東京ベートーヴェン・マラソン
日本では12月になると、もうどこもかしこも猫も杓子も「第九」なわけですが、最近そのムーヴメントがベートーヴェンの楽曲全体にまで及んでいるみたいです。今年の大みそかに東京で、ベートーヴェンのマラソンコンサートが3つ同時に開催されます。
一つは大みそかの恒例行事となりつつある、東京文化会館(大ホール)の「ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2008」。もう一つは同じ東京文化会館でも小ホールの方で開催される「ベートーヴェン弦楽四重奏曲[8曲]演奏会」。こちらも3年連続ということで、恒例化の兆しアリです。そしてそして、今年は東京ベートーヴェン・マラソンにピアノソナタも加わります。オペラシティの「I LOVE BEETHOVEN/アイ・ラブ・ベートヴェン」がそれです。
音楽界の第一線で活躍するピアニストたち16人が、1人あたり2曲、全32曲を弾いていくという趣向なのですが、コンサート開始が午前11時で、終了予定時刻が年を越して元旦の午前1時て…。ピアニストたちは2曲弾いてお役ご免ですが、聞く方は大変ですよ。主催者は通し券を200枚用意しているのですが(※)、一体何人が最初から最後まで1音も漏らさず聞き通せるのでしょう。しかも相手は「ピアノ曲の新約聖書」と言われるベートーヴェンのピアノ・ソナタです。この途方もなくハードでチャレンジングなプログラミングは、ある意味音楽的SASUKEですよ(苦笑)。この日初台にやってくる音楽ファンにとって、超サバイバルな大みそかとなりそうな予感。でもこんな企画、わたし大好きです(笑)。
(※)この通し券、複数の人物が交代で利用できるそうです。ということは「友達同士で会場を入れ替わり立ち替わりしても可」ですね。
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