ヴァレンティン・ベルリンスキー(チェロ奏者、ボロディン弦楽四重奏団の元メンバー) 逝去
Hayesさまのブログで知ったニュースです。旧ソ連(現ロシア)出身のチェロ奏者で、ボロディン弦楽四重奏団のオリジナル・メンバーのひとり、ヴァレンティン・ベルリンスキーが今月15日、モスクワで亡くなりました。83歳でした。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。
(写真)ボロディン四重奏団(1980年代)。左から、ミハイル・コペルマン(第1ヴァイオリン)アンドレイ・アブラメンコフ(第2ヴァイオリン)ディミトリー・シェバリーン(ヴィオラ)ヴァレンティン・ベルリンスキー(チェロ)
イルクーツクで生まれたベルリンスキーは13歳でモスクワ音楽院に入学。同音楽院を卒業した1945年にロスティスラフ・ドゥビンスキー、ルドルフ・バルシャイらと「モスクワ弦楽四重奏団」を結成しました。以来ソ連を代表するクワルテットとして活躍し、1953年にはスターリンの葬儀の際に演奏を行っています。現在の名称に変更した1955年からは、ソ連国外でも演奏活動を盛んに行っています。同楽団は何度かヴァイオリンやヴィオラのメンバーが入れ替わっていますが、ベルリンスキーは2007年にウラディーミル・バルシンと交代するまで、62年の長きにわたり同楽団を支え続けました。また同氏は演奏活動の傍ら、グネシン音楽学校で後進の指導にあたりました。彼の指導を受けた人物の中には、関西フィルのコンサートマスターを務めるギオルギ・バブアゼも含まれています。
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