オンデマンド配信で聞くヒラリー・ハーンとバドゥラ=スコダ
ボストンの放送局「WGBH」が、番組のいくつかをポッドキャストで配信しています。中でも気になったのがコレです↓
▼WGBH - Multimedia - Command Performance
演奏家をスタジオに招いて、トークや生演奏を披露する60分番組のアーカイヴのようですね。
ボストンの放送局「WGBH」が、番組のいくつかをポッドキャストで配信しています。中でも気になったのがコレです↓
▼WGBH - Multimedia - Command Performance
演奏家をスタジオに招いて、トークや生演奏を披露する60分番組のアーカイヴのようですね。
菓子職人はパティシエ、パン屋さんはブーランジェリー。そしてコックもシェフと、なんでもフランス語で言うようになった極東の地ニッポン。最近ではコンサートにもフランス語のタイトルのものを多く見かけるようで…。「何でもフランス語にすりゃ売れると思って…。全くほんとうに最近の音楽業界は…」とお嘆きの憂国クラヲタさんもおられるかもしれません。ホント、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」を舌をかまずに言えるようになるまで一年かかりましたよ(苦笑)。本当に苦労したんですから。それがやっと言えるようになって、4年も経って慣れたと思ったら今度はナンですか?「ル・ジュルナル・ド・ショパン」?これまた難易度高めのお題が眼鏡のフランス人から出ましたね…(苦笑)。しかしなんでまた言いにくいフランス語なんでしょう?フツーに日本語で「ショパンの音楽日記」でいいじゃないですか。聞き慣れないタイトルで他のコンサートと「差別化」を図っているのでしょうが、言いにくいのは困りものです。
以下のサイトで見ることができます↓
このサイトは以前、「ヴェルビエ音楽祭」や「ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサート」をオンデマンド配信していたところです。
6月29日午前10時(日本時間)現在、アスペンでのエマーソン四重奏団のライヴ(ショスタコ「第4番」など)、そしてエクス=アン=プロヴァンス音楽祭の「ツァイーデ」(ピーター・セラーズ演出、ルイ・ラングレ指揮)などが視聴可能です。後者は我が家からアクセスするとカクカクで見にくい状態なのが残念ですが(多分アクセスが殺到しているのでしょう)。
あとこの「medici.tv」、今年も「ヴェルビエ音楽祭」(7/17~)のライヴ映像を配信するようです。期待しましょう。
ノルウェー南東部のリゾート地で毎年6月に開催される「リソール室内楽フェスティバル」の今年のプログラムが面白そうです。
▼Risør kammermusikkfest(Official site/公式サイト)
今年のテーマは「Playful!」。ちょっと抽象的で判りにくいですが、公式サイトによれば「機械仕掛け」「遊び」「好奇心」の世界へと誘うとのことです。
でプログラムを眺めてみると…!「およよ!!!」と声が出てしまいそうになりましたよ。まずオープニングコンサートの冒頭を飾るのはリゲティのオペラ「グラン・マカブル」の前奏曲でもある「クラクションのプレリュード」です(→試聴)。これは…。いきなり「機械仕掛け」で「遊び」と「好奇心」に満ちたプログラムですね(笑)。この日はチャールズ・アイヴスの「ハルウィーン」も演奏されます。そして今月26日の演奏会では、同じくリゲティの「100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック」(→YouTube)が実演されるのですよ!!!ああっ、舞台にメトロノームが100台並んでいる様子を想像するだけで…。なんという至福!なんという快楽!
これ以外にも今月25日のプログラム(#5)では、この音楽祭の音楽監督でもあるレイフ・オヴェ・アンスネスがマルク=アンドレ・アムランと2人で「春の祭典」を演奏したりします。
これらのプログラムはノルウェー国営放送「NRK Klassisk」が配信するウェブラジオでも聞くことができます。これは押さえておかなければ。
iTunes Storeの「1500円狂想曲」は終局を迎えましたが、お安くクラシック音楽を楽しむ手段の一つとして、配信サービスを行っているクラシック専門チャンネルにアクセスする、という方法もあります。なかでも個人的によく利用しているのが、「スウェーデン放送協会」のクラシック音楽専門チャンネル「P2」(Sveriges Radio P2)のオンデマンド配信です。ここはオンエア後30日間(一部番組を除く)音楽番組をオンデマンドで配信しています。スウェーデン国内や国外のライブを自分の都合に合わせて好きな時間に楽しむことができるので、とても重宝しています。最近配信リストに諏訪内晶子のヴァイオリン、ペーテル・エトヴェシュ指揮エーテボリ交響楽団による演奏会が加わったので、聞いてみることにしました。
「オーストリアで開催されているサッカー欧州選手権のあおりで、ウィーン国立歌劇場の客の入りが悪くなっている」件ですが、このニュースを伝えるカナダCBCの記事に対し、読者が「こうすれば客が集まるんじゃないか」というアイデアをコメント欄に寄せています。
"Why didn't they commission a new opera on the life of Maradona?"
