ベルリン・フィル「ヨーロッパ・コンサート2008」をウェブラジオで聴く
今月1日にモスクワ音楽院大ホールで行われたベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」をウェブラジオで聴きましたが素晴らしかった!ラトルとベルリン・フィルのコンビで、これほど音楽的に充実した演奏を初めて聴きましたよ!私はコレを待ってたんですよ!
ラトルがベルリンに来てからというもの、なかなかピンとくる演奏に巡り会えず、ずいぶんとイライラさせられたものです。最近では「ラトルがベルリン・フィルから三行半を突きつけられるのではないか」などといったネガティブな報道もあったりして、ファンとして気を揉む日々が続いたのは事実です。そんな曇天のような状況で行われた「ヨーロッパ・コンサート」で、晴天のごとく清々しいベートーヴェン「交響曲第7番」が聴けて、とても嬉しい気分です。ベト7らしい怒濤のリズムと、ラトルらしい明朗で歯切れ良い解釈もさることながら、なにより私が魅了されたのは、個々の奏者たちの「個性」がはっきりと聞き取れる演奏でありながら、オーケストラ「全体」の響きが一つにまとまっていたことです。これほど「個」と「集団」のバランスが絶妙なオケ・サウンドは、滅多に聞けるものではありません。DVD化するなりCD化するなり、ともかくきちんとしたパッケージで改めて聞いてみたい演奏です。
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