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2008.01.31

思いがけず江藤俊哉氏の生前の姿を拝見する

 BSフジでは週一回、日本フィルのライヴ映像を流しています。今日はアンドレ・コステラネッツ(1901-80:→wikipedia)が登場することを番組表で知り、録画して仕事に出かけました。で帰宅後オンエアされた動画を見ていたら、番組冒頭に先日お亡くなりになった江藤俊哉氏のお姿が映し出されました。

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2008.01.28

北朝鮮のオケ 英国でコンサート開催か

 ニューヨーク・フィルがアジア・ツアーの一環として平壌でコンサートを開く、というニュースが日本でも関心を呼んでいますが、今度は北朝鮮のオーケストラが「西側」で演奏会を開くのではないか、というニュースです。「ガーディアン」紙を始めとする複数のメディアによると、北朝鮮の国立オケ(正式名称:朝鮮民主主義人民共和国国立交響楽団)が今年9月に英国で複数回のコンサートを行う、と関係者が明らかにしたそうです。
 この国立オーケストラはかつて、ユン・イサン(尹伊桑)による大作「わが国土、わが民族よ!」を演奏し、日本でもその模様はCDで紹介されてます(→amazon)。その演奏を聞く限り、あなどれない実力の持ち主であるだろうと想像できるのですが、今回イギリスで同楽団が演奏する曲目の中に、あの金正日総書記(国防委員会委員長、人民軍最高司令官を兼務)の作曲した(と言われている)楽曲が含まれる、と聞いて私は一気に萎えました。「これってプロパガンダじゃんか…」。

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2008.01.26

木嶋真優の新譜を聴く

Kishima_chaconne_2 ヴァイオリン奏者、木嶋真優の実質的なソロ・デビュー・アルバムが「小品集」になると聞いたとき、私はいささか意外に感じたといいますか、拍子抜けしたといいますか、ともかく「彼女の実力にしては、これまた随分と控えめな…」というのが正直な感想でした。

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2008.01.22

オトコの唄に男が惚れて マックス・エマヌエル・ツェンチッチ

 先日YouTubeで動画を探してたら、こんなのを見つけました。

 「セミラーミデ」第2幕、アルサーチェのアリア「かくも酷い災いのさなか」なのですけど、いやこれは衝撃映像でした。スキンヘッドで顎に髭を蓄えた男が、容貌に似合わず超高音のコロラトゥーラを巧みに操るわけですから…。個人的にアルサーチェといえば、かつてMETでこの役を歌ったマリリン・ホーンのイメージが強いわけで、それが脳に染み付いているからこそ、男装した女性歌手(いわゆる「ズボン役」)でなく、男が(しかもスキンヘッドでヒゲ面の男が)この難アリアをいとも容易にクリアしていく様に、吃驚仰天したわけです。

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2008.01.15

タスミン・リトルの新譜を早速ダウンロードしてみた

Naked_violin つい先ほど、タスミン・リトルの公式サイトからネット限定の最新アルバム「The Naked Violin」をゲットしてきました。トップページの上のほうにある「Naked Violin」と大書きされたところをクリックすれば、ダウンロードページに飛びます。ファイル形式はmp3(192kbpsと320kbpsの2種類)とm4a。それ以外にAAC形式も準備中のようです。
 全てのトラックをダウンロードし終えた後、早速聴いてみました。このアルバムはダウンロードの際に一切お金を支払わなくて良い、つまりは「タダ」なのですが、本当にそのことが申し訳なく思えるような、素晴らしい出来栄えです。健康的で明朗なバッハ無伴奏、充実した技巧と弦の響きで魅了するイザイも良かったのですが、初めて聴くパターソンの「ルスラヴィーチェ・ヴァリエーションズ」も、思いのほか楽しめました。20世紀の作品ですが、比較的古典的な書法で書かれていて、多くの方に抵抗なく聞いてもらえると思います。
 ダウンロードページの下の方に、リトル氏のメッセージがあります。そこには「ぜひコンサートに足を運んで、CDを買ってください」と書かれているのですが、アマゾンで見る限り彼女のアルバムは、多くが廃盤状態です。私はそこにクラシック音楽業界の現状を垣間見た思いがしました。

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2008.01.14

いま無料で聴ける音楽配信サイト

 一つ前のエントリで音楽配信の話題をしたついでに、今日(1/14)現在無料で聴ける音楽ファイルをご紹介しましょうか。

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タスミン・リトルの新アルバム 配信開始は今月15日以降に

 タスミン・リトルの新譜「The Naked Violin」がネット上で無料で配信される、というニュースを以前当ダイアリーでもお伝えしましたが、ロイターは今月8日、「1月14日よりリリース開始」と伝えていました。そこで本日彼女の公式サイトにアクセスしてみたところ、このようなメッセージがサイト上にありました。

We hope to make the downloads available early next week, and are changing servers to cope with the huge demands being made on the site! The download will not now be available on Monday, but we hope everything will be ready from Tuesday/Wednesday onwards.