(どうしてマラドーナの生涯を描いた新作オペラを委嘱しなかったんだい?)
"On second thoughts, make that Paul Gascoigne - then we English fans would have had something to attend!"
(ポール・ガスコインをオペラにするという手もありだな。そうすればイングランドのサポーターが観に来てくれるよ!)
うーん、どうなんでしょ。ちなみにスポーツ競技を取り上げたオペラといえば、長野五輪のアイスホッケー・チェコ代表の活躍を描いたオペラ「ナガノ」や、リレハンメル五輪でメダルを争ったナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングを主人公にしたものがありますが、サッカーにまつわるオペラというのは聞いたことありませんね。
今日付の朝日新聞(電子版)に、こんな記事を見つけました↓
サッカーには勝てず ウィーンの国立歌劇場公演中止
2008年6月18日10時25分 【ウィーン=関本誠】
ウィーン国立歌劇場は17日、サッカー欧州選手権の決勝がウィーンである29日のバレエ公演を中止すると発表した。サッカーファンとのトラブルを避けるためとしているが、同選手権が始まった今月上旬から同歌劇場の観客数がかなり落ち込んでいる。「音楽の都」もサッカーには勝てず、異例の中止に追い込まれた形だ。
同歌劇場の昨シーズンのチケットの売れ行きは完売に近い平均98%。だが、今月16日の公演は今シーズン最低の71%を記録。この日はオーストリア対ドイツ戦があり、自宅でテレビ観戦する人も多かったようだ。ウィーンで準々決勝がある20日のオペラ公演の残り席は全体の4割を超す750席以上。他のほとんどの公演で数百枚単位でチケットが売れ残る異例の事態だ。
ウィーン市は経済効果を期待し、中心部の同歌劇場近くに大型スクリーンで試合を生中継する会場を設置。混雑やトラブルを避けるため、試合がある夜に中心部への外出を控える人も多く、同歌劇場があおりを受けたようだ。
同じニュースをAFPも報じているのですが、こちらでは「20日の『運命の力』の公演が71%しか売れてない」と書かれています。
日本中のクラヲタを興奮させたiTunes Storeの大廉売ですが、先週末には多くのタイトルが配信終了となりました。フィッシャー=ディースカウのシューベルトなど、一部はまだダウンロード可能ですが、ピノックのモーツァルトやレヴァインの「リング」はiTunesストアのサイトから姿を消してしまいました。とても残念です…。でもきっとまたやってくれますよね<ユニヴァーサル&アップルの関係者の皆様!次やるときはクーベリックのマーラー全集をお願いしますね!…て思たらもう1500円になってるやんか!!!!!これはビックリです!これってテレパシーですよね!!!(笑)
(追記)一眠りして朝になってiTunesストアを見たら、クーベリックのマーラーは配信終了になってました。また、これまで1500円で売られていた他のアルバムも、フィッシャー=ディースカウのシューベルト以外は取扱が終了しています。
世界的スポーツブランドのアディダスが、中国出身のピアニスト、ラン・ランとコラボレーションしたオリジナル・スニーカー「Lang Lang x adidas Originals Gazelle」を発表しました。
▼Adidas - adidas Originals for Lang Lang
アパレルやスポーツ用品の分野では、トップ・アスリートや芸能人とのコラボ企画というのは珍しくありません。しかし世界的トップブランドが、ピアニストとの共同企画でスニーカーを開発したというのは初耳です。ちなみにお値段は85ユーロ(約14,200円)、全世界で10万個が限定販売されるということです。気になる日本での取り扱いですが…、私にはわかりません(すみません…)。興味のある方々は店頭やネットで探してみてください。
公式サイトで発表されています(→こちら)。
