08.27

YouTubeで見る「ロシアピアニズム」

 先日発売された「エスクァイア」誌の9月号は、トレンド雑誌としては珍しくクラシック音楽を大特集したことで話題になりました。中でも「ロシアピアニズム」特集は、一時期私が旧ソ連のピアニストたちを好んで聴いていたこともあり、興味深く拝見いたしました。
 さてこれらのロシア人ピアニストたちの実際の演奏を知る方法としては、もちろんCDを購入するのが一番ですが、「とりあえず視聴を兼ねて軽く聴いてみたいな」という向きには…、やはり「YouTube」でしょうか(苦笑)。とりあえず気になった動画の幾つかにリンクしてみました。

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2005.05.31

NHK-FMのライブ放送からいくつか

 最近「モーストリークラシック」がExciteを離れ、産経新聞のサイトのコンテンツの一部になりましたが(→参照)、情報量がExcite時代より遙かに少なくなったのは残念です。何より重宝していたNHK-FMの番組表が無くなってしまったので、長くて4週間先の番組情報を知るには「モーストリークラシック」誌を買うしかないようです。これは既存メディアのネット軽視のあらわれ…、と声高に叫ぶことなく「坂本くん」は飼い慣らされた犬のように大人しくCD店のレジ横に積まれた同誌を購入する予定ですが(笑)。
 このように情報収集をし、実際にお目当ての放送の録音を無事済ませても、聴かずに放ってしまうのは日常茶飯事なのですが、そんな中でも実際に音を聴き心に留まった演奏家を幾つか列挙したいと思います。

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2005.05.29

【レビュー】バイバ・スクリデの無伴奏ソロアルバム

baiba_skride

1.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調BWV1004
2.イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番ト短調Op27-1
3.バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタ
演奏:バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)

 「ゴロウ日記」で最新情報が逐一伝えられていた「エリザベート王妃国際音楽コンクール」ですが、きょう最終結果が発表され、ゴロウ氏が5つ星評価で「星72個」(笑)を与えたセルゲイ・ハチャトゥリアン氏が結局第1位となりました。ハチャトゥリアンといえばもう何度も来日していているので個人的には「あれっ、コンクールまだ出てるの?」という感覚でしたが、それにしても第1位とは素晴らしいですね。
 このコンクールは「ヴァイオリン→作曲→ピアノ→声楽」と4年毎に部門を変えて行うのが特徴なのですが、4年前の同コンクール、つまり前回のヴァイオリン部門で第1位を取ったのが、ここでご紹介するラトビア出身のバイバ・スクリデです。
 彼女の音色は刺々しさがなく滑らかで丸みを帯びていて、(実際女性だからそういうのではないのですが)女性的な「優しさ」があると思います。音の出し方も1音づつ丁寧で、濁った響きを伴うこともありません。音楽の造形も危なげないもので、全体的に優美な雰囲気でまとめられています。特にTrack 3(サラバンド)にそれを感じます。
 ただ曲目リストに並んだ3曲から私が期待するのは「ピンと張りつめた緊張感」をもった「激しい演奏」なので、そんな曲想とスクリデの個性とが合致していたのかというとやや頭の中で疑問符が浮かんでしまいます。ただ最近のヴァイオリニストからはなかなか聴くことのできない柔らかい音色をもっているので、そんな彼女の特徴が生きる曲(ブラームスとか、案外フランクも…)でまた聴いてみたいです。既にネーメ&パーヴォのヤルヴィ親子を始めとする有名アーティストとも共演しているので、これから露出の機会が増えてくるかもしれません。
(Sony Classical, SK 92938, SACD(2.0ch)/CD-DA Hybrid)

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2005.05.28

【レビュー】リーズ・ドゥ・ラ・サールのバッハとリスト

lise_de_salle002

1.バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV903
2.同(ブゾーニ編):コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
3.同:トッカータニ長調BWV912
4.同(ブゾーニ編):コラール前奏曲「われ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」BWV639
5.同(リスト編):前奏曲とフーガイ短調BWV543(S462-1)
6.リスト:水の上を歩く聖フランチェスコ S175-2
7.同:ペトラルカのソネット第104番 S161
8.同:悲しみのゴンドラ第1番 S200
9.同:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋の踊り」 S514
演奏:リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)

 デビュー・アルバムから約1年、個人的に待ちに待っていた第2弾CDはバッハとリストの作品集でした。一見大胆なカップリングですが、どちらも曲の性格を確実に捉えていて、音楽の表現力に長けた彼女の特徴が良く出た演奏となっています。

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2005.05.25

1000人チェロの話題を続けて

 5/21(土)は初めて奏者全員が会場に集合して練習を行いました。1000人全員が初めて一斉にフォルテで弾いたときに四方から感じた、これまで一度も経験したことのないような音圧は今でも忘れられません。私が「この響きを経験した10代や20代のアマチュアなら感動の余り『チェロを弾く仕事に就こう』と人生設計を考え直す人が出てくるかもしれないな」と思った位強烈なものでした。残念ながら私は人生を変えるには年を取りすぎたようですが(笑)。さてこの日はロストロポーヴィチ氏に加え大友直人氏からもご指導を受けたのですが、両氏の指揮者としての性格はかなり異なっていて、その好対照ぶりがなかなか面白かったです。

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「第3回1000人のチェロコンサート」に参加しました

 先日神戸で開催されたこのコンサート(公式サイト)、ミーハーな私は「ロストロポーヴィチ氏の指揮の下で演奏してみませんか?」という宣伝文句につられて思わず応募してしまった、というのが正直なところですが、楽しい思いと共に演奏会を終えることができました。このような機会を与えて下さった主催者の「国際チェロアンサンブル協会」の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。

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2005.05.19

【レビュー】福永吉宏&小林道夫のバッハ:フルートソナタ集

Bach_flutesonatas

<CD1>
1.バッハ:フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタロ短調BWV1030
2.同:同イ短調BWV1032
3.同:同変ホ長調BWV1031
4.同:同ト短調BWV1020
<CD2>
5.同:フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV1034
6.同:同ホ長調BWV1035
7.同:無伴奏フルートのためのパルティータBWV1013
8.同:フルートと通奏低音のためのソナタハ長調BWV1033
(演奏)
福永吉宏(フルート)小林道夫(チェンバロ;1-6,8)

 京都を中心とする関西で演奏活躍を行い、更に教育者として後進の指導にあたっておられる福永吉宏によるバッハのCD。演奏は何度聴いても飽きない素晴らしい内容となっています。
 福永さんのフルート演奏を聴いていると「軽み」という言葉が頭に浮かんできました。「軽み」という言葉は元々俳諧で使われる用語で、本来「何気ない日常描写の中から人生の深みを表現すること」などという意味で使われるらしいのですが、福永さんの何の作為を感じない自然な音、そして奇を衒ったところのない解釈からは、なにがしかの「意味」というか存在感を感じるのです。言い換えると、「過剰」な表現がなくても、バッハの音楽自体を十二分に堪能することができる、という点がこの演奏の素晴らしい点だと思います。
 福永さんは曲によってフルートを2種類(木製と銀製)使い分けています。基本的には音調の変化はないものの、銀製の方がやや響きに力強さがあります。その一方で木製の「温かい」音調も良いものです。
 総じてナチュラルな風合いの解釈の演奏は、何度聞いても聴き疲れすることのない好ましいもので、録音も十分良いものです。そして最近は「疑作」扱いでヨハン・セバスチャンの作品集のCDからは省かれることもある「BWV1031」も収録されていて、名作の「BWV1032」と有名曲の「シチリアーナ」が1枚のCDで楽しめます。
(ワオンレコード,WAONCD 020/01)
(追記)この商品はワオンレコードの公式サイトから直接購入できるようです。

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2005.05.18

「クラシックジャーナル」誌を読む

 バッハの「無伴奏チェロ組曲」のCDの集中レビューがあるというので「クラシックジャーナル」誌の最新号を購入して読んでみましたが、その記事以外がなかなか充実した内容だったので感想を述べてみたいと思います。

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2005.05.15

【レビュー】ニコラ・ベネデッティ&ハーディング指揮ロンドン響のシマノフスキ他

nicola-benedetti010

(曲目)
1.シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 作品35
2.サンサーンス:ハバネラ 作品83
3.ショーソン:詩曲 作品25
4.マスネ:タイスの瞑想曲
5.ブラームス(ハイフェッツ編):メロディのように 作品105-1
6.タヴナー:処女(おとめ)のための断章(新作)
7.マスネ:タイスの瞑想曲(カラオケ・トラック)
(演奏)
ニコラ・ベネデッティ(ヴァイオリン:1-6)ダニエル・ハーディング指揮ロンドン交響楽団

 メジャー音楽グループ・ユニヴァーサル傘下のDGレーベルと破格の契約を結んだばかりのニコラ・ベネデッティ(Nicola Benedetti)のデビュー盤はまずまずのお披露目となったようです。といいますかこれまで当ダイアリーで幾度も取り上げた手前、「これだけ盛り上げておいて演奏内容が伴わなかったらどうしよう…」と内心ビクビクしていたのは事実です(苦笑)。個人的にはホッとしたというのが正直なところです。

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2005.05.14

音楽家の歴史的資料が一斉にオークションに

 Alex Ross氏のブログ「The Rest Is Noise」によると、今月20日にサザビーズで楽譜の原稿、書簡といった歴史的資料186点が一挙にオークションに掛けられるそうです。今回の出品で扱われる作曲家たちのラインアップはモンテヴェルディから現代の作曲家ヘンツェまでという幅広いもので、その内容も興味深いものが並んでいます。出品物についての簡単な説明は写真付きでサザビーズのサイトで見ることができます。

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2005.05.13

【演奏会レポ】京都市交響楽団 第476回定期演奏会(大友直人指揮)

(曲目)
1.ムソルグスキー(R・コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
2.ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 作品77
3.プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 作品100
(演奏)
木嶋真優(ヴァイオリン:2)大友直人指揮京都市交響楽団
(会場)
京都コンサートホール 大ホール

 今日の演奏会は忘れられないコンサートになりそうです。

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2005.05.11

クラシックの「人気曲」について考える

prokofiev 「CLASSICA」内での山尾敦史様による「ワンダージュークな日々」第5回は興味深い内容でした。
 音楽配信サイトの「Wonder Juke Classic」にリストアップされた曲の中でどれがアクセス多数だったか、という内容だったのですが、あのドビュッシーの「海」が一ヶ月にアクセス数がわずか「3」だったという驚愕の事実が暴露されています。そしてモーツァルト、ベートーヴェン、バッハなどを押さえてプロコフィエフ(写真)のバレエ音楽がアクセス・ランキング第1位だというのです。これは山尾様でなくても考えさせらる事実です。
 私は先日の「ラ・フォル・ジュルネ」で、クラシックのビギナーの方々がたとえ「初心者向け」と思えないような曲であっても積極的にコンサートに足を運んで、実際に楽しんでおられる様を目の当たりにしました。結局クラシック・ファンが想像する「初心者向け」「一般受け」はマニアの妄想の域を出なかったと言えます(大胆な物言いですが)。「初心者にはむしろ『春の祭典 』が楽しめるのでは」という赤川次郎氏のコメントを某雑誌で見たのは20年以上昔でした。その頃から現在まで時代は進化しましたが、日本のクラシック・ファンのバックボーンには変化が無く、むしろモノラル録音のヒストリカル演奏への傾倒をより強めたような気がします(だからといって私は決して1950年代の「黄金時代」の演奏を貶めている訳ではないことは強調しておきたいのですが)。ヒストリカル演奏が存在しないプロコフィエフのアクセス数が多いのはマニアには意外かもしれませんが、「ロメオとジュリエット」の音楽は化粧品のCMにも使用されたりしていて結構ポピュラーですし、プロコフィエフはマニアの想像以上に一般に浸透していると思います。

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2005.05.06

モントリオール響の楽団員 来週からストライキを宣言

このエントリから「おかか1968」ダイアリーは通常営業に戻りますが、通常業務再開後の最初の話題はこのダイアリー恒例(?)のスト情報です。モントリオール交響楽団の労使対立の模様は去年9月25日のエントリで触れましたが、対立はその後もエスカレートし、今年に入ると楽団員がコンサート中の正装を拒否し、その代わりに赤いシャツを着る「Red T-shirt Campaign」なるものを行い、運営サイドに「交渉のテーブルにつくように」と世間にアピールを行いました。一方の事務局サイドも「対立が続くなら次期音楽監督のケント・ナガノ指揮のコンサートを行わない」と圧力をかけていました。労使契約が切れてから18ヶ月間の長きにわたる交渉を通じて事務局が求めているのは2002/03シーズンに労使間で合意した団員の給料アップの凍結を継続することです。その条件が飲めない団員側はこの度「来週月曜日(5/9)からストライキを行う」と宣言するに至りました。
ストライキが実施されると今シーズンの残りのコンサート11回分がキャンセルとなります。これにはモントリオール国際コンクールに登場する4回分も含まれるということです。ともあれセントルイス響(こちらは既にストは終了)に続くオーケストラのストのニュースは残念です。モントリオール響のコンサートに足を運ぶ予定だった方は今後の経過にご注意下さい。

(参考)
CBC Arts. Montreal orchestra sets strike date. (May 4, 2005)
Montreal Gazetta. MSO musicians vote to strike, effective Monday (May 4, 2005)

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2005.05.05

【短期連載】熱狂の日を求めて(最終回)

LaFolleJournee007
(写真)音楽祭が成功に終わり、ベートーヴェンさんも思わずバンザイ!?

