2008.04.30
2008.04.29
ウィーン少年合唱団が「ラ・フォル・ジュルネ」東京に出演決定!
現在来日中のウィーン少年合唱団が、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(at 東京国際フォーラム)に出演するそうです。日時は5月2日(金)15:30~15:50、場所は展示ホール1(グラーベン広場)です。展示ホールなので入場無料ですが、会場に入るには有料プログラムチケットまたは半券が必要となります。
しかし「ラ・フォル・ジュルネ」にウィーン少年合唱団ですかぁ。はぁーっ、本当に何でもありの音楽祭ですねぇ。この日有楽町に行かれる方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
(なお4/29の午前8時現在、公式サイトで同日の同枠は「スペシャルコンサート」とだけ記されています。)
2008.04.27
ひび割れてない骨董品
昨日(4/26)は東京オペラシティで東京交響楽団を聴きました。お目当てはベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」を演奏するイダ・ヘンデルです。それにしてもこの日の彼女のヴァイオリン演奏を、どんな言葉で形容したらいいのでしょう。「いやー、恐れ入りました」としか言いようがありません。
京都でフォルテピアノによるベートーヴェン・ツィクルス 始まる
大井浩明氏(→公式ブログ)の「Beethovenfries」がいよいよ始まりました。今月から1年がかりで、ベートーヴェンのピアノソナタ(全32曲)とリストが編曲したバージョンの交響曲全9曲を、作曲順にフォルテピアノで演奏します。さらにはベートーヴェンのピアノソナタを作曲した時期と同年齢の作曲家たちの新作初演もやってのける(しかもフォルテピアノで)ということで「これは是非とも行かねば!」と思っていたところ、大井氏ご本人から招待券を頂きました。どうもありがとうございました。
2008.04.23
ベルリン・フィルの来シーズン予定発表&来日公演日程など(Update)
ベルリン・フィルの2008/09シーズンのコンサートスケジュールが、公式サイトで発表されてます。左側の「KALENDER」で予定を見ることができます。個人的に注目したいのは、来年5月にクラウディオ・アバドが登場することです。それ以外には小澤征爾、ハイティンク、ジンマン、ティーレマン、バレンボイム、ブーレーズ、メータらが客演します。また内田光子には「ピアニスト・イン・レジデンツ」というポジションを与えられています。
また今年末に日本と韓国でコンサートツアーの計画があるそうです。更に日本人として気になる情報として、コンサートマスターの安永徹氏が同楽団を退団し、日本に戻るとも伝えられています。
(追記)「EMI Classics」のサイト内に、アジア・ツアーのスケジュールが載っていました(ブログ「痛快!エブリデイ クラシック」&「ベルリン・フィル掲示板」経由)。こちらでも演目・共演者などをリストアップしておきます;
「ラ・フォル・ジュルネ」東京 展示ホールとキオスクの日程決まる!
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」音楽祭(at 東京国際フォーラム)で毎年多くの観客を集めるのが、展示ホールで行われる無料コンサート(※:入場にはチケット又は半券が必要)です。演奏中はホール内だけでなく、会場外の廊下からガラス越しに眺める人々、カメラを構える人たちで鈴なりとなります。これこそ「ラ・フォル・ジュルネ」の風物詩のひとつといえましょう。
そんな展示ホール(今年は「グラーベン広場」というんですね)のスケジュールが公式サイトで発表になりました。昨年末の「ハルモニア杯」入賞団体のライヴも見逃せないところですが、「未定」というのがとても気になります。「熱狂の日」だから、何か面白いことが起こりそうな予感。というか絶対なんかある。そうに違いない<決めつけ(笑)。
そして「熱狂の日」ファンにとって嬉しいことに、今年もありますよ<ミュージックキオスク。といいますか今年の出演アーティストは去年にも増して豪華ですよ!詳しくは公式サイトをご覧頂くとして、これらが無料で聞けるなんて(しかもキオスクだから半券いらないし)、本当に大盤振る舞いですなぁルネ・マルタンは。特に4日(日)16:10からはケフェレック先生の登場です!今年も有料公演のチケットを取り逃した私のような争奪戦敗北者にとっては、絶対に聞き逃せないところです。
2008.04.19
黄金週間迫る 熱狂の日も迫る
