ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラのディミトリー・バディアロフ氏のブログ
昨日ネット・サーフィンをしていたら、ロシア出身のヴァイオリン奏者で、肩に掛けて弾くチェロ「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」の製作者ならびに演奏家としても知られる、ディミトリー・バディアロフ氏のブログを発見しました↓
▼「Dmitry Badiarov's Baroque Violin Blog」
http://violoncellodaspalla.blogspot.com
URLもヴィオロンチェロ・ダ・スパッラです。バディアロフがこの楽器に対する思いの強さが伺えます。使用言語は英語が主体ですが、時々日本語の文章も織り交ぜています。奥様(フルート奏者の菅きよみ氏)のサポートを得ているのかもしれません。
さてこのブログの中身ですが、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという楽器の歴史的根拠、楽器製作過程での苦労話、そしてコンサートやレコーディングの裏話など、なかなかに読ませる記事ばかりです。なかでも古楽器に用いられる弦についての考察は一読に値します。ここでは敢えて引用は避けますが、日本古楽界(の一部)に向けられた鋭い批判もあったりして、ドキリとさせられます。
またバディアロフは、先月のバッハ・コレギウム・ジャパン「ブランデンブルグ協奏曲」全曲演奏会にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ奏者として参加したときの印象について、このように述べています↓
".....We were told to play softer, in fact, at maximum 50% of volume and the public was probably not really convinced: even if they heard the sound of the spallas sometimes, they could not hear the expressive possibilities these instruments offer......"
(以上2008年6月24日付のエントリから)
「あの演奏会では控えめの音量で演奏するように指示された」「そのような状況ではスパッラの良さが十分に聴衆に伝わらなかったのでは」という、反省のコメントを述べています。このあたりの率直な語り口も、バディアロフのブログの魅力の一つだと思います。
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