前回のエントリでコンチェルト・ケルンについて触れましたが、これ以外のコンサートも概ね満足できるものでした。とくに印象的だったのはコセ、パスキエらのビッグネームを始めとする海外アーティストたちと、日本人演奏家たちの間にクオリティの差を全く感じなかったことです。チェロの堤剛さん(5/1)は深みある音色と自在の解釈を聴かせ、その健在振りを確認することができました。江口玲さん(4/29)は繊細なタッチで「ピアノソナタ第1番」に深みを与えていました。小山美智恵さん(4/29)はあいまいさのないメリハリをはっきり付けた演奏解釈で、タッチも力強かったです。仲道郁代さん(5/1)は小山さんとは好対照というか、どこまでも丁寧な運指で、正直ベートーヴェンというよりはモーツァルト的な印象もなきにしもあらずでしたが、ここまで徹底して丁寧に弾かれると立派な芸術作品です。ホントに関心しました。また古典四重奏団(4/30)はCD同様緊張感がみなぎっていて、アンサンブルも見事でした。あとトウキョウ・モーツァルト・プレーヤーズは初耳でしたが、少人数でも充実した響きを聴かせていて好感を持ちました。とくにファゴットが日本人離れした良い音色で、これには正直驚かされました。個人的にこの団体はこれから注目していきたいと思います。

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2005.05.03

【短期連載】熱狂の日を求めて(6)

LaFolleJournee006
(写真)会場大型スクリーンに映し出される浜崎あゆみ。彼女は「ラ・フォル・ジュルネ」のプロモーションとしてビデオでコメントを寄せていたのだ。

私の知人で東京にもよくはせ参じるコンサートゴヤーに、東京国際フォーラムの音響について上京前に尋ねたところ、「正直あまり良くない」という回答でした。ですのでホールの響きについてはあまり期待せず出かけました。結局私は3日間で有料コンサートに10回参加したのですが、一番音響的にマシだったのは「ホールC」。あとは正直イマイチでした。学会のポスター会場みたいな「ホールB5」や「ホールB7」は響きとしてはデッドな空間でしたので、端の方ではステージ間近よりも明らかに音量が小さく聞こえました。約5000人収容の「ホールA」は音がお客さんの座っている場所の遙か上を通って抜けていくような印象がありました。個人的には学校の体育館でオーケストラが演奏するときの響きに近いなあ、と感じました。それでも気分良く演奏に浸ることができたのは、お手頃な料金設定(これなら少々キズがあっても腹が立たない:笑)というのもありますが、それ以上に演奏家の皆様の力量によるところも大きかったと思います。

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2005.05.01

【短期連載】熱狂の日を求めて(4)

LaFolleJournee004

「ラ・フォル・ジュルネ」会場の当日券売り場脇には「ソムリエ・カウンター」なるものがあり、音楽の専門家数名が交代で来場者におすすめコンサートなどをアドバイスしていました。私も山尾敦史様がブーズに詰めておられたときに利用してみましたが、山尾様にご教示頂いたコンチェルト・ケルンと下野竜也氏の公演は非常に満足できるものでした。この場を借りて御礼を申し上げます。
ところで山尾様のサイトによると、ソムリエの方々は当初はベートーヴェンのコスプレをする予定だったとか。結局当日はソムリエではなく会場スタッフがコスプレ姿で愛嬌を振りまいていました(写真)。

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2005.04.30

【短期連載】熱狂の日を求めて(3)

今日も「ラ・フォル・ジュルネ」会場の東京国際フォーラムには長蛇の列が出来ている。係員は最後尾で「120分待ち」と書いたボードを持っていた。もはやスプラッシュマウンテン並である。
ところでこの音楽祭は3歳未満の小児の入場制限があるが、これは逆に「3歳以上はご遠慮なくどうぞ」ということでもある。実際小さい子供をたくさん会場で見かけるのだが、レジス・パスキエ、ジェラール・コセらによる室内楽コンサートでこんなことが起こった。
フンメルの「ピアノ五重奏曲」が始まろうとしたまさにそのとき、ホールの端のほうから「ばあ〜〜」と子供らしき人の声が響きわたった。そのノイズに抗しきれずパスキエは弾く構えを止めてしまった。一瞬会場内に緊張が走る。そのときチェロのゴーティエ・カプソンが突然ブラームスの「子守歌」のサワリをチラッと弾いた。これでどっと会場は大爆笑に包まれた。カプソンの機転に救われた一瞬だった。
それにしてもビオラのコセの音色はこれまで聴いたことの無い位良い音をしてた。「これを旧カザルスホールで聴きたかったなあ」と思ったのは内緒だが(笑)、いいものを聴かせて貰った。

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2005.04.25

「指揮者vs楽団員」の対立がオレゴンでも

 オレゴン交響楽団の首席ソロ・フルート奏者のDawn Weiss氏は去年の秋に同楽団の音楽監督のカルロス・カルマーから手紙を受け取りました。その手紙には彼女に対するカルマー氏の不満が6つ書かれていました。その6つとは

1.吹き間違い
2.ピッチが不正確
3.リーダーシップの欠如
4.フレーズにムラがある
5.リハでの調子を実演で発揮してくれない
6.浮ついていて不快な音色

というものです。手紙にはこれらを改めなければ今年のシーズン終了後に契約更改をしないことも記されていました。

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2005.04.24

「ラ・フォル・ジュルネ」公式ガイド

pia_mook 公式ガイドブックを本屋で見かけたので購入してみました。これを読んでみると今日からもう既にイベントが始まっている(参照)らしいですね。首都圏に在住の方は一足お先に楽しめていいですね(笑)。周辺会場ではシャネルでコンサートやったり(4/28まで)、更には帝国ホテルで舞踏会もやるんですか(5/1)。ちょっとこれは私には縁がなさそうですね(笑)。
pp.112-113には「ベートーヴェンゆかりの作曲家たち」と称してベートーヴェンの同時代人の写真が並んでいましたが、リースとライヒャの写真はこれと同じでしたね(笑)。一方フンメルのは写りの良い肖像画を引用してました。これは名を成した大人物の風格があふれていて、私が採用したメランコリックな眼差しのものよりは良いですね(笑)。
内容はインタビューに続いて、全コンサート、全アーティスト、演奏される曲全ての紹介と盛りだくさんです。ただ私のようなひねくれ者は、曲紹介のところで各ライターが取り上げている推薦盤のチェックをついしてしまいます。中には「え~~!、なんでソレなの~」というものもありますが、気合いを込めて書いている方もおられますね。特にハイドンの「交響曲第104番」にチェリビダッケ盤を推した松沢憲氏と、古楽ものを積極的に紹介している安田和信氏が目に付きました。でも安田さんが廃盤になっているものまで紹介している(ライヒャの「木管五重奏曲第2番」)のはこの音楽祭の趣旨を考えると「どうかな」と思いますが。
でも私はこの本を見て初めてプログラムの全貌が把握できました。名作の「ヴァイオリンソナタ第10番」と「ディアベッリ変奏曲」を誰も取り上げないことも初めてこの本で知ることができました(まあ「フィデリオ」がないのは良いでしょう)。ともあれ非常に読みやすいムックですので、私はこれを常時抱えて会場内をうろうろすることになるでしょう。

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2005.04.23

女性音楽家3人を題材にした映画が製作される

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 先日オランダの映画製作会社Ventus Filmが、18世紀から19世紀に実在した女性音楽家たちの生涯を描いた映画を順次製作すると発表しました(参照:英語)。先ずレオポルド・モーツァルトの娘でヴォルフガング・アマデウスの姉、ナンナル(写真左)を主人公にした「The Wonder Child」が今年冬に製作されます。これに続いてクララ・シューマン(写真中)とファニー・メンデルスゾーン(写真右)の映画も予定されています。この三部作のメガホンを取るのはHeinrich Dahms氏、プロデューサーのペーター・ファン・フォーゲルポール氏はラース・フォン・トリアーの映画「奇跡の海」をプロデュースした方です。
 女性ばかりを主人公にした三部作というのは私の知る限りこれまでなかったものなので、この企画は目を引きますね。彼女たち3人はいずれも優れた音楽的才能を持ちながら、高名な兄弟(あるいは夫)の影に隠れる存在だった、という共通点を持っていますが、この3人をどのように描いていくのか、映画の完成を楽しみに待ちたいと思います。
 ところで音楽家を主人公にした映画は枚挙にいとまがないのですが、やはり一番メジャーなのはミロス・フォアマンの「アマデウス」でしょうか。それ以外でもケン・ラッセルの「マーラー」、ジェラール・ドパルデューがマラン・マレに扮した「めぐり逢う朝」(アラン・コルノー監督)なども有名ですね。このテの映画でのマイ・フェイバリットはヤナーチェクの一生を描いた「白いたてがみのライオン」です。しがない田舎者の音楽教師が「イェヌーファ」の上演をきっかけに運命が好転し、カミラ夫人とのダブル不倫(それにしてもなんで「カミラ」なんだ…。偶然の一致にしては恐ろしい)を経て創作意欲がより旺盛になる様が、デフォルメなく自然に描かれています。やや破格ともいえる人生を送ったヤナーチェクですが、彼の心の動きに素直に感情移入できるのは、きっとよく書けた台本だからでしょう。現在DVD、ビデオともに廃盤なのが残念です。


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2005.03.27

セクシーポーズで聴衆を誘惑?

 この度オハイオ州にあるカントン交響楽団(The Canton Symphony Orchestra)が、楽団員、スタッフ、重役、楽団会員など18名の女性によるセクシー写真付きのカレンダーを製作しました(ソース:英語)。楽団の理事長のLinda Moorhouse氏は「オーケストラのイメージを変える必要がありました。古くさいイメージを取り除こうとしたのです」「カントンの街には一級のオーケストラがあり、シックな(「classy」)女性達もいることを知って欲しかったんです」とその理由を語っています。その彼女自身もこのカレンダーに登場しています。
 この企画を提案した楽団のサポーターのRoberta Gordon氏は、チャリティのために正に一肌脱ぐ女性達を描いた2003年のイギリス映画「カレンダー・ガールズ」(→あらすじ)を見てこのアイデアを思いついたそうです。シンバルだけを持ってポーズを取っている女性の写真もあるというこのカレンダーは楽団の公式サイトから購入可能だそうです。
 そうですねぇ、個人的にはこのオーケストラのもいいけど、ニコラ・ベネデッティとか、ジャニーヌ・ヤンセンのカレンダーの方が欲しいです(笑)。もしあればですが。

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2005.03.26

ロンドン・フィルも独自レーベルを立ち上げ

 「ガーディアン」紙の3月24日付の記事(英語)によると、ロンドン・フィルハーモニック(LPO)も独自レーベルを立ち上げ、手始めにこの5月に4枚のアルバムをリリースするそうです。内容については首席指揮者マスアと首席客演指揮者ユーロフスキのものが各1枚、そして残りは「LPOの過去の演奏録音」だそうです。
 となると元首席指揮者のテンシュテットのライブが出るのかどうかが気になるところですが、今のところは不明のようです。ともあれ管弦楽団が自らレーベルを興す動きは世界的に主流になりつつあるようですね。
(3/31追記)「at the end of the day」の方でタイトル情報が出てますね。テンシュテットのワーグナーですか。「Crotshet」を見ると「1988年録音」とありますが、曲目は来日公演のときと全く同じですね。これは来日公演のNHKのテープを使用したものなのか、それとも同じプログラムによる(ロンドンとか)別の場所でのライブなのか、どちらなのでしょうか。

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2005.03.23

ユン・イサン没後10周年

 20世紀を代表する作曲家の一人のユン・イサン(尹伊桑/윤이상:1917-95)の作品は日本を含む世界中で演奏され、現代音楽の作曲家としては我々にも比較的馴染み深い存在ですが、母国韓国での評価には寂しいものがありました。それは彼の数奇な一生と密接な関係があります。

