コロンバス交響楽団 労使協約が締結されるも広上淳一氏の去就は不透明
財政難のため労使交渉が難航&紛糾した状態で昨シーズンを終了し、「もしかしたらこのまま楽団が消滅してしまうんじゃ…」と云われていたコロンバス交響楽団ですが、本日無事に新労使協約が締結されました(参照1)。新協約は3年契約ですので、少なくとも3年間はオハイオ州の州都でオーケストラの灯火は消えずに残ることになります。
しかし(不思議なことに)現音楽監督の広上淳一氏の去就については明らかになっていません。理事会側トップのRobert "Buzz" Trafford氏は地元紙の取材に対し「今は答えられない」とノーコメントを貫いています。かねてから広上氏はマスコミを通じて理事会を批判する発言を繰り返し、団員側から圧倒的な支持を得る一方、理事会の心証を悪くしていました。夏休み期間中に断続的に続けられてきた交渉の中で、理事会サイドが「広上氏の辞任」を合意の条件としていたことが明らかになっています(参照2)。
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