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2009.12.19

ラ・フォル・ジュルネ 来年は滋賀でも開催か

 来年ナントで開催される本家「ラ・フォル・ジュルネ」のプログラム(pdfファイル)を眺めてたら、23頁あたりにこんなのを見つけました。

Lfj2010_pp23

 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 今年は4都市で開催。新潟:4/30~5/1新潟、びわ湖:5/1~2、東京:5/2~4、金沢:5/3~5」と書いてあるじゃないですか。東京、金沢、そして先日新聞報道のあった新潟はいいとして、びわ湖でやるなんて初耳です。びわ湖といえばあのホールのことでしょうかね。先日某所でこのホールの関係者とお話する機会があったのですが、そんなこと一言も言ってなかったし。まあ素人相手にそんな話を口走るわけないでしょうが。

 ということで来年は関西でもラ・フォル・ジュルネやるかも、と心の準備をしておきます。

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2009.12.14

「世界で一番動画を見られている日本人ピアニスト」小林愛実がCDデビュー

 小学生時代の演奏がYouTubeを通じて世界中の注目となり、当ブログでも「世界で一番動画を見られている日本人ピアニスト」として紹介した小林愛実が、来年2月にCDデビューするそうです。思ったより早かったですね。

EMIミュージック・ジャパン - 小林愛実特設サイト

 「アルゲリッチもキーシンも…世界中が絶賛」ですか。こういう売り方をするのですねEMIは。まあレコード会社には、小林愛実というピアニストを「商品」としてでなく、「宝物」として大事に育てて頂きたいですね。

 来年2月10日にリリース予定のアルバムはCD+DVDのセット。ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」にショパンの「スケルツォ第1番」「同第2番」などが収録されるそうです。

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2009.12.09

プレヴィン&ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏を聞く

 一つ前のエントリに続き、私のゲヴァントハウス訪問記を。ここからはコンサートの感想です。

Previn_gewandhaus  ゲヴェントハウス管弦楽団といえば、先月来日公演があったばかりです。「ザ・独墺系」という旧来のイメージから変化しつうある、というコンサート評も見かけたので「どないな響きがするんやろ」と思っていましたが、実際ホームのゲヴァントハウスで聞くとやっぱり「独墺系」でしたね。安心しました。会場のアコースティックも「旧東独時代の建築物だから」とあまり期待していなかったのですが、想像以上に良かったです。私の席は舞台裏側の最前列(18,4ユーロ!)でしたが、暗くて落ち着いた響きの質感は悪くなかったです。日本のホールとの比較でいうと「強いて言えば東京文化会館に近いかな」と。

 1曲目はヴォルフガング・リームの作品「Ernster Gesang」。舞台前方、指揮台の両脇にクラリネット4本とイングリッシュホルン奏者一人が控えるという変則配置。オーボエがない曲ということで、クラリネットが「ポーー」と鳴らしてチューニングの音頭を取っていました。リームの曲の印象は、ひとことでいえばロマンティック。ところどころアルバン・ベルクになったり、タケミツになったりしながらも、艶やかでデリカシーのある佳作だと思いました。あとゲヴァントハウスの奏者たちが聞かせてくれた音の響き、そして重なり具合の「妙」が印象的でした。このリアルな質感は、なかなかラジオや録音からは伝わってこない類のものです。私はいつも「現代作品こそ生で聴かねば」と思っているのですが、今回それを再確認しましたね。

 会場からの拍手を受けたプレヴィンは、指揮台上に置かれた椅子に腰をかけたまま次の曲の準備が整うのを待ちます。団員が配置についたところで独唱のフェリシティ・ロットが現れ、R・シュトラウス「カプリッチョ」からの音楽が始まりました。私は終始ロットの背中を見て聞く格好になったので(苦笑)、歌唱について云々するのは困難かと思います。ただ音楽の持つ「ストーリー性」は、はっきりと感じることができました。そしてオケも素晴らしかった!ハーモニーには暖かみがあり、旋律線には柔らかみがあります。シュトラウスはこうでないと。ちなみに最前列に座っていたので、パート譜が見えたのですが、「カプリッチョ」の譜面は茶色がかっていて、しかも手書きでした。「もしかして作曲者の存命当時から使われてる所蔵譜かも」と思ったり。

 休憩時間にはビール片手にロビーをうろうろ。ニキシュのレリーフや歴代のゲヴァントハウスの模型などを見物して時間をつぶしておりました。

 メインはブラームスの「交響曲第4番」。ここで聞いた第1楽章の音楽を、わたしは一生忘れることがないでしょう。すべての音が泉のようにわき出て、溢れた水が川の流れを作り出していくような、そんな音楽でした。みずみずしくてニュアンスに富んだ各声部が、それぞれ自己主張を繰り返しつつ音楽として一体感し前進する。このような音楽こそが交響音楽の究極といえるでしょう。それが突然目の前に現れたのです。すごく嬉しかったですね。それは客席も同じ思いだったみたいです。古くからの音楽ファンが多い(ように客席を見渡して思った)ゲヴァントハウスの聴衆からも、第1楽章終了後に(わずかながらも)拍手が漏れたくらいですから。第2楽章以降は音楽がやや「平常運転」のようになったり、指揮者の棒とは無関係に音楽が動いたりしたりと、やや弛緩したところもありましたが、それにしても第1楽章がとても見事だったので、わざわざ遠路はるばる足を運んで良かったヨカッタ、と思いつつサンタ帽を被ったヨッパライ達をかきわけながらホテルに向かったのでした。

(Program Note)
Gewandhausorchester Leipzig
Conductor: André Previn
Soprano: Dame Felicity Lott
Venue: Gewandhaus Großer Saal, Leipzig
Date: December 4, 2009

1. Rihm: Ernster Gesang für Orchester
2. R.Strauss: Mondscheinmusik & Schlussszene aus der Oper "Capriccio"
3. Brahms: Sinfonie Nr.4 e-moll op.98

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ゲヴァントハウスに行ってきました

 わたしは先週末、家族旅行でドイツに行きました。両親と一緒に各地のクリスマス・マーケットを見物するというのが主な目的なのですが、ついでにコンサートもということで、ゲヴァントハウスにも行ってきましたよ。

 今回チケットはゲヴァントハウスの公式サイトを通じ、日本からインターネットで購入しました。チケットは郵送がデフォルトなのですが、購入後販売元から「日本在住者の場合チケットが購入者に届かないことが多い」ということで「ホールのチケットカウンターに券を預けておくので、当日そこで受け取って欲しい」という指示がメールで来ました。
 ということでクリスマスのイルミネーションが賑やかなライプツィヒの街を眺めつつゲヴァントハウスに到着。早速チケットカウンターの場所を求めてあたりをキョロキョロしてみたものの、看板などの掲示物がなくて場所がよくわかりません。仕方なくチケットのもぎりをしているホールスタッフやら通りすがりの人やらに場所を尋ね、何とかたどりつきました。チケットカウンターはホール正面入り口の右側にあって、入り口はホールのエントランスとは別です。

 以上、誰かの役に立つかどうかはわかりませんが、私の体験談でした。コンサートの感想は次のエントリで。

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