いよいよ迫ってきましたね、ゴールデンウィーク。そしてゴールデンウィークといえば?「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」ですね!2週間後の今頃、有楽町はお祭り騒ぎでしょうね。いやー楽しみですね、嬉しいですね。私も「シューベルト聴きまくるぞ!」と今から(年甲斐もなく)ウキウキモードです。すでにチケットは押さえ、個人的なコンサート・スケジュールは決まってます。あとは昼飯は何食べようかとか、何を着ていこうかとか、そんな段階です。あのポスターの青いスニーカー、履いてみたいですね。どこに売ってるんでしょう。こないだA○C MARTに行きましたが棚に置いてませんでしたよ…。案外「熱狂の日」会場のグッズショップであっけなく売ってたりして。んなこたないか(笑)。
ここへ来て、無料イベントの情報がどんどん発表されています。「マスタークラス」(※:入場にはチケット又は半券が必要)には、今年も錚々たる顔ぶれが並んでいます。「熱狂の日」委嘱作を作曲した藤倉大と細川俊夫の両氏によるトークもあります。そして会場周辺エリアのイベント「エリアコンサート」のスケジュールも出ましたが、こちらも充実のラインアップとなっています。私は「え!こんなビッグネームも出るの!?」と軽く驚いてしまいました。
メディア関連では、デジタルラジオ「OTTAVA」が期間中会場内特設スタジオから公開生放送をします。そしてこちらも恒例となりましたね。NHK-FMが5/5(月・祝)に「今日は一日『ラ・フォル・ジュルネ』三昧 ~『熱狂の日』音楽祭~」を放送します。番組内でホールCの公演をライヴ・オンエアするということです。個人的には庄司紗矢香と小菅優のデュオ(#428)とか白井光子の「冬の旅」(#455)とかを放送した方がいいのではと思うのですが(ヤフオクですんごいプレミア付いてますからね)、まあNHKで「ラ・フォル・ジュルネ」を取り上げてくれるだけでも良しとしましょう。
2008.04.17
ダニエル・ドゥ・ニース 最新インタビュー
昨日付の「インディペンデント」紙に、オーストラリア出身のソプラノ歌手、ダニエル・ドゥ・ニース(またはダニエラ・デ・ニース)のインタビューが掲載されています(参照1)。ドゥ・ニースは今年5月のグラインドボーン音楽祭「ポッペアの戴冠」(演出:ロバート・カーセン、指揮:エマニュエル・アイム)でタイトルロールを歌うということで、同公演のプロモーションも兼ねているのでしょうが、ここで彼女は自らの生い立ちや家族のこと、さらには(ファンには気になる)恋愛についても大いに語っています。
2008.04.15
オスロ新歌劇場こけら落とし公演での独メルケル首相の服装が話題に
先日当ブログで「オスロに新歌劇場がオープン」というニュースを取り上げました。そのとき私は「ノルウェー国王ハーラル5世やアンゲラ・メルケル独首相ら要人たちも臨席する予定」とサラリと書いたのですが、このメルケル首相の音楽鑑賞がいまやドイツで大きな話題になり、地元タブロイド紙がこぞってこのニュースを取り上げているそうです。
その原因は、オスロ新歌劇場での同首相のファッションです。
メルケル首相は(下の写真のように)公の場にはスーツ姿で現れるのが一般的です。
また同首相は無類のオペラ好きでも知られ、「バイロイト詣で」の経験もあります。そのときの画像はこちらです↓
で今回オスロ新歌劇場を訪れたメルケル首相です↓
2008.04.12
クラヲくんまとめ
「CLASSICA」で絶賛(なのに不定期)連載中のドラマ「レッツゴー!クラヲくん」。移り変わりの激しいこの時代、テレビドラマは3ヶ月経てば最終回なのが常。でも「クラヲくん」は2002年10月以来、5年半の長きにわたり連載を続けている(不定期だけど)。そして今月、「クラヲくん」はめでたく第12回目(←意外と少ない!?)を迎えた。これを喜ばずして何を喜べというのだ。ということで第1回から今日までのクラヲくんの明るく愉しいクラシックライフを軽く振り返る、という企画です。
オスロに新歌劇場がオープン
ノルウェーの首都・オスロに、新しい歌劇場がオープンします。この斬新な外観の建物はウォーターフロント地区Bjørvikaに5年の歳月をかけて建てられたもので、総工費は実に8億ドル!(約809億円)。地元の大物政治家の中には「こんなに金を掛けるのなら、福祉に回した方がいいんじゃないか」と仰る方もいたそうです(おや?どこかで聞いたような…)。新しいオペラハウスの外観は昨日付の「ブルームバーグ・コム」の記事中のギャラリーでも見ることができます。フィヨルドの氷山に例える向きもあるようですが、私には雪を被った歌劇場がジャンプ台のように見えます。さすがノルディック。
さて、本日4月12日にはこけら落としのイベントとしてガラコンサートが開かれます。マリア・グレギーナ、ニコル・キャベル、アニヤ・ハルテロス、ルネ・パーペらの歌手たちが出演すると共に、ノルウェー国王ハーラル5世やアンゲラ・メルケル独首相ら要人たちも臨席する予定です。またこの模様はノルウェー国営放送「NRK Klassisk」でオンエアされます。
