MTT at PMF
現在札幌で開催されている国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」(以下PMF)も、今年で20回目となりました。音楽祭の提唱者バーンスタインの最後の来日となった第1回は、彼の病気降板がコンサート会場で大騒動になったことも含め大きな話題となりましたが、それからもう20年も経つのですね。
さて今年はPMF20周年ということで、過去に音楽祭の芸術監督を務めた2人の指揮者、クリストフ・エッシェンバッハとマイケル・ティルソン・トーマス(以下MTT)が来日しています。このうちエッシェンバッハは昨日(7月11日)と今日(12日)、マーラーの交響曲第2番「復活」を指揮しました。
そして7月下旬にはMTTが札幌(25日)、大阪(27日)、東京(29日)の順にPMFオーケストラを指揮するわけですが、「Webシティさっぽろ」の中に、PMFとMTTの関係の深さが伺える、興味深い記事を見つけました。
第1回PMFから3ヶ月後の1990年10月、バーンスタインが死去します。音楽祭は「看板」を失う格好となり、スタッフには今後を危惧する声も出たといいます。そんな中、来年以降も音楽祭を続けるかどうかを話し合う重要な会議が、同年12月にロンドンで開かれました。そのメンバーのなかに、MTTも居たのです。もともと札幌市が継続に積極的だったのは確かですが、その会議でMTTが首をタテに振らなければ、PMFが20回目を迎えることもなかったわけで、やはり音楽祭の存続にはMTTが大きく関わっていたと言えそうです。
さてMTTといえば、彼に関するあらゆる情報を積極的かつ詳細に紹介しているサイト「続・徹底研究 ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団」がありますので、興味ある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。PMFの演奏会に出かける方に向けた、まとめページも作っておられます。
The comments to this entry are closed.
Comments