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2005.03.22

座布団3枚 頂きました

3zabuton02

St.Ives様、ありがとうございます。解って頂けて何よりです(笑)。実はあのエントリのタイトル、最後まで「ピーターと白鳥」との二者択一で迷っていたのですが(笑)。
それにしても白鳥の肉ってどんな味なんでしょうか。テリーヌの作者に言わせると「キジの肉に少しシカの風味もある」(英語)というのですが、キジもシカも食したことのない私には何の事やらチンプンカンプンです(笑)。
ところでサー・ピーターは(St.Ives様のご指摘のとおり)「第9番」に手を掛けている作曲家の一人なのですが、「交響曲第8番(南極交響曲)」ではわざわざ南極で一ヶ月を過ごして曲想を練ったといいます。オークニー諸島といい南極といい、よっぽど極地が好きなんでしょうか。はっ!もしかしてペンギンを…、まさか…。
少し冗談が過ぎてしまいましたでフォローを。サー・ピーターは自身の作品をウェブサイト「MaxOpus」で公開していて、代金を払えば比較的安価で音楽ファイルを手に入れることが出来ます。現代音楽を手軽に音楽配信で入手できる、というのは良いことですね。

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2005.03.21

もう一度あの話題に触れてもよろしいでしょうか

この週末、ソーシャル・ネットワーキングサイト「mixi(ミクシィ)」のあるトピック(←会員限定)が異常に盛り上がってましたね。元々は演奏後の観客のリアクションを巡る議論だったのですが、時々「楽章間の拍手」の方にも話が行ったりして、色々と興味深く拝見しておりました。
そこで紹介されていたリンク先で、コンサート中の拍手にまつわる面白いエピソードがあったので、こちらでもリンク。

HILARY HAHN.COM. Hilary interviews conductor Eiji Oue in a car traveling between Metz and Paris, during a January 2005 concert tour with the Verdi Symphony Orchestra of Milan(英語)

あのヒラリー・ハーンと、あの大植英次の対談記事です。大植さんが「水道水はニューヨークのが一番うまい」と語ってたりとか、まあざっくばらんな内容なのですが、記事の中ほどにヒラリーが「楽章間の拍手についてはどう思いますか」と尋ね、「いいんじゃない」と答える件があります。それに続いて大植さんが紹介したのがこんなエピソードです;

<2,3年前のある演奏会で、ベートーヴェンの「交響曲第7番」の第1楽章のあと熱烈な拍手が客席から起こり、指揮者(誰なのかは不明)は拍手を制止させてから第2楽章に入った。第2楽章後は、さっきよりもやや小さな拍手。再び指揮者は拍手を制止させた。第3楽章のあとは聴衆は拍手をためらい、音楽は最終楽章へ。あの大団円の後、誰一人拍手するものは無くホールは静寂に包まれ、指揮者は静かに舞台を後にした。>

 笑。
 ところでこの対談は今年1月に行われてたのですが、その頃は丁度「楽章間の拍手」が英語のブログ界で話題になっていた時期と重なります。ヒラリーがブロッガー達の議論に反応して現役の指揮者に意見を求めているという点でも興味深い記事でした。というかヒラリーのサイト、今更ですがなかなかいいですね。

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2005.03.18

痛みを伴う改革

 新音楽監督ジェームス・レヴァインを迎えての最初のシーズンとなるボストン交響楽団ですが、地元紙のレビューは概ね好評で、まずは掴みはOK、といったところのようです。ところで今シーズン開幕当初から地元では「レヴァインの演奏会は長い」、そして「リハーサルもみっちり行う」ことが話題となり、新音楽監督を迎えて楽団員の仕事は以前よりハードになっているようです。

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2005.03.15

スカラ座問題

 最近のスカラ座の人事と、それをめぐる諍いについて取り上げるのを私はこれまで意識的に避けていました。この問題の実体が何なのか、海外メディアからの情報だけではよく判らない、というのがその理由で、もう一つには芸術的な理由で揉めているのでなく、何か政治的な臭いがしたというのも正直あります。ただスカラ座労働組合の公式blogにあったこの写真を見てしまうと…。何というか悲しくなってきました。
 今回のいきさつについては、常にこの問題を注視しておられる「南イタリアの申し子」をご覧頂きたいと思います。さて昨日付の「ガーディアン」紙(英語)によると音楽監督のムーティが「この状況ではスカラ座管の指揮は出来ない」と云った、とありますが、これと同時に「スカラ座の重役会は、今後の運営を政府内委員会にゆだねることを提案している」という記載もあります。正直さじを投げてしまった格好のスカラ座の幹部たちには幻滅してしまいましたし、「(対立が続けば)ムーティはどこか余所に行くべきだ。どの歌劇場も彼を諸手を挙げて歓迎するよ」という、ヤケとも取れるミラノ市長(スカラ座の役員を兼任)のコメントもなんだかな~という感じです。

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2005.03.12

【演奏会レポ】大井浩明 クラヴィコードで「平均律」

「平均律クラヴィーア曲集・第1巻」をクラヴィコードでつま弾くというコンサート(3/6、京都府立府民ホール ALTI)に行って来ました。会場に入ると舞台がいつもの「アルティ」より低くなっていて、しかも舞台を取り囲むように座席が設けられていました。これはクラヴィコードの音の小ささへの配慮でしょう。開始予定時刻ぎりぎりまで仕事をしていた調律師が退場したあと照明が落とされ、客席の入場口から大井さんが登場すると「先ず小品を」と話して1曲(ウィリアム・バードか?)演奏。予想はしていたもののやっぱり音が小さい…。そんな私の気持ちを見透かすかのように大井さんが演奏を終えてやにわに振り返り一言。「席を替わる最後のチャンスですよ」。思わぬ一言にどっと湧く会場。しかし世界で一番有名なアルペジオが始まってからは会場は一気に緊張感に包まれていきます。

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Brunchくん

Brunchくん」でググると当ダイアリーがトップに出てしまうという件につきまして、TBSとサンリオ両社には多大なご迷惑をお掛けしております。「坂本くん」はこの場を借りてお詫びするとともに、今後このようなことのないように一層努力をして参る所存であります。

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2005.03.11

「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の残席状況

lafollejournee.jpg 少しチケットの売れ行きを心配していた「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」音楽祭ですが、公式サイトのトピックスのところで前売売切公演のアナウンスが出てます。それからタイムテーブルからも売切、または残席の僅かな公演が判るようになっていますね。


4/29のタイムテーブル
4/30のタイムテーブル
5/1のタイムテーブル

 タイムテーブルには最新の残席状況が反映されていないようですので、トピックスにも目を通しておいた方が良いと思います。ところでチケットの売れ行きを見てると、結構クラシックのマニアの方もこの音楽祭に関心をもっておられるような気がします。
 それからフォーラム内の「相田みつを記念館」での公演も去る3日から発売されているようですね。チケットは当ダイアリーの去年12月4日のエントリにあるチケット取扱サイトのリンクを辿ると購入できます。
 あと会場では「展示ホール」でアマオケによるコンサートもあるようですが、参加団体は発表されるのでしょうか。というか是非そうして頂きたいのですが。そして「ネオ屋台村スーパー・クラシック」なる屋台も出るみたいですので、コンサート巡りで食事の時間を取るゆとりのない多忙な方にはぴったりですね。トークショーもあるようですし、なんか祭っぽくなってきましたね。

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2005.03.10

19世紀の知られざるピアノ曲のmp3を無料で公開

 ピアニストのJohn Kersey氏が演奏した19世紀のピアノ曲のmp3ファイルが、彼自身のサイトで公開されています(→ここ)。当然我々は無料でダウンロードできます。このサイトで現在アップロードされている35曲は(比較的有名なアルカンの手によるものも含めて)全て「世界初録音」との事です。
 Kersey氏は「このピアノ曲の数々はどれもメロディアスで楽しいし、そして楽器の特性を生かした作品ばかりです。これらは広く聴衆にアピールするようにと親しみやすく書かれたものです。そんな初演当時の意図はアップロードすることで達成できたと思います。」と語っています。私も幾つかダウンロードしましたが、難度が高い曲にも果敢に挑んだKersey氏の演奏は総じてうまくまとまっていると思います。何はともあれ知られざる小品を世に知らしめんとするKersey氏の努力には拍手を送りたいです。
(参考)
PlaybillArts. Unknown 19th-Century Works Assembled in Internet Archive (8 March, 2005)

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英ハイペリオン・レーベルが控訴 楽譜の校訂者への著作権を争う裁判で

 昨年7月15日のエントリでお伝えした裁判の続報です。この裁判ではde Lalandeの楽譜の校訂を行った音楽学者Lionel Sawkins氏が、自ら編纂・校訂した楽譜に対する著作権を主張し、彼の楽譜を使用した演奏のCDの発売元のハイペリオン側に著作権料を支払うよう訴えを起こし、第一審では原告の訴えが認められ、ハイペリオン側には50万ポンド(約1億円)の支払いが命じられました。
 ハイペリオンという会社の規模を考えると50万ポンドは決して少額とはいえず、今後の行方を心配していたのですが、Times紙の今月7日付の記事(英語)によると、ハイペリオンは判決を不服として控訴し、来週に第二審が開かれるということです。今回のケースについて上記の記事を書いたRichard Morrison氏は「校訂者には仕事に見合うだけの報酬が必要」と音楽学者の仕事に理解を示しつつも、古い作品に加筆を加えることにオリジナリティを認める今回の判決を契機に「多くの音楽学者が著作権料を請求し、そのあおりを受けて音楽団体の財政を危機に追い込む可能性がある」と音楽業界への影響を懸念しています。そして更に「この判決はパブリック・ドメイン包囲網への追い風となる」と、一連の米国主導の著作権保護期間延長の動きとも関連づけて論じています。「人類が共に共有すべき文化遺産に触れるのを今以上制限するのは道徳的に間違っている」と結ぶMorrison氏に私も同意します。

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2005.03.09

ベートーヴェンと愉快な仲間たち

と「CLASSICA」で言われてもイマイチピンとこない。どうも「ムツゴロウとゆかいな動物たち」みたいにイメージが湧いてこない。
ということでイメージ=画像を作ってみることにする。

beethovenfrineds

………

ともあれiio様の仰るとおり、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の会場に閑古鳥が鳴くということにならなければいいのですが。周りの同好の士の中には「東京国際フォーラムでクラシックなんかいやだよ~」ていう位、会場の音響の評判は悪いらしいのですが、私はこんなオモロそうなことにはすぐノってしまう質なので、Loppiでサクッとチケットゲットしたのであります。
(ちなみに画像の下の段の人物は左からフンメル、ライヒャ、リース)

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2005.03.07

SACDの最新リリース予定から

 「SA-CD.net」は、その新譜情報の早さでいつも重宝しています。最近は新録音もSACDでのリリースが多くなり、それはそれで喜ばしいことなのですが、しかしSACDの本領を発揮してくれるDSDレコーディングはまだ少ないような気がします。そんな中マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)のマーラー・ツィクルスの最新録音の「交響曲第9番」と、ユリア・フィッシャーのバッハ無伴奏のリリース予定が出てますが、いずれもDSD録音なのが嬉しいです。しかしこうやって見るとユリアも結構グッドルッキングですね(笑)。

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【レビュー】「春の生け垣は緑」(エリサベト・マイヤー=トプセー デンマーク語歌曲集)

elizabeth001

(曲目の詳細については「ノルディックサウンド広島」のサイトにあるニューズレターをご覧下さい)
演奏:エリサベト・マイヤー=トプセー(ソプラノ)ペル・サロ(ピアノ)