4/13 (Sun) 2:30-7:00 (現地時間 19:30-24:00)
NRK Klassisk (wma 320kbps/mp3 128kbps)
ノルウェー歌劇場 オープニング・ガラ
(生中継)
2008.04.09
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」2008 チケット追加発売と無料イベント情報
本日配信された「熱狂の日」フレンズ・メールマガジンで、4/12(土)午前10時から始まるチケット追加発売の情報が出ていました。詳細はメルマガをご覧いただければと思います(登録画面はこちらです)。チケット争奪戦に乗り遅れた方にとっては再チャレンジのチャンス到来!ということで。なお東京国際フォーラムの特設ボックスオフィスでも同日同時刻から追加発売の取り扱いが始まるそうです。
そして無料イベントの詳細もぽつぽつと発表されていますね。中でも目を引くのが「トラウトナイト」。「熱狂の日」無料イベントの常として「有料プログラムチケットもしくは半券が必要」ではありますが、ワインを飲みながらサロンコンサートが楽しめるんですよ!これはお値打ち感高しですよ!。特に5/5(月)に予定されている「小曽根真ワークショップ」は人気を呼びそうです。そして毎年恒例となっているルネ・マルタンのトークサロンは、5/4(日)午後7時からとなっています。
2008.04.08
メシアンの言葉

1986年、オリヴィエ・メシアンがニューイングランド音楽院を訪れた際の、観客との質疑応答から。
質問者:「あなたの音楽を理解するには、宗教的な体験をする必要がありますか?」
メシアン:「そんなことは全くありません。しかし、もし私の音楽を聞くことで宗教的な体験が得られたなら、作曲家としてこれほど嬉しいことはありません。」
(参照)New York Times. The Elusive Allure of Olivier Messiaen. (April 6, 2008)
パヴァロッティのトリノ五輪開会式でのトゥーランドットは口パクだった
…と、当日会場で共演した指揮者のレオーネ・マジェーラが告白しているそうです(参照1、同2)。
マジェーラ氏が最近書き記した本「Pavarotti, Visto da Vicino」(「近くで見たパヴァロッティ」)によると、開会式当日に我々が耳にした「誰も寝てはならぬ」の声は、実際には本番数日前にモデナのパヴァロッティ邸内のスタジオで収録されたものだそうです。さらには「生中継」だと信じ込んでいたテレビの映像は、式典直前に会場で収録されたビデオ映像だったといいます。会場では歌手とオケは実際に姿を見せていたものの、当日選手達が目にしていたのは、スピーカーから流れる壮麗なサウンドと声に合わせて、音楽家たちが体と口を動かしている姿だったのです。
そのことを念頭に入れた上で、五輪開会式での「誰も寝てはならぬ」をご覧下さい。
2008.04.07
去年の本家ナント「熱狂の日」の演奏がウェブラジオで立て続けにオンエア
オーストラリア放送協会「ABC Classic FM」が、今日から4日連続でナント「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭2007のライヴ演奏を放送します。ベレゾフスキー、エンゲラー、児玉桃、ダルベルトといった、今年東京の音楽祭に登場するアーティストたちの演奏も聴けます。
これらのライヴで一番の聴きものは、ルノー・カプソン、ダルベルト、そしてエベーヌ四重奏団らによるショーソンのコンセール(4/10放送予定)でしょう。私は去年他局のウェブラジオを通して聞きましたが、実に清らかで、胸にじんわりとくる演奏でした。あとフレイレのグリーグ「ピアノ協奏曲」も気になるところです(これも4/10)。彼は若い頃にルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルと同曲を録音(→アマゾン)しています。今回ナントではどうでしょうか。また共演のアントニ・ヴィトは私の好きな指揮者ですので、そちらも楽しみです。
2008.04.06
LAの「行列の出来るホットドッグの店」の新メニュー(?) ドゥダメル・ドッグ
ロサンゼルスで一番人気を誇るホットドッグの店「Pink's」。名物のチリドッグなどを求めて、朝から長い行列が出来るというこの店は、多くのセレブリティたちをも虜にしています。セリーヌ・ディオンやライオネル・リッチーなど、多くのミュージシャンもこのお店を訪れ、お店の重役たちと写真に収まったりしています。
ロサンゼルス・フィルの次期音楽監督のグスターボ・ドゥダメルも、このホットドックの熱狂的なファンの一人なのですが、そんな彼のために「Pink's」がLAフィルの本拠地、ウォルト・ディズニー・ホールで特別出張イベントを行いました。当日会場ではトルティーヤを載せたヒスパニック系ホットドッグ、名付けて「ドゥダメル・ドッグ」(The Dudamel Dog)も披露されました。
