「BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」 優勝したのは12歳の少年
昨日(5/12)はBBCの「Young Musician of the Year」の放送日でした。このコンテストは1978年以来隔年で開かれているコンテストで、過去の受賞者リストを見ると、エマ・ジョンソン(クラリネット)、デイヴィッド・パイヤット(ホルン)、フレディ・ケンプ(ピアノ)、ナタリー・クライン(チェロ)と、なかなかの顔ぶれが揃ってます。前回の優勝者は当ブログの読者ならお馴染み!ニコラ・ベネデッティでした。
さて今年の「ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」ですが…、正直言ってあまり関心無かったもので、今日結果をネットで知りびっくりしました。栄えある栄冠に輝いたのは、若干12歳のトロンボーン奏者、ペーター・ムーアくんでした(参照)。
「どれだけうまいのやら…」ということで彼の演奏場面をネットで探してみたら…、予想通りアソコに落ちてました(もっともいつまで見れるか判りませんが)↓
正直これだけでピーター少年の技術が如何ほどかを判断するのは困難ではあります。それよりここで彼が演奏してるアンリ・トマジの協奏曲、なかなか格好よくていい曲ですね。ちなみにバックのオケはBBCウェールズ響、指揮はティエリー・フィッシャーです。このフル・バージョンは「BBC Radio 3」のオンデマンド配信でも聞くことができます(今度の日曜日までの期間限定ですが)。「BBC iPlayer」の時間表示で「10:58:00」あたりからがピーターくんの演奏なのですが、インタビューの声聞いてたらまだ声変わりしてない!なんか新鮮な驚きです。
ただ気になるのはピーターくんが「若すぎる」ことです。「若すぎる」ということは格好の宣伝材料になるわけです。もしかして今回の受賞の背景には何らかの「スター・システム」が働いていて、数週間後には「あの少年がCDデビュー!」みたいなことになってるんじゃないかなぁ、なんて想像までしてしまいます。ピーターくんには第2のシャルロット・チャーチにはなって欲しくありませんので、これからも地道に音楽の道に精進してもらいたいところです。というか若いんだし、音楽以外の道に進んでも全然かまいません。
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