 エリサベト・マイヤー=トプセーは地元コペンハーゲンを始め欧州各地の歌劇場で活躍するソプラノ歌手です。彼女のデビューCDとなった、R・シュトラウスの「最後の4つの歌」などが収録されたアルバム(Kontrapunkt, Cat.#:32156)は英「グラモフォン」誌でオペラ評論家のアラン・ブライス氏(日本で言えば高崎保男氏のような存在か?)に激賞されました。私はついそのレビューにつられて購入したのですが、確かに彼女の声の深みを伴った力強さには惹かれるものがありました。その声質はワーグナーを歌うに適したもので、実際彼女はセンタ(「さまよえるオランダ人」)やエリザベート(「タンホイザー」)などをレパートリーとしています。
 そんな彼女によるクーラウ、J・P・E・ハルトマン、ハイセ、ゲーゼ、ランゲ=ミュラーらの作曲したデンマーク語の歌曲のアルバムを購入してみました。一聴して「少し歌曲を歌うには声が重いかな」と思いましたが、聴いていくうちに深みのある声に慣れていきました。このアルバムに収録されているのは殆ど知られていない曲ばかりですが、シンプルで親しみやすいものばかりなので抵抗感なく聴き進むことができます。曲の幾つかはシューベルト的な雰囲気を持っています。トラック4の「子ヒバリの春の歌」は「ます」を連想させますし、トラック9の「ひとりの騎士がさまよっている」のイントロを聴いて「冬の旅」の第1曲を思い起こすのは私だけでないでしょう。またシューベルトよりも古い時代のドイツ歌曲のような端正な曲も多いような気がします。しかしこのアルバムに関してはデンマーク語だからとか、リーダーだからとあまり小難しいことを考えたりせず、ただ部屋に流してゆったりとたのしむのが吉かと思います。それにしてもこれらの歌曲、良い曲なのにこれまで有名にならずにいたのはやはり言葉の問題が大きいのでしょうね。デンマーク語は「世界で一番発音が難しい」ていう人もいるくらいですし。北欧には名歌手も多く、女性ではアンネ・ゾフィー・フォン・オッターや若手のミア・ペションもいますが、彼女たちの歌唱でこれらの歌曲も聴いてみたいな、と思ったりもしましたが、隣国のスウェーデン出身の彼女たちにとってもデンマーク語は難関なのでしょうね。
(Danacord, DACOCD 625) 

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2005.03.06

本日NHK-FMでウィーン・フィルの生中継があります

今日NHKの番組表で初めて知りました。今晩7:00から9:10まで、シベリウスとブラームスの、それぞれ「交響曲第1番」のオンエアがあります。取り急ぎお知らせまで。

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2005.03.05

マイケル・ナイマン 新レーベルを立ち上げ

michael_nyman002 イギリスの作曲家マイケル・ナイマン(写真)が自らの作品を取り扱う新レーベル「MN Records」を立ち上げると発表しました(ソース:英語)。来月11日には第1弾として自らのピアノ・ソロ・アルバムをリリースする予定です。
 「これは業界のやり方を打破するための手段だ」と話すナイマンは、他の独自レーベルを設立させたアーティスト同様、昨今の音楽業界には憤懣やるかたない様子です。「これまで所属していたレーベルでは、オペラをリリースする費用を捻出するために先ず人の興味を引くようなアルバムを出さなければならなかった。そのやり方に次第にストレスが溜まっていった」「発売までの2週間はいろいろな出来事で彩られている。奇妙な広告、奇妙なメディアの記事があって初めて発売日を迎えることができた」と述べています。
 今後のリリースについては、「Man and Boy:Dada」というタイトルのオペラ(→上演時のレビュー:英語)、ジョニー・デップ主演最新作「The Libertine」のサントラ、そしてベス・オートン、ケイト・ブッシュ、ノーマ・ウィンストンらの歌うソング集などが予定されています。しかしナイマン自身は決して浮かれていません。「私は自分の音楽を出来るだけ多くの人に知って貰うためにやっている。CDを誰も買わない今の時代にレーベルを興すのは我ながら馬鹿なことだと思う。経済的には正直言って辛い。」と厳しい現実を嘆いています。しかし「これまでにない自由なやり方でやっていける。これはスリリングなことだと思っている」と前向きなコメントを述べています。
 マイケル・ナイマンは300万枚の大ヒットとなった「ピアノ・レッスン」のサントラが有名です。でも私は彼の音楽を聴くとどうしても「料理の鉄人」を思い出してしまうので困ってしまいます。いずれにしても新しいレーベルでどんな活動を繰り広げるのか、ナイマンの今後に注目です。

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2005.03.04

バレンボイムの次、そしてその次は誰?

 以前のエントリでシカゴ響の次期音楽監督を決める動きをお伝えしましたが、「シカゴ・トリビューン」紙でも今後の動向を占う記事(英語)が出ました。こちらの方は例の公聴会の模様にも触れられていましたので、そこでの参加者の意見の幾つかを簡単に訳して箇条書きにしてみます。
①現代音楽に対してもっと積極的に取り上げて欲しい
②教育プログラムに力を入れて欲しい
③バレンボイムはよくやった。彼がシカゴを離れるのは残念だ
④バレンボイムは(ベルリンなどで)他の仕事のためシカゴを離れることが多かった。我々と共にあるような音楽監督が来ることを望んでいる
 これ以外に「シャイーがいい」「スラットキンがいい」と指揮者の名前を具体的に挙げる声もありましたが、オケの運営全体に関する意見も結構出たようです。
 さて音楽監督の選考にあたっての最大の問題がスケジュールです。指揮者は数年後まで仕事が決まっているのが一般的なので、「あなたは音楽監督に選ばれました。おめでとうございます。で来年からシカゴに来れますか?」と言っても指揮者が「予定が詰まっているからダメ」と断る可能性が高いのです。そこで「シカゴ・トリビューン」紙はこの問題を解決するため、本命の音楽監督が就任するまでの2、3年間を経験豊かな(というかベテラン)指揮者に任せる「暫定政権」の可能性を示唆しています。更にその暫定統治期間には(ピッツバーグ響のように)複数の指揮者が仕事を分担する「分割統治」が喜ばれるかも、と述べています。そして3年後の2008年になると、サロネン(ロサンゼルス・フィル)やロバートソン(セントルイス響)の契約が丁度切れるので、グッドタイミングでは、と書いています。
 前回のエントリは候補リストはあくまで外野の予想でしたが、「シカゴ・トリビューン」紙は「団員のアンケートで名前の挙がった指揮者のリスト」を挙げています。そのリストを勝手ながら転載してこの記事を終えたいと思います。

●今後継続した関係を持ちたい指揮者のリスト;

リッカルド・シャイー、サイモン・ラトル、リッカルド・ムーティ、クラウディオ・アバド、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ベルナルト・ハイティンク、ダニエレ・ガッティ、デイヴィット・ロバートソン、マイケル・ティルソン・トーマス、エサ・ペッカ・サロネン、クリスティアン・ティーレマン、ロリン・マゼール、レナード・スラットキン、デイヴィット・ジンマン、シャルル・デュトワ、アラン・ギルバート、マリス・ヤンソンス、ジェフリー・カーン、ケント・ナガノ、小澤征爾、アンドレイ・ボレイコ、ジエームス・コンロン、ユーリ・テミルカーノフ、フランツ・ウェルザー=メスト、ネーメ・ヤルヴィ、ヨエル・レヴィ、ジェームス・レヴァイン、ロバート・スパーノ。

●短期間の音楽監督(「暫定政権」)としてふさわしいと思う指揮者は?

ドホナーニ、アバド、ハイティンク、デュトワ、ヤルヴィ(父)、ウォルフガング・サヴァリッシュ。

●客演指揮に来て欲しい指揮者?

シャイー、ドホナーニ、デュトワ、ギルバート、ハイティンク、ニコラウス・アーノンクール、ヤンソンス、パーヴォ・ヤルヴィ

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2005.03.03

【演奏会レポ】江口玲・ピアノリサイタル

 江口玲のピアノリサイタルが「栗東文化芸術会館さきら」(小ホール)で先週末(2/27)にあったので、カミさんと2人で行ってきました。1回のコンサートで色んなピアノ音楽の楽しみが味わえて私はすっかりお腹一杯、大満足でした。風邪気味だったカミさんは気分を良くしたせいか「風邪が治った」と言ってました(笑)。

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セントルイス響 労使が新協定にサイン ストに終止符

St.Louis011 今年1月6日のエントリで初めて触れたセントルイス交響楽団のストライキは2ヶ月に渡る長期戦となりましたが、先週経営者側から出された新提案が、去る1日の楽団員の投票で56対36の賛成多数で可決され、この結果めでたく2008年9月7日までの新労使協定が締結されました。新契約では楽団員はインセンティブも含めると最後のシーズンには年間80,600ドル(約846万3000円)を手にすることが出来ます。これは経営者側の最初の提案(年間72,000ドル=756万円)と比べると大きな進歩です。というか何でそんなに違うの、と太平洋の向こうから思わずツッコミたくなりましたが(苦笑)。
 ともあれストは中止され、今週末(3/4,3/5)のコンサートからセントルイス響の定期演奏会が再開されます。指揮はイェルジー・セムコフで、「交響曲第34番ハ長調」(K.338)、「同第39番変ホ長調」(K.543)、「ディヴェルティメントニ長調」(K.136)のオール・モーツァルト・プロです。
(参考)
PlaybillArts. St. Louis Symphony Musicians Approve New Contract, Ending Two-Month Work Stoppage (March 2, 2005)

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2005.03.02

「氷のオーケストラ」構想 氷解(笑)

 ストックホルムの北方約700キロに位置するピテアという街では、今週末のウィンター・フェスティバルの目玉イベントとして、全て氷で出来た楽器を使用したオーケストラ・コンサートが企画されていました。アメリカ在住の彫刻家のティム・リンハート氏が氷からクラリネット、トランペット、ギター、チェロなどの楽器群を1台づつ丁寧に彫り下ろし、そして実際に音を奏でるはずでした。ところがコンサート直前になってリンハート氏は「楽器の音が気に入らないし、演奏家も楽器を弾きこなせていない」という理由でこの企画をドタキャンしたのです。
 突然のキャンセルに地元関係者は怒り心頭です。ピテアの音楽関係者は「到底受け入れがたい」「彼に仕事をさせたおかげで我が町は辱めを受けた」「練習時間が数日しか取れなかった演奏家の方も可哀想」と話しています。リンハート氏からの反論のコメントはまだないようです。
 企画は良かったんですけどね。しくじっちゃいましたね。というか本当に演奏する側に問題があったんでしょうか。リハーサルに熱が入りすぎて楽器が溶けちゃったのが真相なのかもしれませんね。
(参考)
ABC News. Sculptor Cancels Ice-Instrument Concert (28 February, 2005)

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2005.03.01

フランス警察がドイツ人指揮者を逮捕

 先週Volker Hartungの指揮するThe New Philharmonia of Cologneが演奏会の会場で強制捜索を受け、楽団員15人が不法就労の疑いで仏警察に逮捕・監禁されました。また指揮者も逮捕されましたが、保釈金を払ったのち釈放されました。警察の調べでは「この指揮者は1人1日当たり30ユーロ(約4100円)という低賃金で、主に東欧出身の演奏家をヨーロッパ各地に演奏旅行をさせていた」といいます。現在指揮者は暫定的に仏国内での演奏が禁じられています。

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2005.02.28

NHK-FM 2005年3月の放送予定

 まだ寒い日々が続いていますが、日の昇っている時間は一日一日と長くなっています。サッカーシーズン開始を控え、スカパーの「Football Kingdomセット」(通称腹筋セット)に加入し準備に余念のない「坂本くん」です。
 さて話題を変えて、3月のNHK-FMの予定をリストアップします。今月は「プロムス2004」をやりますよー。さーて、今回のプロムスさんはー…。3/14はアイヴスの「交響曲第4番」と「ペトルーシカ」という、演奏者にはさぞキツかったのではと思われる組み合わせ(Prom 11)。3/15は「未完成」のあとブルノ・チェコ・フィルハーモニック合唱団が参加の「グラゴル・ミサ」(Prom 16)。3/16はサー・コリン・デイヴィス指揮の「戦争レクイエム」(Prom 22)。これ聴きたかったんですよ個人的に。3/17はブロンフマンのピアノによるプロコフィエフの「ピアノ協奏曲第2番」とチャイコフスキー「交響曲第5番」(Prom 50)。3/18はサイモン・ラトル&ベルリン・フィルのドビュッシー「海」とメシアン「彼方の閃光」(Prom 68)。古楽は見事にスルーということであさがら様は残念でした…。そもそも80以上もある演奏会から5つだけを選ぶのですから、ファン全員が満足するセレクションは不可能でしょう。全部やれとはいいませんが、もう少しオンエアできませんでしょうか<NHK様。

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2005.02.27

英EMI 最後のオペラのスタジオ録音!?

 2月25日付の「フィナンシャル・タイムズ」紙に気になる記事(英語)を見つけました。きになる部分だけ引用;

"....Production costs for a live recording of a standard symphony can be as low as £15,000, compared to £45,000 for a studio version. For an opera recording such as EMI’s Tristan und Isolde with Placido Domingo, due out in July, the bill runs to something like £250,000. On that basis, studio-based opera recordings don’t make sense any more - and it comes as no surprise to learn that Tristan will be EMI’s last. The future for opera is DVD."