フアン・ディエゴ・フローレス 地元ペルーで挙式
テノール歌手のフアン・ディエゴ・フローレス(35)が昨日、ペルーの首都リマ市にある大聖堂で結婚式を挙げました(参照)。フローレスは去年すでにウィーンで挙式を済ませているのですが、「あらためて母国のカトリック教会で結婚式を挙げたい」という本人の強い希望で、自身の生誕の地リマでの挙式と相成りました。同国のガルシア大統領や作家のマリオ・バルガス・リョサらも出席し、厳重な警備の下で行われた結婚式のあと、フローレスと新妻のユリアさんはリマ市庁舎を訪れました。そのとき市庁舎前の広場には多くの地元住民やファンたちが詰め掛けていました。二人はバルコニーに上がりファンたちの祝福に応えたあと、その場で熱い口づけを交わしたということです。「あんなに沢山の人たちの熱狂ぶりを目の当たりにしたら、こっちもつい熱くなってしまうよ」とは本人の弁です。
なお式の模様はペルー国営放送によって生中継されました。その動画が早速某所でうpされてます(その1&その2)が、ロイヤル・ウェディングもさぞやと思わせる盛り上がりっぷりですね。末永くお幸せに。あと奥様に一言。一緒に魚料理を食べるときは、骨を分けてあげて下さいね(笑)。
(関連記事)
RPP Noticias. Así será la boda de Juan Diego Flórez. (April 4, 2008)
2008.04.05
コロンバス交響楽団のサポーターズサイト「symphonystrong.com」
オハイオ州の州都コロンバスで活動するオーケストラ、コロンバス交響楽団といえば「広上淳一氏が音楽監督を務めているオケ」ということで、ご存知の方も多いのではないでしょうか。このたび同楽団を愛する地元ファンが、オーケストラを積極的に応援するサイト「symphonystrong.com」を立ち上げました。現在サイトには、演奏会のスケジュール表やニュース、ギャラリーや動画集などのコンテンツがあります。「芸術劇場」枠で日本でオンエアされた広上さんのインタビューも見ることができます。
カラヤンと花束
今日は指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの100回目のバースデーなのですが、そのカラヤンのことで、ブログ「On An Overgrown Path」で気になる記事を見つけました。EMIがプレス向けに行ったレコード発売記念イベントの際に、とても高価な花束の受け取りをマエストロがぞんざいな態度で拒否した、というのです。当時EMIのスタッフとして現場を目撃した同ブログの管理人氏は、「マエストロは人前で決して花束を受け取らない」という「暗黙のルール」をEMIのスタッフが誰も知らなかったために起きた事件だった、と回顧しています。
これを見て私は「なんともセレブな振る舞いだなぁカラヤン」と一瞬思ったのですが、そのあと「はて?本当に『カラヤンは人前で花束を受け取らない』のかな?」という疑問が頭をもたげてきました。「来日時にカラヤンが花束を受け取っている写真を見たような…」、そんなおぼろげな記憶があったのです。
ということでググって調べてみました。すると1988年に東京で行われたコンサートで、舞台上のカラヤンが花束を受け取っていたことがわかりました。その外にも、ジルベスター・コンサートでマエストロにバラの花一輪を手渡される様子が映像記録に残っているようです。公の場での「カラヤンへの花の贈呈」は、少なくとも二回はありました。
さて、カラヤンと花束にまつわるエピソードで、とりわけ印象深い出来事が、この日本でありました。上智大学管弦楽団の一部員が「カラヤンに私たちのオケを見てほしい」という内容の手紙を忍ばせた花束を贈ったところ、マエストロはその「オファー」を受諾し、実際に上智大オケを指導したというのです。この出来事の詳細については「カラヤンとの出会い」と題されたサイトや「Zauberfloete通信」をご覧下さい。
2008.04.01
ショパンの全作品の初版譜が無料で見れるサイト「Chopin's First Edition Online」
フレデリック・ショパンの作品の初版譜がすべて、しかも無料で閲覧できるサイト「Chopin's First Edition Online」です。トップページにある「View Chopin's First Editions」をクリックすると作品リストが現れます。
私も少し試してみましたが、本当にショパンの楽譜が全部見れました。予想以上に動作も軽く、操作感も良好です。全世界の図書館から蒐集しデジタル化した楽譜は、全部で約5500ページ(!)あるそうです。それらに無料で手軽にアクセスできるって、すごいんじゃないでしょうか。