ヴェルナー・テーリヒェン(ティンパニ奏者・作曲家・指揮者) 逝去
ブログ「Timpani Bar」の記事で知ったのですが、1948年から84年までベルリン・フィルのティンパニ奏者として活躍した打楽器奏者のヴェルナー・テーリヒェンが、先月24日に亡くなっていたことが明らかになりました(参照)。享年86歳。心からご冥福をお祈りいたします。
テーリヒェンは演奏活動の傍ら、作曲家としても70以上の作品を遺し、中でも「ティンパニ協奏曲」は打楽器の重要なレパートリーの一つとして現在さかんに演奏されています(※)。晩年はオペラの作曲も行っていたとのことです。
またテーリヒェンは「フルトヴェングラーかカラヤンか」(→アマゾン)「あるベルリン・フィル楽員の警告-心の言葉としての音楽」(→同)などの著作でも知られています。フルトヴェングラーへのリスペクト、そしてヘルベルト・フォン・カラヤンに対する痛烈な批判の数々は、日本の音楽ファンの世論にも少なからず影響を与えました。
ネットで見つけたテーリヒェンの言葉です;
「大切な事は、表面的な事、キャリアとかお金とかを目的にしないで、他人の人間的質を高めること。それによって自分自身の質を高めることを目的とするのです。」
(※)今月28日、上田市民吹奏楽団の演奏会で、ティンパニ協奏曲の吹奏楽バージョンが演奏されます。独奏は「Timpani Bar」の管理人でもある深町浩司氏、編曲は野本洋介氏です。
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