 この前半の「交響曲をスタジオ録音で収録するとライブ録音の3倍費用がかかる」「現在進行中のドミンゴの『トリスタン』の経費は25万ポンド(約5千万円)」というのはいいとして、その後の文章が引っかかります。「この『トリスタン』がEMIの最後の歌劇のスタジオ録音になる」みたいに書いてあるじゃないですか!EMIの前身の「ザ・グラモフォン・カンパニー」の最初のエンジニア、フレッド・ガイスバーグが1902年にミラノでカルーソーの声を吹き込んでから約100年、オペラ・レコーディングの歴史は一大転換点を迎えることになるのでしょうか。これはただ事ではありませんね。さきほど東芝EMIにはこの報道が事実かどうか確認のためメールを送りました。

(2/28追記)
東芝EMIから返事が来ました。「トリスタン」が最後のスタジオ録音か、という点についての公式見解はありませんでしたが、上記の新聞報道を覆すようなコメントは返信メールからは見つけることができませんでした。今後は「完全にDVDに一本化する」というドラスティックなことはせず、ライブ録音で収録したテープを用いてCD化する可能性は残されているようです。
最後になりましたが、この場を借りて東芝EMI株式会社の担当の皆様の迅速な応対に心から御礼を申し上げます。
(6/28追記)HMV.co.jpの方にドミンゴの「トリスタン」の発売予告が出ましたね。

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2005.02.26

「ストラディバリウスを守れ」とイギリス音楽界が動く

 現在1挺のアントニオ・ストラディバリ製作のヴァイオリンがクリスティーズの倉庫で競売にかけられるのを待っています。実はこのヴァイオリン、ただのヴァイオリンではありません。こう書くと「だってストラディバリウスじゃん」とツッコミを受けそうですが、このストラディバリウスはただのストラディバリウスではありません。他にはない歴史的価値、そしてストラディバリウスの歴史上とても重要なヴァイオリンなのです。

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2005.02.25

「楽章間の拍手」をもう一度(そして事件は東京で起こっていた)

 「CLASSICA」経由で来られた方々も含めて皆様こんばんは。iio様のサイトで紹介して頂いてからアクセス数がもう大変なことになっております。改めて「CLASSICA」の影響力の大きさに驚くばかりです。読者の皆様には心から御礼を申し上げます。
 さて今日はこれまでの拍手関連のネタの補足をちゃっちゃと済ませて、先日行われたシカゴ響の公聴会の話題を取り上げる予定でしたが、そのシカゴ響の音楽監督でもあるバレンボイムのピアノによる「平均律クラヴィーア曲集第1巻」の演奏会(サントリーホール:2/13)で、まさに今回のテーマに関係する大事件が発生していたことを今日知りました。

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2005.02.24

観客のマナーを巡るアメリカのブロガーたちの議論

 1つ前その少し前のエントリで、演奏会場での観客のリアクションについて触れたのですが、情報源の殆どがアメリカのクラシック音楽系のブログです。最近の私は2号店のネタ探しのためにこれらの英語のブログをネットサーフィンするのが日課となっています。アメリカでは自らの意見を率直に述べるコラム系のブログが多いようです。そしてブロガーたちはトラバやコメントなどで熱心なやりとりを重ねています。そんな中で飛び出したのが、楽章間の拍手の是非をめぐる論争です。

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2005.02.22

演奏会での拍手についてもう少し

先日のエントリで20世紀の音楽会場での拍手のマナーと、その歴史について触れましたが、あれは私が調べ上げたものではなくアメリカのblogを適当に翻訳しただけの内容でしたので、コメントやトラバなどの様々なリアクションを頂くと却って恐縮してしまいます。

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2005.02.21

【レビュー】ヴァンスカ&ミネソタ管のベートーヴェン:交響曲第4番&第5番

vanska-beethoven

1.ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調作品60
2.同/交響曲第5番ハ短調作品67
演奏:オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団

 私たちはベートーヴェン演奏が難しい時代に生きています。CD店やアマゾンのサイトを覗けばすぐに定評ある名演が手に入る現代では、現役のプロのミュージシャンは常に過去の偉人たちとの戦いを強いられています。世界記録を超えようと日々精進するアスリートのように、指揮者たちはより向上するために様々なことにトライしています。ある者は過去の名手を模倣し、またある者は最新の科学的知識を積極的に取り入れ、別の者は師の教えをひたすら信じ、またプレイヤー全員で助け合いチームプレーでアプローチしようとする者もいます。ヴァンスカとアメリカの楽団の場合はどうでしょうか。

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2005.02.20

オーセンティックな拍手の仕方

 管弦楽曲の楽章間には拍手をせず静かに次の楽章が始まるのを待つのが一般的ですね。このことは初心者に真っ先に伝えるべきコンサートでの約束事の一つになっていますし、日本では概ねこのルールは守られています。ところでこのクラシック音楽に独特な習慣はいつ頃から始まったのでしょうか。Alex Ross様のblog(英語)にその辺について触れたエントリがあったので紹介したいと思います。

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2005.02.19

バレンボイムの次は誰?

 現在来日中のピアニスト・指揮者のダニエル・バレンボイム(62)は「平均律」の演奏を行ったりシュターツカペレ・ベルリンを指揮したりと多忙な日程をこなしていますが、彼はシカゴ交響楽団(CSO)との音楽監督の契約を更新しないことを一年前から公言しています。そのためCSOは昨年6月から専門の委員会を組織し次期監督探しの準備を進めてきましたが、来週火曜日には後任人事をテーマに地元で公聴会を開く(→公式サイト:英語)そうです。興味のある方はだれでも参加OKのようなので、シカゴやその近郊に在住の方はいかがでしょうか。
 CSOの幹部によると「まだ選考の最初の段階」とのことで、まだ後任候補の具体名は挙がってきてませんが、「シカゴ・サン・タイムズ」紙(英語)ではいち早く候補者を予想しています。同紙がリストアップしたのは…

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2005.02.18

カエターニ イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督に

 現在メルボルン交響楽団の首席指揮者を務めているオレグ・カエターニ(47)が来シーズンからイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)の音楽監督に就任することが発表されました(ソース:英語)。
 カエターニはこのオペラハウスとの仕事はこれまで一度しかない(2003年の「ホヴァンシチナ」)のですが「そのときのことはものすごく印象に残っています。それがこのような結果に結びついたのだと思います」と本人は語っています。ENOの芸術監督のSean Doranも「彼は歌劇場で25年間経験を積んでますから」と信頼を寄せています。

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マルチェロ・ヴィオッティ死去

viotti002 先週末リハーサル中に倒れたスイス出身の指揮者、マルチェロ・ヴィオッティ氏が治療の甲斐なく逝去されました。50歳でした。
 オペラハウスを主な仕事場にしていた彼の演奏は、ガスディアがタイトルロールだった「ベアトリーチェ・ディ・テンダ」(スカラ座:92/93シーズン)、ドミンゴらの「預言者」(ウィーン国立歌劇場:97/98シーズン)などのラジオ放送で拝聴しておりました。今年のフェニーチェ歌劇場の来日公演でも同行が予定されていたとのことでしたが、50歳とは100年前ならまだしも現代では早世といっても差し支えないでしょう。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。
<参考>
朝日新聞. フェニーチェ歌劇場音楽監督のビオッティさん死去 (17 February 2005)
PlayBillArts. Conductor Marcello Viotti in Coma After Collapsing (16 February 2005)

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2005.02.17

ヴァンスカのどこまでやるの?

 1号店でも取り上げましたが、日本でもファンの多い指揮者オスモ・ヴァンスカが何と北欧のポップス・グループのアバ(ABBA)の楽曲を自らアレンジし、それを手兵ミネソタ交響楽団の演奏会で取り上げることが発表されました。まさに「マンマ・ミーア!」ですね(笑)。
 最近のインタビュー(英語:要登録)によると、ヴァンスカは若い頃それほどアバに熱狂した訳ではなかったそうですが「『ダンシング・クイーン』がとても気に入っている」「彼らの音楽には興味深い点がたくさんあります。商業的で売るために作られているけれども、それと同時に聞いていて気持ちが良いし、素敵なメロディーだ。演奏家としても素晴らしいし、耳でも目でも楽しめる存在」と語っています。

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チェロを航空会社が「搭乗拒否」

 飛行機で移動するとき、楽器の運搬はどうしていますか?ヴァイオリンや収納可能な管楽器なら手荷物扱いで機内に持ち込んだりできますが、チェロなどの大型楽器の場合はその楽器のためだけに1席余分にシートを確保するなんて話はよく耳にします。まあある種のオペラ歌手は飛行機は2人分シートを取るという噂も聞くのですが、それについてはまたの機会ということで(笑)。
 ところが「ちゃんとチェロ用にシートを確保したのに出発カウンターで搭乗拒否を喰らった」というクレームをネットで見かけました。米MSNの「トラベル・トラブルシューター」(英語)コーナーに投稿したKathie Zettervallさんの娘は、オーディションを受けるためノースウエスト航空でテキサス州オースティンからデトロイトで乗り換えてイリノイ州のシャンペーンへ向かおうとしたのですが、同社の系列会社の便に乗り換えようとしたデトロイトで搭乗を拒否されました。仕方なく他社の便の搭乗券を購入し、しかもシンシナティ経由で遠回りを余儀なくされ、2回乗り継いだため「チェロ用ミールクーポンを2枚貰った」と嘆く娘思いの母親は「もうすぐオーディションを終わって地元に帰るのですが、復路もノースウエストなので仕方なく予約をし直そうと思ってます。改めて契約条件を確認しても楽器の搭乗は認められているようなのですが」と訴えてます。
 この投稿に対する旅行評論家のChristopher Elliott氏の回答は明快で、その要旨は「どうやら出発カウンターのスタッフがチェロを(サイズの制限のある)手荷物として扱ったのが搭乗拒否になった理由と思われる。しかし1席分確保して機内に持ち込む楽器は航空業界では「搭乗客」扱いとなる。結果的にはチェロは持ち込みOKではないか」というものでした。そしてこの点をノースウエスト航空に問い合わせたところ、同社は「復路の便はチェロの搭乗は問題ない」と回答すると共に、可哀想なチェリストに往路の運賃の2倍の金額を弁済することになりました。
 上記リンク先によると、「9.11」以後は(少なくともアメリカでは)搭乗前にエンドピンのチェックを受けることになっていますが、それ以外は特に楽器持ち込みについての確認事項はない、とのことです。これで安心してチェロ奏者は愛器を飛行機に持ち込めますね。でも今度私がチェロと一緒に飛行機に乗るときにはノースウエストは避けたいと思ってますが(苦笑)。

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2005.02.16

シクステン・エールリング死去

ehrling001 さる2/13にスウェーデンの指揮者シクステン・エールリング氏が逝去されました。86歳でした。
 エールリングといえばシベリウスの交響曲全集のレコードが有名なのですが、私は未聴です。個人的にはベルワルドの交響曲(Cat.#: BIS-CD-795/96;BIS)と、ローセンベリの交響曲第4番「ヨハネ受難曲」(Cat.#: CAP21429; Caprice)のCDが印象に残っています。ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。
ソース:英語)

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2005.02.11

【レビュー】ウィーン弦楽六重奏団のウインナ・ワルツ集

waltzpolkas

1.ヨハン・シュトラウス:ワルツ「芸術家の生涯」作品316
2.同:シュネル=ポルカ「ハンガリー万歳」作品332
3.同:ワルツ「シトロンの花咲くところ」作品364
4.ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウス:ピチカート・ポルカ
5.ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「デュナミーデン」作品173
6.同:ポルカ「女の心」作品166
7.ヨハン・シュトラウス(ウェーベルン編):「ジプシー男爵」から 宝のワルツ
8.同(ベルク編):ワルツ「酒、女、歌」作品333

演奏:ウィーン弦楽六重奏団

 毎年正月になるとウインナ・ワルツの放送があるのでテレビの前でお付き合いしていますけど、確かに素晴らしい演奏なんですけど、なんか長時間フル編成オケでワルツばっかり聴いてると演奏が立派過ぎて聴き疲れするんですよ。こんなこというの私だけでしょうね、すみません。
 まあそんなわけで私は自宅でウインナ・ワルツを聴くときは小編成バージョンの方を好んで聴きます。CDではこれまではアルバン・ベルク四重奏団の演奏(Cat.# CDC 7 54881 2)を愛聴していましたが、最近購入したこのウィーン弦楽六重奏団のCDも気に入ったのでしばらくはこちらの方を専らプレイヤーのトレイに乗せることになるでしょう。
 なにより6人の弦の響きが素晴らしいので聞き惚れちゃいますね。明るくて少し甘めの音色が耳に優しいです。それからどのワルツやポルカも肩の力が抜けたゆったりとしたテンポで演奏してるので心地よいです。トラック2の「ハンガリー万歳」といえばクライバーを思い起こしますが、このCDでは彼ほどの緊張感はありませんが、それでも快適なテンポの愉快な演奏で楽しませてくれます。最後のかけ声には不意を突かれてしまいびっくりしましたが(笑)。最後の2曲は20世紀前半に「私的演奏協会」のためにウェーベルンとアルバン・ベルクがアレンジしたものでハーモニウムとピアノも加わりますが、彼らも弦楽に合わせてまったりムードで演奏しています。でもこうやって良い演奏で聴くと改めてヨハン・シュトラウスらの音楽の魅力を思い知らされますね。録音も大変よろしいですよ。なかなかの佳演でしたので、続編もやって欲しいですね。

