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2008.05.18

「音楽を聞きながらワインを飲むと味が変わる」という実験結果が

Jochum_carmina 出たそうです。ヘリオット・ワット大学(英エディンバラ)の心理学者エイドリアン・ノース教授と、チリのワイン醸造家アウレリオ・モンテス氏らの研究チームが250人の学生にワインを試飲させてデータを収集した結果、「カルミナ・ブラーナ」(左の写真はヨッフム指揮のCD)のように音が大きくて重々しい音楽を聞きながらカベルネ・ソーヴィニヨンを飲むと、ワインの味がより力強くヘヴィーに感じられるということが判りました。一方チャイコフスキーの「花のワルツ」のような静かな音楽を聞きながら飲むと、ワインがよりすっきりとして洗練された味わいに感じられるということです。またさわやかな音楽(研究者によるとNouvelle Vagueの「Just Can't Get Enough」がそれにあたるそうです)は、シャルドネのような白ワインの爽快さを際だたせるそうです。この結果について研究者は「脳がさまざまな部位の神経細胞を刺激し、しかもその箇所が音楽のタイプによって異なっているので、味の感じ方も違ってくるのだろう」と推察しています。

 このニュースを伝えるAFPの記事には、研究結果を踏まえてモンテス氏が作成した「ワインがおいしくなる音楽のリスト」もありますので、興味のある方はご参考まで。


Sinopoli_staatskapelle_mahler4 ところで私は昨日、カベルネ・ソーヴィニヨンを飲みながらシノーポリのマーラー「交響曲第4番」(→アマゾン)を聞いていたのですが、その選択は間違っていたのでしょうか。おいしくワインを頂きましたけどね。あと音楽も良かったですよ。シノーポリとシュターツカペレ・ドレスデンの組み合わせは当時ファンからは随分と叩かれたものですが、この録音を聞きながら「なんだかんだ言って、この時期の方が今よりも『カペレの音』がしてるよなぁ」などと思ってみたりするのですが。

(参照)
Scotsman. A bottle of house red please. Oh, and some Hendrix to go with it. (May 14, 2008)
BBC NEWS. Music 'can enhance wine taste'. (May 14, 2008)
decanter.com. Montes: music makes wine reach parts it otherwise couldn't reach. (May 14, 2008)

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