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2009.07.24

ピアノを弾く猫のための協奏曲 続報(フルバージョン動画付)

 先月当ブログで記事にしたピアノを弾く猫「ノラ」の続報です。日本語ニュースサイトの老舗「ナリナリドットコム」で、ピアノを弾く猫のための協奏曲「CATcerto」(ミンダウガウス・ピエカイティス作曲)のフルバージョン動画の存在を知りました。

 想像していた以上に良い出来だったのでびっくりしました。こうなったらリアルにノラとオーケストラを共演させなければ!(笑)

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国際モーツァルテウム財団 8月2日にモーツァルトの新発見楽譜について発表

 国際モーツァルテウム財団の公式サイトに告知が出てます。

Internationale Stuftung Mozarteum - Two new Mozart works discovered

 見出しの続きには「詳細は8月2日の記者会見で発表します」としかありません。ただ公式サイトのトップページを見ると「The Department of Research at the International Mozarteum Foundation Salzburg has identified two works, which have long been in the possession of the Foundation, as compositions of the young Wolfgang Amad Mozart.」とあります。財団が保管していた楽譜の中から、モーツァルトの新作2曲を発見した、ということです。作曲時期は比較的早期だそうですが、ともあれ8月2日の記者会見を待ちましょう。

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2009.07.21

「百万ユーロ・トリオ」と呼びたくなるキーシン/クニャーゼフ/マルコヴィチのピアノ三重奏

Kissin_kniazev_marcovici

 普段ならウェブラジオの感想をmixiに書くところですが、今日はスリリングなライヴが聞けたので表ブログの方に。

 今月14日「モンペリエ音楽祭」でのシルヴィア・マルコヴィチ、アレクサンドル・クニャーゼフ、そしてエウゲニ・キーシンの3人によるピアノ・トリオの演奏(→公式サイト)を本日「France Musique」で聞いたのですが、まずキーシンがピアノ・トリオをやるというのが新鮮。キーシンの室内楽って意外というか正直ピンとこない。ネット情報だと時々やってはいるみたいですが、少なくとも私が聞くのは今回が初めて。そしてキーシンと絡むのがクニャーゼフ!あの圧倒的な存在感のチェロはキーシンと十分に渡り合えそう。そしてそんな2人と共演するヴァイオリンのマルコヴィチ。CDこそ少ないですがわたし大好きです。まだ彼女のことをご存じでない方は、YouTubeにあるサンサーンスラロ「スペイン交響曲」をどうぞ。

 ということでちょっと珍しい組み合わせの3人による室内楽だったのですが、ソリストたちの強い自己主張が良い方向に働いて、音楽に「動き」と「躍動感」を与えていましたね。メンデルスゾーン「第1番」のフィナーレは3人がお互い「煽ってる」のが伝わってきましたし。後半のチャイコフスキー「偉大な芸術家の思い出に」は、部分的には3人の個性が「モロ出し」なのに、不思議と音楽には一体感があるという。これぞ「一期一会」的室内楽の醍醐味といいますか。レコード黄金時代に「百万ドルトリオ」(ルービンシュタイン/ハイフェッツ/フォイアマン→ピアティゴルスキー)というのがありましたが、ちょっとそれを思い出しましたね。21世紀のヨーロッパなので「百万ドル」でなく「百万ユーロ・トリオ」と呼んでみたくなりました。もっとも3人のうち2人はロシア出身なのがナンですが(苦笑)。個人的にはこの3人でぜひ来日公演をお願いしたいところです。

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2009.07.20

「BBC Proms 2009」が始まってる&もうすぐバイロイトも

 ロンドンの夏の音楽祭、「BBCプロムス」が始まってます。例年同様公式サイトからのオンデマンド配信(ライヴ後7日間限定:無料)もあります。

BBC - Programmes - Proms 2009

 いまコンチェルト・コペンハーゲンらのヘンデル「パルテノーペ」(Prom 4)を聞いてますが、以前より音質が若干よくなったような印象。

 あと今週末には「バイロイト音楽祭」も始まります。こちらもバイエルン放送協会「Bayern 4」による生中継のネット配信があります。あとハンガリーのクラシック音楽専門局「バルトーク・ラジオ」もオンエア予定、ということはこのページから7日間限定でオンデマンド配信もあるということで、今年もライヴ&時間差でバイロイトを楽しめそうです。

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2009.07.18

プロコフィエフの未発表曲「スポーツ選手のための音楽」 初演

Rhythmic_gymnastics

(写真)アレクサンドル・ロドチェンコ 「リズム体操」 (1936)(※)