(PAN CLASSICS, PAN 10-159, ASIN:B0000A01JH)

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2005.02.09

サロネン ロサンゼルス・フィルとの契約延長

 ロサンゼルス・フィルハーモニックは音楽監督のエサ・ペッカ・サロネンと2007/08シーズンまで契約を延長すると発表しました。サロネンは1993年にこのポストに就任し、現在12年目ですから、これは完全に長期政権ですね。個人的には指揮者サロネンはあまり評価していない(リゲティとケンカもしたし…)のですが、彼は指揮だけでなく作曲活動も結構旺盛に行っていて、最近の彼の作品の幾つかは結構好きだったりします。来年のロス・フィルのプログラムはそんなサロネンの意向を強く反映し、現代作品にかなり力点を置いた、というか「偏った」といってもいいプログラムになるようです。

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【レビュー】ジャニーヌ・ヤンセンの「四季」

ヴィヴァルディ:「和声と創意への試み」作品8より 協奏曲集「四季」
1.協奏曲ホ長調RV269「春」
2.協奏曲ト短調RV315「夏」
3.協奏曲ヘ長調RV293「秋」
4.協奏曲ヘ短調RV297「冬」

演奏:ジャニーヌ・ヤンセン(ソロ・ヴァイオリン)キャンディーダ・トンプソン、ヘンク・ルービング(ヴァイオリン)ジュリアン・ラクリン(ヴィオラ)マールテン・ヤンセン(チェロ)ステイシー・ワットン(コントラバス)エリザベス・ケニー(テオルボ)ヤン・ヤンセン(オルガン、ハープシコード)
(→amazon.co.jp

 私事ですが最近某所でヴィヴァルディの曲を練習しておりまして、その際指導をされたチェロの先生が「これはヴィヴァルディですから。そんなにヴィヴラートを一杯掛けないで下さい。ロマン派みたいに弾かないで」と仰いました。この先生は普段から特に古楽演奏をなさってる方ではないようなのですが、そんな方でもピリオド奏法に一定の理解を示しているのを体験した一瞬でした。
 そんな練習の翌々日にたまたま店頭でこのジャニーヌ・ヤンセンの「四季」を見かけました。彼女の演奏は未体験でしたが存在自体はあさがら様を始めネット上の評判を通じて知ってましたし、若い女性演奏家に目がない私は「今更どうして『四季』なのかな」と思いつつも購入しました。彼女は来日公演ではメンデルスゾーンやチャイコフスキーの協奏曲を披露していたようなので、イタリア・バロックでもあまり時代考証に囚われず自由に自分の持ち味を出すのかな、と初めは予想していましたが実際はピリオド奏法を積極的に取り入れていたので少し驚きました。このCDをiPodに取り込んで「これオランダで最近結成された古楽アンサンブルの演奏だよ」といって聴かせたらみんな信じちゃうかもしれません。そういった控えめのヴィヴラートとか独特のフレージングなどのピリオド奏法を取り入れつつも、音色には明るい輝きがあり、激しく細かいパッセージなどでは確かな技巧も見せてくれます。彼女のようなモダン奏法の奏者がピリオド奏法をものにするとこうなるのかな、という一例を聴いた気がします。彼女は古楽が盛んなオランダ出身ですし、そういう勉強もどこかで受けていたのでしょうか。
 ただこのCDではヤンセンはあくまで8人編成の一員で、彼女と同様ピリオド的な奏法の他の7人と共にアンサンブルとして一体化した表現を見せています。そしてヤンセンとそのファミリー、そしてソリストとしても活躍中のラクリン(なぜここに!?)を含むアンサンブルの古楽寄りの姿勢は、曲全体の解釈にも表れています。彼らは「四季」の曲の性格に合わせて大胆なまでに音色の変化を付けています。明朗な「春」と快活な「秋」はヤンセンの明るい高音の響きが全開ですが、「夏」での合奏の倦怠感の表現と硬質なフォルテは両隣の楽章との対照を際だたせています。また凍えるような「冬」の冒頭部では「四季」のキテレツ演奏の極北といえるイル・ジャルディーノ・アルモニコばりのスル・ポンティチェロを聴かせます。ラストの「冬」の第3楽章では全員の一糸乱れぬアンサンブルが見事です。
 ということでこのCDはヤンセン一人を聴く、というより8人編成のアンサンブルの妙味を楽しむCDのような気がします。彼女の個性を知るには、もっと彼女がプリマドンナを演じられるような曲でないと、という印象を持ちました。今度メンデルスゾーンの協奏曲がBS2で放送予定ですから、それを聴いてみることにしましょう。そしてピリオドアプローチを取り入れたこのCDを聴きながら冒頭のエピソードを思い起こし「古楽演奏はアーティストの間では完全に既成概念になったのかな」と思いました。
(ユニヴァーサル/DECCA UK,
UCCD-1132, ASIN:B0006TPH08(CD-DA).
475 618-8,ASIN:B0007PL7WI (SACD/CD-DA Hybrid; 2005年3月発売予定) )
(以上レビュー終わり)

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2005.02.06

クラシック音楽家のプロモーションの功罪

 先日「フィナンシャル・タイムズ」紙に「演奏するブランド商品」というタイトルの長めのコラム(英語)が掲載されました。クラシック音楽界のプロモーションの現状と、演奏家がそのクオリティとは離れたところで知名度を上げることも可能なシステムについてのコラム著者(Andrew Clark氏)の雑感がミックスされた内容ですが、私の知らない欧米の音楽界の現状にも触れられていて興味深かったです。例えばイギリスでは中堅の音楽家がプロモーションに月1000ポンド(約20万円)払っているなんて知ってましたか?そして常に最前線に露出するためには月3000ポンド(約59万円)くらい必要らしいですよ。正に「ひょえ~」な金額ですね。それだけ稼いでいるアーティストならまだしも、そうでない方は毎月の支払いが大変でしょうね。そこまでして有名になりたいのか、というのが正直な感想です。

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2005.02.05

【レビュー】ラフブランチ「ROUGH BRUNCH」

Rough-Brunch

1.マヨイイヌ
2.愛の蜜
3.ninjya
4.hose
5.香草
6.Meseno Horo
7.Mariovsuka Tresenica
8.polska-B
9.翼の問題
10..zoo
11.Hava Nagila
演奏:ラフブランチ(鳥谷竜司、牧野綾太、中森千夏、佐尾山健一、NAHO)

 「日本でもこんな音楽をやってるグループがいたのか!」と驚いた一枚。日本のトラッド系グループのラフブランチが東欧の民族音楽やその影響下のオリジナル曲を演奏しています。彼らはスピード感あふれる変拍子と哀感を感じるメロディで独特の音楽世界を繰り広げていますが、ちょっと風変わりなところもあります。一つは東欧系の音楽なのに北欧の弦楽器ニッケルハルパや古楽器のヴィオラ・ダモーレを積極的に使用しているところ。そして日本語の歌も取り入れているところです。ヴォーカルは東欧的な歌唱法ではないようです。こういう編成が歴史的にいって「アリ」なのかどうなのかは民族音楽に詳しくない私にはよく判りませんが、音楽的には「アリ」なのでしょうし、私は屈託無く楽しめました。日本語の歌も想像以上に違和感なく聴けました。ムジカーシュやブルガリアン・ヴォイスなどを聴かれる方には特におすすめですが、バルトークやコダーイらのハンガリーの作曲家を好むクラシック音楽ファンにも、CDの帯にある「まさにハイテンションな松阪牛のスキヤキのような肉一枚五千円の高級感を感じさせるステキなロマンチックミュージックだ!」という宣伝文句に惑わされずに聴いて欲しい気がします。購入は公式サイトか、そこでリストアップされている小売店でどうぞ。
(Sahara Blue record, SBR 1001)

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2005.02.02

BBC交響楽団の首席指揮者が決定

 レナード・スラットキン氏が辞任して以降空席だったBBC交響楽団の首席指揮者のポストですが、dokichi様のサイトでもご紹介の通り、このたびチェコ出身のイルジー・ビエロフラーヴェク氏が就任することが発表されました。就任の時期については何故かネット上ではまちまちなのですが、公式サイト(英語)には「今年10月から」と書いてあるので、これが正しいのでしょう。
 さてBBC交響楽団の重要な仕事の一つにあの熱狂的なプロムスのラスト・ナイトがあります。ユニオンジャックの大旗を振りながら「God, who made thee mighty, make thee mightier yet(我が国を強くなされた神よ、さらに強大にして下さることを)」と歌う観客の前でチェコ人のビエロフラーヴェク氏が指揮台に立ってくれるのかどうか、地元では心配する向きもあったようです。しかしどうやら本人は乗り気のようです。「今年はやりませんが、何れ指揮することになるでしょう。あのコンサートはとても特別なものだと感じています」「素晴らしい伝統だと思うし、私も伝統を尊重したい」とインタビュー(英語)でも仰っておりますので来年のラスト・ナイトの指揮者はビエロフラーヴェク氏で間違いないでしょう。で私はつい「きっと彼は小さなチェコ国旗を燕尾服の内ポケットから取り出して客席に向かって振るに違いない」などと良からぬ想像をしてしまうのですが(笑)。

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2005.02.01

本家「フォル・ジュルネ音楽祭」が閉幕

 フランス・ナントで開催されていた「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭が閉幕しました。参加アーティストの一人の下野竜也様のパフォーマンスも大絶賛だったようですね。それにしてもスタンディング・オーベーションとは。これを読んで東京でも彼の演奏を聴いてみたくなりました。
 さて閉幕と共に来年、そして再来年のテーマが主催者から発表されています。「ionarts」(英語)によると来年は「イギリスのルネサンス期およびバロック音楽」、そして2007年は「国民楽派」ということです。再来年はチャイコフスキー、ドヴォルザーク、シベリウスをフィーチャーするでしょうからまあいいとして、来年の「イギリス音楽」、しかも「ルネサンスとバロック」というのはどうなんでしょうか。もしこのテーマで日本でも音楽祭をやったとして果たしてお客さんが入るのでしょうか。正直心配です。

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【レビュー】巨匠たちの伝説~江口玲 plays at Carnegie Hall

Eguchi-Steinway

1.クライスラー(ラフマニノフ編):愛の喜び
2.同(ラフマニノフ編):愛の悲しみ
3.パデレフスキ:メロディOp.16-2
4.チェルカスキー:悲愴前奏曲
5.ゴドフスキー:ヨハン・シュトラウスの「こうもり」による演奏会用パラフレーズ
6.ショパン(バックハウス編):ピアノ協奏曲第1番より ロマンス
7.ホフマン:”モクセイソウ”より 夜想曲
8.リスト(ホロヴィッツ編):ハンガリー狂詩曲第2番
9.サンサーンス(ゴドフスキー編):白鳥
演奏:江口玲(ピアノ)

 このCDにはいくつもの愉しみがあります。先ずこのアルバムで使用されている19世紀の古いスタインウェイの音色。最初はあまりに現在のそれと異なる響きに驚き戸惑うかもしれませんが、やがて耳が慣れてくると楽器固有の美質を持った響きに気づくことでしょう。そして江口玲の確実な技巧に魅了され、さらには収録曲を作曲、またはピアニスティックにアレンジした巨匠たちのことを偲ぶことができるのです。

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2005.01.29

2005年2月のNHK-FM放送予定

 ああ、もう2月ですね。バレンタインデーも近づき、全国各地で様々な人生模様が繰り広げられそうですが、そんなホットな冬とは無縁の日々を過ごしている「坂本くん」です(苦笑)。
 NHK-FMの放送予定をリストアップいたしますが、今月からは少し書き方を改めました。とりあえずライブ放送は全部リストアップいたしました。本当に簡単なリストですので、曲目につきましてはお手数ですがネタ元の「モーストリークラシック」やリンク先の公式サイト、そしてNHK番組表をご覧下さい。

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2005.01.28

ベネデッティの最新インタビュー

 なんかCDも実演も聴いていない新人アーティストのことであーだこーだと騒ぐのはみっともないと自覚しているつもりなのですが、それでも毎日ニコラ・ベネデッティの記事を求めてネットをさまようわたしはどうかしてますかそうですか。ともかく「デイリー・テレグラフ」紙の電子版で彼女のインタビュー記事が出ました。今回のインタビュアーはあのチェロ奏者のジュリアン・ロイド・ウェッバーなのですが、彼の無遠慮な質問にもそつなく答える様は、彼女が口癖のように云う「10代の普通の若者」とは違う雰囲気を感じさせます。今日はベネデッティの回答で興味深い部分だけを紹介します。