 要約すると「サーバー増強中にて、今週月曜日(14日)からの配信には間に合いません。火曜日(15日)か水曜日(16日)のサービス開始に向けて鋭意努力しております」といった内容です。リリースされるのは間違いないでしょうし、配信開始までしばし待つことにしましょう。

(update)1月15日より、「The Naked Violin」の配信が開始されました。詳しくは当ブログのこのエントリをご覧下さい。

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2008.01.08

チョン・ミョンフン&シカゴ響のショス5 ネット配信限定で日本でもリリース

Chung_dsch5 シカゴ響独自レーベル「CSO Resound」がチョン・ミョンフン指揮によるショスタコーヴィチ「交響曲第5番」をネットでの配信限定でリリースすることは、以前当ブログでもお伝えしましたが、予定通り今日(1/8)から「iTunes Store」でダウンロード販売が開始されています(→購入はこちら:要iTunes)。日本版iTunes Storeでもちゃんとリリースされるか、私はちょっぴり不安だったのですが、日本でも北米と同時リリース、ということで良かったです。価格はアルバム全トラックにデジタル・ブックレットが付いて1200円です。「プレイビル」によると3/11までの期間限定、ということのようですので興味ある方はお早めにどうぞ。

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2008.01.07

アポロンとディオニューソス ウィーン・フィルの場合

●アポロン篇

●ディオニューソス篇

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やっぱりxrcdはスゴかった

 今更ながら、xrcdにハマっています。もちろん存在自体は以前から耳にしていましたし、高音質で定評があることも知ってはいました。しかしお値段が通常CDよりも高めであることに若干抵抗感がありましたし、それ以上に「同じマスターからリマスタリングしてるのなら、音質の本質的変化なんて有り得ないよ…」という固定観念が邪魔をしてしまい、今までずっと手を出すことを避けていたのです。しかし最近トスカニーニのアルバム4タイトルがxrcd化され、その音質がネット界のあちこちで絶賛される様子を目の当たりにし、私も意を決して購入してみた次第です。

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2008.01.04

金沢でも「熱狂の日」音楽祭 今年5月開催

 これは新春早々ビッグなニュースです。石川県の谷本正憲知事が、「ラ・フォル・ジュルネ」を今年から金沢でも開催することを明らかにしました(参照)。時期は5月3日(祝・土)から5月5日(祝・月)までの3日間、ということは完全に「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(5/2~6:東京国際フォーラム他)と日程が被りますね。ただ東京では「シューベルトとウィーン」が今年のテーマであるのに対し、金沢は「ベートーヴェン」をテーマにするそうです。本家ナントでも今年は(テーマは「シューベルト」なのに)ベートーヴェンのピアノ協奏曲やソナタがたくさん演奏されますから、これらは金沢でも聞けるのでは、と推測されます。もし東京と被るプログラムがあったら…、チケットを買い間違えないように注意が必要ですね…、というか公式発表が何一つない状態で、すっかり行く気になっている私(現在管理人は福井県に在住)がいますが(笑)。

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2008.01.02

新年早々、穴があったら入りたい…。

 一つ前のエントリで、「今年アニヴァーサリーを迎える音楽家たち」をご紹介しましたが、随分と多くの方々の「記念日」を見逃しておりました。もう本当に申し訳ございません。心からお詫びするとともに訂正いたします。
 しかしオイストラフとメシアン(ともに1908年生まれ)は忘れちゃいかんだろう…。そんな自分に腹を立てております。せめてものおわびに、写真を揚げておきますね。

Oistrakh_messiaen

 反省のしるしに、今日からメシアンの曲とオイストラフの録音を毎日聴くことにしましょうか。何かそれだけで2008年が終わってしまいそうですが。

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2008.01.01

今年のアニヴァーサリーな音楽家たち (Update)

 謹賀新年 

 旧年中は「おかか1968」ダイアリーをご愛顧頂き、誠にありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、東京国際フォーラムで年越しを迎えた(カミナリお姉さまには「初笑い」させていただきました:笑)私の、今年最初のエントリは、2008年に祝されるべき、アニヴァーサリーを迎える音楽家の紹介記事です。

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