「題名のない音楽会」 日本の作曲家を紹介する新シリーズを開始
去年4月から指揮者の佐渡裕氏を新司会者に迎えたのを機に、昔の名前に戻した「題名のない音楽会」。「これは番組発足当時の初心に帰るという意志表示なのかな」と思ったのも束の間、エンターテイメント性を追求した番組企画が相変わらず多く、個人的には物足りなさを感じていました。「新しいページをめくりまショー!」という決めゼリフもイマイチ馴染めない私は、初代司会者であった黛敏郎氏の時代を懐かしむことも、一度や二度ではありませんでした。
そんな「題名~」が突如、日本の作曲家たちを紹介する「日本の巨匠」シリーズを始めると発表しました(参照)。これはちょっと…、昔の「題名~」を彷彿とさせる「ややマニアック」な企画ですので、古くからの同番組ファンとして期待せずにはおれません。
第1回目の放送では黛敏郎が取り上げられます。これは「題名~」としては最早避けて通ることのできない、必然的なチョイスといえるでしょう。番組では「音盤考現学」「音盤博物誌」の片山杜秀氏も登場するとのことで、「とにかくカッコいい!」という司会者のコメント以上の、切れ味あふれる発言を期待したいと思います。
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