(以下インタビュー)
---契約をめぐる報道については?---
お金の話ばかり聞かされて「ヴァネッサ・メイ二世」みたいに言われるのはショックでした。
---モデル業やCM出演は?---
どうしてそんな話が出てくるのかしら?そんな予定は今のところありません。
---デビュー・アルバムはシマノフスキ、ショーソン、タヴナーの曲だけど、それがそんなに売れなくて「アバ」の曲のレコーディングを提案されたらどうする?---
私が録音することに決まったものだけを考えています。クラシック音楽は正しくマーケティングされれば売れると私は確信しています。今のところ私はユニヴァーサルの話を聞いて感銘を受けています。(中略)私は自分が本当に好きなモノだけを録音したい。
---どんな曲を録音したい?---
ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルトなど、スタンダードなものがいいです。それからプロコフィエフやショスタコーヴィチの第1番もやってみたい。それから私はエルガーの協奏曲が好きです。現代音楽もやってみたいですが、やるなら聞き手と通じ合えるものでないと。
---あなたのヒーローは?---
若い頃のメニューイン。それから手に汗握るような技巧の持ち主のハイフェッツ。広い心を持っていて完璧なスタイルのオイストラフ。それからミルシテインの音色や何とも言えず絶妙なところが好きです。(中略)現役ではズーカーマン、テツラフやツェートマイヤーが好きです。どの方も楽器から素晴らしい音を聴かせてくれますから。

(以上インタビュー終わり)
 
 それにしても随分しっかりした考えの持ち主で安心しました。これで実際の演奏が「?」マークのつくものだったらどうしよう、と若干心配しつつもデビューアルバムの発売を待ちたいと思います。

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フィラデルフィア管の新譜はOndineレーベルから発売へ

 本日付の「Helsingin Sanomat」紙によりますと「フィラデルフィア管弦楽団とフィンランドのOndineレーベルとのレコード発売に向けた交渉が進行中で、数週間中、もしくは3月中にはまとまるだろう」ということです。
 Ondineレーベルのマネージャー、Reijo Kiilunen氏によると、この話は同団の音楽監督で、すでにパリ管とのCDをOndineから出しているクリストフ・エッシェンバッハ氏のたっての希望だったようです。レコードのリリースは年3回を予定し、しかもSACD/CD-DAのハイブリッドで出すということで、これはSACDを聴ける環境の方々にとっても嬉しいニュースですね。
 以前当ダイアリーでフィラデルフィア管がレコーディングのギャラを下げることを新労使契約に盛り込んだ(→参照)ことをお伝えしましたが、この効果がいきなり出たのでしょうか。その辺りについてはソースでは触れられていないのでよく分かりませんが、いずれにしてもアメリカの「ビッグ5」の一つに数えられるこのオーケストラの新譜はここしばらくご無沙汰でしたから、エッシェンバッハの独特の解釈と併せて、フィラデルフィア・サウンドの「今」をどのように聴かせてくれるか楽しみです。

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2005.01.27

本家「フォル・ジュルネ音楽祭」が開幕

folle_journee2005 今年4月29日から3日間、東京国際フォーラムで「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」音楽祭が行われますが、これはフランス・ナントの「La Folle Journée」のコンセプトを輸入したものであることは、既にご存じの方は多いと思います。そのナントの本家の音楽祭が昨日から開催され、日本からも多くの演奏家が参加しています。その中の一人である指揮者・下野竜也様のレポが早速届いています。いつもながら腰の低い謙虚な姿勢が文章に表れています。
 ナントの音楽祭のテーマも東京と同じ「ベートーヴェンとその友人」ということで、ベートーヴェンの作品がずらりと並んでる様をプログラム(pdfファイル)でみるのは壮観です。参加アーティストは若干日本と異なるようで、ナントには何と!(ドンッ・ドンッ・ドンッ「べたで~す」:笑)イヴァン・フィッシャー指揮のブダペスト祝祭管やペーター・ノイマン指揮ケルン室内合唱団、そしてイザベル・ファウスト(ヴァイオリン)やデジュ・ラーンキ、ボリス・ベレゾフスキー、ニコライ・ルガンスキー(共にピアノ)、さらにアンドレアス・シュタイアー(フォルテピアノ)やアルス・アンティクァ・オーストリアなどの古楽勢も登場します。さて下野様との共演でも貫禄あるところを見せたエンゲラー女史は東京の方の音楽祭でも「皇帝」(5/1、pm12:15~、指揮は飯守泰次郎)を披露する予定ですが、実は私、この公演のチケットを持っているので(笑)今から楽しみです。

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2005.01.26

今週のスト情報

 当ダイアリーで毎週のようにお伝えしているセントルイス交響楽団のストライキですが、今週末(1/28、29)もコンサートはありません(ソース:英語)。今回はハンス・グラーフ指揮、ギャリック・オールソンの共演によるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」などが予定されていたようです。
 ところで「オペラキャスト」によりますと、ベルギーのラジオ局RTBFのクラシック音楽放送「MUSIQ3」でもストライキ決行ということで、今日は番組内容を変更してお送りしているそうです。ウェブラジオのファンの方はご注意下さい。
 

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2005.01.25

作品委嘱ノススメ

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(写真)音楽史上に残る2大パトロン、ルイ14世(左)とルードヴィヒ2世(右)

 唐突ですが皆さん、自分の大切な人にその思いを伝えるためにどんなことをしますか?相手の方が気に入ってくれそうな品をプレゼントしたり、お食事を共にするのが一般的な方法だと思いますが、音楽愛好家の中には「オリジナル・ラブソングを贈るぜベイベ!」という方もおられるのではないでしょうか(笑)。ただそんなことしたら却って相手が引いてしまうんじゃないか、と心配の皆さんに一つアイデアを。その道のプロに曲を書いて貰うのは如何でしょうか。アメリカではそんなに珍しくないみたいですよ。「ニューヨーク・タイムズ」紙の最近の記事からそんなアメリカの事情を紹介します。
 ミネソタ州の弁護士Jack Hoeschler氏とその妻が、結婚15周年の記念に何か特別なことが出来ないかと思いついたのが「自分たちの子供がフルート、オーボエ、チェロ、ピアノを演奏できるから、その編成でプロの作曲家に曲を書いてもらおう」というもの。デイトン・ハドソン財団で働く妻が、仕事で付き合いのあった作曲家のStephen Paulus氏に依頼したところ、彼は「1分あたり100ドルでいいですよ」と快諾しました。そして8ヶ月後に「15周年」という数字にちなんだ演奏時間15分、代金が1500ドルの室内楽作品「Courtship Songs for a Summer's Eve」が完成し、プライベートコンサートで世界初演されました。現在ではその作品はCD(→amazon.com)にもなり、委嘱主の夫婦は38回目の結婚記念日を迎えました。「すごく面白い経験をさせて貰ったので、その5年後にまた曲を依頼したんですよ」と話すHoescheler夫妻は(5年毎にPaulus氏に依頼する結婚記念作品を含めて)現在までに70もの新作を委嘱しています。「ほんとに気軽にできますから」とHoescheler氏は強調しています。確かに「1分100ドル」というのは驚きの低価格ですね。かつてのルイ14世やルードヴィヒ2世のような大金持ちでなくても比較的お手軽にパトロンになれるんですね。

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2005.01.23

【レビュー】シノーポリ&シュターツカペレ・ドレスデンのヴェルディ「レクイエム」

sinopoli-requiem001

演奏:
ダニエラ・デッシー(ソプラノ)
エリザベッタ・フィオリッロ(メゾソプラノ)
ヨハン・ボタ(テノール)
ロベルト・スカンディウッツィ(バス)
ジュゼッペ・シノーポリ指揮ドレスデン国立管
ドレスデン国立歌劇場合唱団

 シノーポリという指揮者は、生前は少なくとも私の周囲では否定的な評価を耳にすることの方が多かったような気がします。彼の指揮する「パルシファル」を聴いてバイロイト詣でから帰ってきた知人なんか「あー行って損した!」と思いっきりけなしていました(苦笑)。それからオペラの指揮中にどこを振ってるのかわかんなくなって迷子になった、なんてスキャンダルも暴露されたりして、プロの指揮者としての能力を疑われたりしたこともありました。
 そんな中、例外的といっていい位「名演奏」として常にネット上で評価の高かったヴェルディの「レクイエム」をこの度ようやく入手しました。私も最後まで聴いて思わず「こりゃすごいわ」とつぶやいてしまいました。

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2005.01.20

ニコラ・ベネデッティのCDはDGからリリース

nicola-benedetti004b 先日お伝えしたイギリスはスコットランド生まれのヴァイオリニスト、ニコラ・ベネデッティ(Nicola Benedetti)のレコード契約の詳細が明らかになりました。契約を勝ち取ったのはユニヴァーサル。契約金は100万ポンド(約1億9200万円)で、これはクラシック音楽の世界ではこの25年間で最大です。今後6枚のアルバムを「イエロー・レーベル」ことDeutsche Gramophone(DG)からリリースするということです。レコード会社側は「(ヴァネッサ・メイのように)濡れたTシャツを着せるようなまねはしない」と語っていますので、どうやらDGらしく正攻法で売り出すようですね。男性として少し寂しい気もしますが(笑)、それはそれでいいでしょう。しかしDGにはヒラリー・ハーンがいますので、キャラが被らないように上手にマネージメントしないといけませんね。
 ファースト・アルバムはダニエル・ハーディング指揮ロンドン交響楽団との共演で、今年4月にはもう発売されます。曲目は彼女の飛躍のきっかけとなった例のシマノフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」です。ベネデッティは契約後「ものすごくエキサイティング」「だけどあまり派手なことはせずに、しっかり地に足をつけてまっすぐ前を向いていきたい」「私はこれまで平凡に過ごしてきた普通の女の子だし、この契約で何かが変わるとは思わないです」「年齢を考えると私はまだまだ習わないといけないことがたくさんありますから」と語っています。同席した彼女のお父さんも「特別な娘にとって、特別な契約だ」とお喜びの様子ですが、「娘はずっとお金に関係なく楽器演奏を続けてきたし、それはこれからも変わらないでしょう」と親らしいコメントも寄せています。このお父さん(Giovanni Benedett氏)、なにやら結構有名な財界人らしいのですが、だれか詳しい情報をお願いします(とまた人任せにしてしまった…)。
 今回の契約の模様を目にするにつれ、先日の報道でマスコミに好き勝手しゃべっていた某業界関係者のコメントは一体何だったのかと小一時間問いつめたい気分ですが(笑)、ともあれ思ったより早く演奏が聴けそうで楽しみです。あとは実際に生で彼女の演奏を聴いてみたいですね、というか生ニコラを早く見てみたいです(笑)。

(参考)
Scotsman. Benedetti takes a £1m bow (20 January, 2005)
Telegraph.co.uk. Nicola, 17, lands £1m record deal (20 January, 2005)
Gramophone. DG signs Nicola Benedetti (20 Jaunary, 2005)

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2005.01.18

「魔笛」より魔的!?なオペラ 181年ぶりに東京で再演

kuhlau-portrait nikkansports.comで今朝「夏木マリが『ルル』でオペラ初挑戦」というニュースが報じられました。「夏木マリかぁ。現代音楽が好きな彼女だからなあ。でも彼女の声を考えるとタイトルロールじゃないだろうし、どんな役なんだろう」と思って記事を読むと上演されるのは最初想像したベルクのオペラではなくて19世紀にデンマークで活躍した作曲家フリードリヒ・クーラウ(1786-1832)<写真>の作品だとわかりました。「へぇ、19世紀前半にあんなおどろおどろしい内容のオペラがあったのか。でもあのオペラの時代設定は1900年頃だし。何かおかしいなぁ」と思い「クーラウ ルル」でググったところ疑問は氷解しました。

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2005.01.17

イギリス人ヴァイオリニストが破格の契約でデビュー

 昨年「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・サ・イヤー」を受賞したヴァイオリニストのニコラ・ベネデッティ(17)が計7枚のアルバムをリリースする契約を結び、いよいよ本格的にレコードデビューします。音楽業界関係者によると、彼女をめぐっては各社間の争奪戦が起こり、最終的には付随するプロモーションやコンサートと併せて年200万ポンド(約3億8100万円)もの大型契約になったといいます。最初のCDのリリースは早くとも今年後半に予定されています。それにあわせて全米への2度のツアーも予定されています。
 と聞いてもそれほど興味が沸かないクラシック・ファンは多いと思います。私も'80年代のCDバブルの頃は「期待の新人ヴァイオリニスト○○がデビュー!!」とレコード会社が広告でいくら煽っても「ああ、またか」みたいな思いで見ていた記憶があります。ただ彼女の場合、メニューイン門下ということでそれなりの教育歴を持っているようですし、彼女のルックスを見てしまうと男性として注目せずにはいられません(笑)。写真を見たい方は「続きを読む…」をクリックして下さい。

