ズビン・メータ 「世界文化賞」記者会見でカシミール平和コンサートを提唱
「第20回高松宮殿下記念世界文化賞」の受賞者たちによる合同記者会見が今月14日に東京のホテルオークラで行われました。その席上で音楽部門の受賞者である指揮者のズビン・メータ(72)が、自らの夢であるカシミール平和コンサートについて語りました(参照)。
メータは「トスカはオペラの舞台で『愛に生き、歌に生き』と歌いますが、私にとって音楽への思いはそれだけでは言い尽くせません」「私たちは音楽の僕(しもべ)なのです」と述べたあと、「もし時間とスポンサーがあれば、イスラム教徒とヒンドゥー教徒が対立するカシミールの人たちを集めて音楽をやりたい」と、帰属問題が未解決のカシミール地方での演奏活動に対する意欲を表明しました。
そのあとメータは、自らの体験について語りました。2ヶ月前に彼は1000人のイスラエル人と500人のパレスチナ人の前でチャイコフスキーを演奏したそうで、「少なくともその2時間のあいだ、客席は平和的なムードに包まれた」と述べています。
(※)なお世界文化賞と関わりの深い産経新聞の電子版、「MSN産経ニュース」では、カシミールに関するメータの発言について触れられていません。ただ、新聞紙面の方で取り上げられているかもしれませんので、また確認してみます。
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