« ニューヨーク・フィルの過去167年間のプログラムがすぐわかる新サービス | Main | 大野和士指揮 パリ・オペラ座「ロジェ王」の動画が無料で見られます »

2009.06.27

シベリウス21面相

Sibe5

 世の中には面白いことを考える人がいるものですねぇ。シベリウス「交響曲第5番」の終結部を17人の指揮者、21種類の録音で聞き比べてみよう、という動画ファイルを作った人がいるんですね。

 「庭は夏の日ざかり」で知ったのですが、これぞまさに「職人芸」といいますか。クラヲタの「ツボ」を心得てますな、この職人さんは。私も眺め聞きながら楽しんでしまいました。まあ「楽しんだ」といってもアハハと笑ったわけでなく、この個性的で印象的な「最後の数小節」をマエストロたちがどう処理しているのか、聞いていてそこが面白かったのですけど。

 スコア(from IMSLP)を見て頂くとわかりやすいかと思うのですが、この終結部の解釈のポイントは2つあります。ひとつは全休符や2分休符などをどう表現するか。アッチェレランド気味に次の音符へと急ぐ演奏もあれば(コンドラシンはちと急ぎすぎか:笑)、それとは逆にじっくりと「ためる」指揮者もいます。動画のなかで一番「ためて」たのはラトルかな。私の記憶の中では、サロネン&フィルハーモニア管の録音(→米アマゾン)も結構「ためて」いたような。

 もうひとつの解釈ポイントは、ティンパニの装飾音。短く「トゥルン!」と畳みかけるか、それとも装飾音を意識するかのように、ややゆっくり目に「トントン!」と叩くか。私は後者が好みなんですが、ザンデルリンク、ラトル、ベルグルンド、ブロムシュテット、ヴァンスカといったところが装飾音を強調しています。あと前述のサロネンの演奏も、かなりゆっくり目にティンパニを叩かせています。

 フィルハーモニア管の録音ではありませんが、80年代にスウェーデン放送響と共演したサロネンの「シベ5」の動画がYouTubeにあったので、それを張っておきます。

 こうやって聞いてみると、サロネンのシベリウスなかなかいいですね。つーかようつべで全7曲の動画が見られるってどーゆーこと!?

|

« ニューヨーク・フィルの過去167年間のプログラムがすぐわかる新サービス | Main | 大野和士指揮 パリ・オペラ座「ロジェ王」の動画が無料で見られます »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference シベリウス21面相:

« ニューヨーク・フィルの過去167年間のプログラムがすぐわかる新サービス | Main | 大野和士指揮 パリ・オペラ座「ロジェ王」の動画が無料で見られます »