 プロコフィエフの未発表作品「スポーツ選手のための音楽」(英題:Music for Athletes)が本日(日本時間)、米国のプリンストン大学で初演されます(参照)。この音楽はスターリン時代の1939年に開かれたスポーツ祭典のために作曲されました。このイベントでは当初スタジアムに3万人のアスリートを集めて、プロコフィエフの音楽とフセヴォロド・メイエルホリドの演出・振付による集団演技が披露される予定でした。しかしメイエルホリドの逮捕・粛清により企画は中止され、付随音楽も「お蔵入り」となりました。

 モスクワの「国立ロシア文学・芸術文献保管所」(RGALI)に眠っていた楽譜は、プリンストン大学のサイモン・モリソン(Simon Morrison)教授によって2006年に発見され、同教授の手で演奏可能な形に再構成されました。このピアノ譜をコンサートではイリア・イチンが演奏します。また当初のプランを意識してか、プリンストン大学のダンス・アンサンブルも初演に加わります(大学の公式サイトに画像アリ)。

 音楽自体はファンファーレで始まり、「ヨハン・シュトラウス風の」ワルツを挟んで律動的な音楽になるということで、ひとことでいえば「愉快な作品」なのだそうです。同時期に作曲されたバレエ音楽「ロミオとジュリエット」を連想させる、ともあります。

(※)「マッチ1本、ニョーヨーク」より引用

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2009.07.15

サー・エドワード・ダウンズ(指揮者) 妻とともに「安楽死」

Downes_and_his_wife

(写真)サー・エドワード・ダウンズ(写真左)と妻ジョーン(同右)

 Hayesさまのブックマークで知ったのですが、イギリスの指揮者サー・エドワード・ダウンズが亡くなりました。85歳でした。彼は末期ガンに冒された妻ジョーン(74)と共に、スイスにある安楽死協会「ディグニタス・クリニック」(Dignitas)を訪れ、そこで息を引き取ったと家族が明らかにしました。

 1942年以来安楽死を法律で認めているスイスでは、スイス人を対象とする「エグジット」と、スイス国外在住者を対象とした「ディグニタス」という団体が存在し、それぞれが安楽死を幇助する活動を行っています。しかしスイス人以外に自殺幇助を行うことに対してはスイス国内でも批判が多く、「ディグニタス」の活動は様々な圧力を受けているといいます。

 この「事件」はイギリス国内でも大きく報じられ、BBCニュースには各紙のコメントを集めた「まとめサイト」も出来ています。

 彼の録音は、そのキャリア(コヴェント・ガーデンやBBCフィルハーモニックでの活躍)の割りには少ないと言わざるを得ませんが、それでも英シャンドスに遺したレコーディングの数々が「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」で聞けます。

 YouTubeでは彼の指揮によるヴェルディ「スティッフェリオ・序曲」R・シュトラウス「サロメ」のフィナーレ(独唱はマリア・ユーイング)などの動画があります。

(7/16追記)「デイリー・テレグラフ」紙の記事によると、晩年のエドワード・ダウンズには視力と聴力の障害があった、とのことです。

(参照)
iol - Elderly couple die hand-in-hand
Mirror.co.uk - Conductor Sir Edward Downes in assisted suicide with wife after she got terminal cancer
swissinfo.ch - さまよう安楽死団体
METEOR - スイスに存在する2つの安楽死組織
Guardian - Musical marvel: the greatest moments of conductor Edward Downes
Yahoo! Japan ニュース - 著名指揮者夫妻が安楽死=スイスの病院で、懸念の声も-英

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2009.07.14

もうすぐはじまるヴェルビエ音楽祭 今年も動画配信

 例年同様、今年も「medici.tv」がヴェルビエ音楽祭(7/17~8/2)を動画配信してくれる模様。

medici.tv - Verbier Festival

 出演アーティストはリンク先で確認していただくとして、一番の注目はホーネック指揮の「ドン・ジョヴァンニ」(7/20:現地時間)でしょうか。ターフェル、ルネ・パーペ、トマス・クヴァストホフ、スーザン・グレアム、そしてグルベローヴァと、不況まっただ中の今時には珍しい「オールスター・キャスト」です。個人的にはジャルスキー(7/27:同)、ユジャ・ワン(8/1:同)といった「旬」のアーティストを聞きたいですね。

 ちなみに「medici.tv」では今、ルセ&レ・タラン・リリクのペルゴレージ「スターバト・マーテル」や「ベルリン・フィルのヴァルドビューネ・コンサート2009」など動画などを無料で見ることができます。期間限定と思われますので、興味ある方はお早めに。

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2009.07.13

マイケル・ジャクソンの主題に基づくオルガン即興演奏

 「キング・オブ・ポップ」へのトリビュートとして、「今夜はビートイット」(1983)と「ABC」(1970、ジャクソン5名義)の主題に基づく即興演奏を行ったのは、NY・ウォール街にあるトリニティ教会のオルガニスト、Robert Ridgell氏です。

(参照)Musical Perceptions. Just Feet It!

