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2009.06.23

ウェールズSQの「ウェールズ」というのはラテン語で「ホンモノ」(Verus)という意味らしいです。

 去年「第57回ARDミュンヘン国際コンクール」の弦楽四重奏部門で、日本から参加した「ウェールズ四重奏団」が第3位を獲得したことは、やくぺん先生のブログで大きく取り上げられたこともあり、ご存じの読者も多いかと思います。このカルテットがメンバー2人を入れ替えて以来初めての演奏会を静岡県・袋井市の「月見の里学遊館」で開くという情報を、ホールスタッフの方から直々に頂きましたので、「これは行かねば!」と片道1000円の高速道路に乗って袋井まで出かけて参りました。当ブログのコメント欄で情報を寄せて頂いたホールスタッフの方には、この場を借りまして御礼を申し上げます。ほんとうにありがとうございます。

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(写真1)会場の「月見の里学遊館」。

 この演奏会は小ホールでの地方公演でありながら、MCに音楽評論家の平野昭氏を迎えるというなかなかの豪華版でしたが、7月1日の東京公演まで「ウェールズ」という名前が使えないらしく(大人の事情?)、その代わりに会場で配られたパンフレットには「ミュンヘン国際音楽コンクール 第3位入賞者による弦楽四重奏団」と長々と書かれておりました。

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(写真2)会場入口前のボードにも「ミュンヘン国際云々四重奏団」と書かれています。

 この日はベートーヴェン「作品18の4」、ハイドン「ひばり」、シューベルト「死と乙女」の3曲が演奏されましたが、個々の楽曲の解釈に関しては、特に目新しいものがなかったと思います。ただ個々のメンバーの演奏水準の高さには目を見張るものがありました。中でも際だっていたのは第一ヴァイオリンの崎谷直人さん。彼はザハール・ブロンに師事したあとジェラール・プーレにもついたという経歴の持ち主。伸びやかでしなやかな音色は、理屈抜きに聞き手を魅了します。またチェロの富岡廉太郎さんも、しっかしとした低音で音楽の土台をがっちりと支えていました。彼は四重奏のチェリストとして必要な資質を十二分に備えているように感じました。この二人のパフォーマンス能力の高さは今後ウェールズの「武器」になるな、と思いました。

 しかし弦楽四重奏のアンサンブルとして見た場合、四人の音のブレンド具合については、もう少し改善の余地がありそうです。新メンバーがまだ室内楽慣れしてないのかな…と思わないでもなかったです。具体的には「ハモる」ところでもっと「ハモってる」ように聞こえて欲しいなと思う箇所もありました。でも個々のメンバーの能力は高そうですし、タテの線もバッチリ合ってましたから、来月の東京公演までに弱点を修正できれば、ものすごい演奏が期待できそうです。

 今後このカルテットはヨーロッパで修行を積む予定だとも聞いておりますし、個人的には「数年後が楽しみだなぁ」という感じで、今後の活躍を見守っていきたいと思いました。

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 今回も前回同様、ホール隣のジャスコでお酒を買いました。国香「雅のしずく」です。自宅でちびちびと楽しんでおりますが、これも以前飲んだ国香「純米吟醸」同様メロンの味がしますね。なんでなんだろ(笑)。

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