エサ=ペッカ・サロネンが「お客様の中にお医者さんはおられますか?」と呼びかける
先月27日リーズ・タウン・ホールで行われた、フィルハーモニア管弦楽団のコンサート中に起こったハプニングです。
演奏会途中、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」が第2楽章の終盤に差し掛かったとき、聖歌隊席に座っていた女性が気分を悪くして席を立ちました。その様子を目にした指揮者のエサ=ペッカ・サロネン(写真左)は、とっさにタクトを止めて演奏を中断させました。そして客席の観客に向かって「客席の中に医師は居られますか?」と呼びかけ、女性に対する手当てを求めました。
ハプニングはこれで終わりません。ソリストのエレーヌ・グリモー(同右)とオケが演奏を再開し第3楽章に入ろうとしたとき、さっきとは別の観客が客席で倒れこんでしまい、場外に連れ出されたのです。この日、同じ演奏会で観客2人が気分不良を訴えたというのは、まさに「異常事態」ではないでしょうか。実に興味深い(←湯川学風)。
「ガーディアン」紙でレビューを担当した批評家は「このホールはつい最近改装工事されたハズだが…、空調の工事をしてなかったのか?」と述べています。
なお、当日具合を悪くした観客2人がどうなったかは明らかになっていません。2人の無事とご快復をお祈りしております。
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