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2008.07.21

鈴木鎮一記念館を訪ねて

 休日を利用して長野県・松本市にある「鈴木鎮一記念館」(→地図)に行ってきました。鈴木鎮一氏(1898-1998)の功績については、当ブログの読者の皆様には改めて説明するまでもないでしょう。同氏が考案した独自の音楽教育システム(スズキ・メソード)は今や、日本に留まらず世界的広がりを見せています。リーラ・ジョゼフォヴィッツやヒラリー・ハーンも「Suzuki Method」の門下生です。

Suzuki_museum01

 玄関手前に置かれたモニュメントです。右下には「どの子も育つ 育て方ひとつ」というスズキ・メソードのモットーが刻まれています。

 元々は鈴木先生の旧邸宅だったということで、先生が門下生を指導したレッスン室や、生前の状態のまま保存された書斎や客間などを見ることができます。

Suzuki_museum02

 書斎の右上の壁面には、コレルリの肖像画が掲げられています。

Suzuki_museum04

 レッスン室には遺品の数々が展示されています。国内外から贈られた数多くの勲章や賞状に混じって、相対性理論で知られるアインシュタイン氏からの手紙もあります。ヴァイオリンを演奏することでも知られる同氏ですが、なんでもドイツ留学時代の鎮一氏の「後見人」を務めていた時期があったそうです。そんな縁もあって楽器職人の父・政吉氏が製作したヴァイオリンをプレゼントしたところ、アインシュタインは楽器の出来ばえにいたく感激しました。そのときのお礼状が、この記念館に展示されています。ドイツ語で書かれた手紙には「私自身もあなたの楽器が申し分なく優れていることを確信することができました」と、楽器のクオリティに対する賞賛の言葉がはっきりと記されています。

Suzuki_museum03

 現在レッスン室は、サロンコンサートの会場としても利用されています。つい先日も和波孝禧さんがここで演奏会を開いたそうです。

 博物館の建物は数分もあれば一巡できるほどの大きさでしたが、「こんな小さなお家にもオイストラフやグリュミオーがお訪ねになったんですよ」などと話しながら館内を案内されたスタッフの方も実は鈴木先生の門下生だということで、いろいろと興味深い話をお伺いしているうちに、一時間があっという間に過ぎていきました。最後にスタッフの方にお礼を述べながら壁にふと目をやると、一枚の色紙が目に止まりました。

Suzuki_museum05

 「愛深ければ、成すこと多し」と書かれています。スズキ・メソードではかつて、鈴木先生の下で数年間研修を積んで初めて生徒の指導が許されたそうで、研修を修了した弟子たちに先生から「愛深ければ~」と書かれた色紙が贈られるのが習わしになっていたそうです。

(※)「鈴木鎮一記念館」へのアクセスですが、周辺には駐車スペースが見あたりませんでした。公共交通機関を利用するか、徒歩で行かれることをおすすめします。私の場合、市内中心部にある大手門駐車場に車を停め、そこから10分ほど歩いて博物館に着きました。善光寺街道沿いにある看板が目印になると思います。

(注意)このエントリで用いた写真は、記念館スタッフの許可を得て撮影したものです。またブログへの掲載につきましても、許可を頂いております。ということで、このエントリに限り記事内の文章ならびに画像の無断転載転用は、禁止とさせていただきます。


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