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2005.01.16

時事オペラ2題

Gaddafi001b イングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)では2005/06シーズンに、エイジアン・ダブ・ファウンデイション(→公式サイト)のギタリストのチャンドラソニック(本名Steve Chandra Savale)の作曲によるオペラを上演しますが、このオペラの主人公があのリビアのカダフィ大佐(写真左)というので話題になっています。チャンドラソニックはBBCラジオのオンエア・インタビューで「最初に彼のオペラを書こうと思ったのは6,7年前」「彼は瞬く間にマスコミの前に現れ、悪魔のような扱いを受けた。彼は狂犬のように映った。だが最近はそんな悪魔のようなイメージから徐々に良い方に向かっているように見える」「彼は人を恐れさせる要素を持つと同時に魅力的な面も持っている」とカダフィに興味を持った理由を語っています。
 ただ最近BBCで放映された「ジェリースプリンガーショー・ジ・オペラ」の内容が「神を冒涜している」として47000件の抗議が放送局に押し寄せたこともあり、かつてIRAとも組んだ元テロリストを主人公に据えた今回のプロダクションに対する懸念が広がっています。「議論を呼ぶことを歓迎するか」という質問をマスコミから受けたENOの担当者はコメントを拒否しました。

Einstein_oppenheimer001 このような政治ネタを取り入れたオペラのパイオニア的存在は「中国のニクソン」のジョン・アダムズですが、そんな彼の新作オペラは原子爆弾の開発を行った「マンハッタン計画」のロバート・オッペンハイマー博士(写真の右の人物)を主人公に据えた「Atomic Doctor」です。演出は「クリングホーファーの死」でもタッグを組んだピーター・セラーズ。今年10月のサン・フランシスコ・オペラでの初演の指揮は公式サイトによるとドナルド・ランニクルズです。
 セラーズは実際の手紙や当時の公文書を下敷きに台本を製作しましたが、オペラ自体はオッペンハイマーの内面を描写していく内容のようです。アダムスはロスアラモス研究所の若き理想に燃えた研究者たちに興味を持ったといいます。「彼らの中には共産主義者もいたし、共産主義に共感する者もいた。オッペンハイマーもその中の一人だ」。後に研究開発の要職を外されたオッペンハイマー博士の「裏切られたという気持ち、そして常に行動を観察されているという感覚を表現したい」と語っています。
 原子爆弾そのものについてもアダムスはコメントしているのですが、これは訳してよいものかどうか…。私が訳さなくてもソースを見ればわかることですし、訳しますか。

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2005.01.15

セントルイス響 今週もスト続行

ソース:英語)
 今度はバッド・ニュース。セントルイス交響楽団は津波チャリティコンサートの後に予定されていた今週末(15&16日)の定期演奏会(ニコラス・マッギガン指揮)をキャンセルすると発表しました。しかしチャリティ名目の演奏会はやるのに定期演奏会はやらない、というのはちょっとビジネスライクに過ぎると思うのですが。

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2005.01.12

デンマークの海運王 オペラハウスを建てる

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 すでに「オペラキャスト」でも取り上げられてますが、デンマーク・コペンハーゲンのウォーターフロントに新オペラハウス「Operaen」(オペラァン)が建てられ、今月15日の開幕前から奇抜な外観が威容を誇っています。海辺に面したオペラハウスといえば思い浮かぶのはヨットの帆を模したシドニーのオペラハウスですが、このコペンハーゲンのオペラハウスのことをニュースサイト「andante」(英語)のJan Olsen氏は「巨大なランタン(ランプ)を思わせる」と表現しています。
 このオペラハウスは外観もすごいのですが、それ以上にすごいのは一人の資産家が建築費用の全てを負担したことです。そんな太っ腹なお方の名前は Mærsk Mc-Kinney Møller氏。海運業、造船業、航空会社などを経営し、さらに北海での原油と天然ガスの発掘権も持っていたというかなりのヤリ手の実業家だった方で、個人資産の総額は51億クローネ(9億800万ドル=943億円)だといいます。そんなMc-Kinney Møller氏、初めは13億クローネ(2億3100万ドル=約240億円)でクラシック音楽専用ホールを建てるつもりだったのですが、デンマーク王立劇場から「オペラハウスは老朽化しているため、新築するなら歌劇場の方が」と聞くや否や歌劇場建設に計画変更したため、金額は当初の倍近くの25億クローネ(4億4300万ドル=約460億円)に膨れあがってしまいました。それでも本人は「いくらかかったかは問題ではない」と冷静です。

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セントルイス響 ストライキ中でも津波チャリティコンサートを開催

 前のトピックはバッド・ニュースでしたが、今度はグッド・ニュースです。
 労使交渉の決裂に伴い先週末の定期演奏会がキャンセルとなったセントルイス響ですが、今週末(1/14)に「スマトラ島沖地震と大津波の被災者へのチャリティコンサートを行う」と楽団員が発表しました(ソース:英語)。今回の「機を見て敏」な行動は素直に嬉しいですね。

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2005.01.06

労使交渉リターンズ

 アメリカのメジャーオケの労使交渉がまとまってホッとしたのもつかの間、新春早々穏やかでないニュースが飛び込んできました。レナード・スラットキン時代「ビッグ5」と肩を並べるまでに急成長したセントルイス交響楽団の労使交渉が決裂し、今週末の7日と8日に予定されていたコンサートが中止に追い込まれました。今のところ労使間で新たな交渉の予定はないとのことで、これが今後のスケジュールや楽団運営にどう影響するか、予断を許さない情勢です。

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2005.01.05

【レビュー】Coco d’Or Parfait

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 (曲目の詳細は公式サイトをご覧下さい。)
水森亜土さんのイラストが目印の「Coco d'Or」のアルバム。初発時はCCCDでしたがCD店の視聴機で耳にして以来ずっと「早くCD-DAになあれ」と念をエイベックスに送った(笑)甲斐あって、2005年の元旦に晴れてCD-DA化されました。これで心おきなく自宅や車内で思う存分hiroの伸びやかな歌声に浸ることができます。

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2005.01.02

岩城宏之 ベートーヴェン交響曲「一晩で全曲」演奏会をテレビで見ました

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 大晦日は「紅白」や格闘技とザッピングしながらですけど東京文化会館での「岩城宏之 ベートーヴェンの1番から9番までを一晩で振るマラソン」の模様を拝見し、年を越してから改めて録画をじっくりと拝見しました。途中長い休憩が入ったものの延べ9時間半にわたり演奏を続けた岩城氏、N響のメンバーなどで構成された楽団員、合唱団、ソリストの方々、更にはスタッフの皆様や会場にお越しになった観客もご苦労様でした。こういうのは一種の「祭り」というか「イベント」なわけでお客さんも「良い演奏を聴きに行くぞ!」というより「大晦日をベートーヴェン尽くしで楽しもう」と思ってチケットを購入された方も多いのではと思うのですが、今回のオケは全体的に引き締まった音を出していて、想像以上に好演奏を聴かせてくれたのが嬉しかったです。

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2004.12.31

マイ・フェイバリット・シングス~2004年の10枚~

 音楽雑誌、音楽系サイトの大晦日の恒例行事は「今年のベスト10」ですね。うちのサイトでも去年に引き続き今年もさせて頂きます。では早速マイ・フェイバリット10のリストを。便宜上番号を振ってますが、これは順位を付けたわけではありませんので。

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2004.12.29

マリア・タウベロヴァーのこと

12/5分の続き)
 先日CD化されたシェイナ指揮のマーラー「交響曲第4番」は噂通りの名演だったのですが、第4楽章でのタウベロヴァーの歌唱も印象的でした。私は彼女の歌声を聴くのは初めてでしたし、彼女のことは何にも知らなかったのでその美声になおさら驚いたわけですが、ライナーノートでは藤田由之氏が「(歌声は)なかなか深い味を持ったものにも思える」と短く触れているだけで、彼女の経歴については何もわかりませんでした。そこでネットでプロフィールを調べてみましたので簡単ではありますが書いてみたいと思います。

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2004.12.28

最近出たライブ音源のCDをいくつか

 この間自宅に届いたクレジットカードの明細書を見てびっくりしましたよ奥さん(誰の?)。ついついCD店の棚に並んでたものを買い込んだり通販サイトで見つけた面白げなアイテムを無節操にクリックしたりしてたおかげで請求額が大変なことになってましたよ。「何でこんなに買い物するのよ!」とカミさんに追及されたのは言うまでもありません(苦笑)。それというのも歳末商戦の時期に合わせて注目のリリースが相次いだからですよ奥さん(だから誰に?)。来年はCDの購入枚数を減らしてその空いた時間をFMやらネットラジオを聴くのに回そおっと。
 以上で簡単ではありますが「坂本くん」の今年の反省会を終わらせて頂くとして(笑)、今年の年末の新譜は例年以上に放送用音源のCD化が際だって多かったような気がします。これについては多くのファン(特にヒストリカル演奏を好む日本のファン)の声に応えたものと評価できますが、一方でレコード会社サイドが、どれだけ売れるかわからない新録音を発売するリスクを避けた、とも考えられなくもないので、来年以降は今年以上に新録音のリリースで私たちを喜ばせて頂きたいな、と思います。ともあれそんなCD化された放送用音源の中から気になったモノに手短にコメントを。

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2004.12.23

【レビュー】内藤彰&東京ニューシティ管のブルックナー「交響曲第8番」別バージョン

bruckner8naito

 唐突ですが日本のクラシック音楽ファンってブルックナーが大好きですよね。その人気は地元オーストリアと較べても同等か、あるいはそれ以上かもしれません。これがどうしてなのかホントのところは分かりませんが、日本でブルックナーの印象深い名演が数多く行われたこともその理由の一つかもしれません。私は昔テレビでみたN響の定演で「交響曲第8番」を実直なまでに拍子を正確にキッチリ取りながら指揮するギュンター・ヴァントの姿を今でもハッキリと憶えています。N響と「交響曲第8番」といえば、私よりもう少し年配の方はマタチッチの豪快な音造りに度肝を抜かれたでしょうし、年下の方は朝比奈隆のイメージが強いでしょうね。ところで皆さんは「交響曲第8番」のCD、何枚持ってますか?私は今数えてみたらCD、LP合わせて13セットありました(笑)。
 さて「交響曲第8番」の第3楽章(アダージョ)の新たなバージョンの存在をHayes様のサイトで知り、これが実際に日本で初演されCD化されていることを斉諧生様のサイトで教えて頂いたわけですが、個人的に初めて目にするオケなので、ちゃんとした演奏をしてくれるのかどうか、正直不安でした。幸いにも店頭の試聴機にこのCDが載ってたので「とりあえずどこがどう普通の演奏と違うのか聴いてみよう」と思ってチラッと聴いて、その素晴らしい出来に驚いた私はCDを持ってレジへ直行しました。

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2004.12.22

「レコード芸術」誌最新号が発売延期

 なんだそうです。音楽之友社のサイトによりますと、「制作上のミス」が理由とのことです。編集作業に忙殺されている関係者の方はご苦労様です。しかしどんなミスなんでしょうか。単なる誤植程度なら普通に発売されるでしょうし、余程のことがあったんでしょうか。最近も「女性セブン」誌が皇室記事誤植で発売延期されましたし、気になります。それから音楽之友社は(差し障りの無い程度で構いませんから)発売延期の理由を教えて頂ければと思います。

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2004.12.21

2005年1月のNHK-FMクラシック音楽放送予定から

 来月から2005年ですね。皆様は年賀状をお書きになられましたか?大掃除は済ませましたか?忘年会の連続でお腹を壊してませんか?クリスマスのご予定は如何ですか?私はカミさんに頼まれた「冬のソナタ」完全版の録画予約の準備に余念がありません(苦笑)。個人的にはU2、ブラー、ピンク・フロイドのライブがオンエアされる「ワールドスーパーライブ」も忘れずに押さえておきたいですが。
 さて来年年始のクラシック放送予定では17日からの「ルツェルン音楽祭」と24日からの「プロムズ」が注目でしょうか。しかし「プロムズ」が内容未定なのはなんでだろう。今度はイギリスの演奏家をお願いしますよ!イギリスのアーティストをオンエアしなかったら受信料払わないから(嘘)。

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