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MTT at PMF

 現在札幌で開催されている国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」(以下PMF)も、今年で20回目となりました。音楽祭の提唱者バーンスタインの最後の来日となった第1回は、彼の病気降板がコンサート会場で大騒動になったことも含め大きな話題となりましたが、それからもう20年も経つのですね。
 
 さて今年はPMF20周年ということで、過去に音楽祭の芸術監督を務めた2人の指揮者、クリストフ・エッシェンバッハとマイケル・ティルソン・トーマス(以下MTT)が来日しています。このうちエッシェンバッハは昨日(7月11日)と今日(12日)、マーラーの交響曲第2番「復活」を指揮しました。

 そして7月下旬にはMTTが札幌(25日)、大阪(27日)、東京(29日)の順にPMFオーケストラを指揮するわけですが、「Webシティさっぽろ」の中に、PMFとMTTの関係の深さが伺える、興味深い記事を見つけました。

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2009.07.04

「世界のオーケストラ名鑑387」が取り上げない世界のオーケストラ名鑑

World_orchestras_387  先日音楽之友社から「世界のオーケストラ名鑑387」(→アマゾン)なるムック本が出版されました。世界の管弦楽団387団体を紹介するという、まさにオーケストラの「百科事典」といえる内容に驚嘆しつつ、世界に存在するオーケストラが数千、いや数十万と存在するなかで「387団体」をセレクトした理由もしくは根拠がどこにあるのか、いささか首を傾げたくなる部分もあったりしました。

 ということでここでは「世界の~」が取り上げなかったオーケストラの中から、「これは掲載せんとイカンでしょう!」というものをサルベージしたいと思います。なお「世界の~」では、「盤鬼」こと平林直哉氏をはじめとする日本の有力音楽ライターたちが健筆を振るっておられます故、筆力の及ばない拙ブログでは簡潔な紹介に留めたいと思います。

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2009.07.02

モンセラート・カバリエ 久しぶりに公の場で「バルセロナ」を歌う(動画あり)

Barcelona

 ソプラノ歌手のモンセラート・カバリエがクイーンのヴォーカル、フレディ・マーキュリーとデュエットした「バルセロナ」は、1992年のバルセロナ五輪のテーマ・ソングとしてご記憶の方もおられるのではないでしょうか。1987年に発表されたこの楽曲は、オリンピックの開会式でも歌われる予定でしたが、五輪前年の1991年にフレディがエイズの合併症で亡くなったため、晴れ舞台での二人の共演は実現しませんでした。

 以後カバリエは公の場でこの曲を歌うことを「封印」してきましたが、一昨日モスクワで開かれたチャリティ・コンサートで、76歳(!)になったカバリエが「バルセロナ」を歌った、と地元紙が報じています。「コムソモリスカヤ・プラウダ」紙の電子版に、そのときのライブ動画があります(参照)。アクセスが殺到しているのか、動画がカクカクしていて見にくいですが、3分過ぎあたりからが「バルセロナ」です。

 この日フレディの「代役」を務めたのは、ロシア出身の歌手ニコライ・バスコフ。カバリエの娘、モンセラート・マルティも花を添えています。当日会場に「バルセロナ」のイントロが流れると、カバリエは両手を高く挙げながら「今私たちはフレディと共にいます。そして彼は、私たちの歌を聞いてくれているはずです」と語ったそうです。

(関連動画)

 1988年、バルセロナでのフレディとカバリエの共演です。

(関連記事)
Opera Chic - Make Way for the Queens: Montserrat Caballé to Sing Mercury's "Barcelona" After 18 Years

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2009.07.01

秋山和慶指揮大阪フィル、そしてベルシャザールのこと

Opo429

 こないだの日曜日(6/28)は、大阪フィル定期を聞きにザ・シンフォニーホールまで出かけました。メインに据えられたウォルトンの大作「ベルシャザールの饗宴」が目当てでしたが、前半のモーツァルトやディーリアスもなかなか魅力的な演奏で、最初から最後まで飽きることのない、素晴らしいコンサートでした。

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