今年は9月3日(水)から10日(水)までの8日間。「武生国際作曲ワークショップ」や「武生国際夏期アカデミー」も、例年どおり開催されます。目新しいのは「らく・ミニリサイタル」。メイン会場である越前市文化センターの近くにある「ふるさとギャラリー別館らく」(→Yahoo!地図)でもコンサートが行われます。
今年はオープニングコンサートが水曜日にありますね。オープニングでは毎年、音楽祭の音楽監督で世界的作曲家の細川俊夫氏自ら司会を務めていて、私はいつもそれを楽しみに足を運んでいるのですが、今年は忙しいので断念…。でも土・日の演奏会には行きたいと思います。
また作曲ワークショップの関連イベントとして、「新しい地平」コンサートも開催されます。ここで紹介される作曲家のうち、川上統(おさむ)、河村真衣、福井とも子の3名は「大井浩明・ベートーヴェンフリース」(京都)の方でも、作品(しかも新作)が演奏されるので個人的にすごく気になります。でもスケジュールが…。残念。
クリーブランド管弦楽団は先週金曜日に、音楽監督のフランツ・ウェルザー=メスト(Franz Welser-Möst;47)との契約を2017/18シーズンまで延長する、と発表しました(参照)。メスト氏がクリーブランドのシェフになったのが2002年ですから、「2018年まで」となると16期ですね。これはなかなかの長期政権ではないでしょうか。ちなみに前任者のクリストフ・フォン・ドホナーニは1984年から2002年までの18期、ジョージ・セルは1946年から1970年まで24期の長きにわたり、音楽監督を務めています。
昨日「iTunes Store」でのDGの全集セットのバーゲンをお知らせしたところですが、昨日記事をうpしたあと再び激安アイテムを探してみたら有るわ有るわ…。フルニエやらガーディナーやらマルケヴィチやら、CD-BOXなら数千円、ものによっては1万円以上もするアルバムが、今ならびっくり価格の1500円で手に入るのですよ!この大廉売、いつまで続くかわかりませんので、興味を持たれた方はお早めにダウンロードすることをオススメいたします。ということで、新たに発見したタイトルは「iTunes Storeで手に入る1500円全集の一覧」リストに追加いたしました。
「iTunes Store」は、ときどきDGの全集ものが激安価格で提供されることがあるので、クラヲタにとっても侮れない存在なのですが、現在1500円で入手できるセットものを探してみたら、これだけ見つかってしまいました。以下にそのリストを挙げておきます。
以前から、グルジアに古くから伝わる伝統的な男声合唱ってすごいなぁ、と思っていましたが、今日ウェブラジオで「Basiani」というグループによる演奏を耳にして、改めてそのすごさを実感しました。
「Basiani」の演奏がYouTubeにありましたので、ここに貼っておきますね。
ヨーデルみたいに裏声で歌っているのは「クリマンチュリ」(Krimanchuli)というそうです。
グルジア民謡にはクリマンチュリを駆使する曲だけでなく、ハーモニーが豊かな曲や中世のオルガヌムみたいな曲もあったりと、その音楽様式は実に多彩です。かつてグルジア民謡を聞いたストラヴィンスキーが「どんな現代音楽よりも豊かな音楽性を持っている」と言ったとか言わなかったとか。
また新しいデジタルメディア規格の登場です。ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)は高画質が楽しめる映像メディアとして日本でも一般的になりつつありますが、このたび音声のみが収録されたディスク「ブルーレイ・オーディオ」(Blu-ray Audio)が発売されることになりました(参照)。
今回新たなフォーマットのディスクをリリースしたのは、ノルウェーの独立系レーベル「2L」です。このレーベルにとって50枚目となるアルバム「Divertimenti」(写真)は、トロンハイム・ソロイスツによる弦楽アンサンブルのコンピレーションです。曲目はブリテン「シンプル・シンフォニー」、バツェヴィチ「弦楽のための協奏曲」、ビョクルン「カルミナ」、そしてバルトーク「ディヴェルティメント」の4曲です。なおアルバムは、SACDハイブリッドとブルーレイ・オーディオの2枚組で発売されます。