金沢でも「熱狂の日」音楽祭 今年5月開催
これは新春早々ビッグなニュースです。石川県の谷本正憲知事が、「ラ・フォル・ジュルネ」を今年から金沢でも開催することを明らかにしました(参照)。時期は5月3日(祝・土)から5月5日(祝・月)までの3日間、ということは完全に「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(5/2~6:東京国際フォーラム他)と日程が被りますね。ただ東京では「シューベルトとウィーン」が今年のテーマであるのに対し、金沢は「ベートーヴェン」をテーマにするそうです。本家ナントでも今年は(テーマは「シューベルト」なのに)ベートーヴェンのピアノ協奏曲やソナタがたくさん演奏されますから、これらは金沢でも聞けるのでは、と推測されます。もし東京と被るプログラムがあったら…、チケットを買い間違えないように注意が必要ですね…、というか公式発表が何一つない状態で、すっかり行く気になっている私(現在管理人は福井県に在住)がいますが(笑)。
想像はより膨らみ、「交響曲を誰が演奏するか」ということが気になってきます。実は同時期(2008年5月)、兵庫県芸術文化センターで「ベートーヴェン交響曲連続演奏会」が開催されるのですが、そこでは「第九」以外の交響曲8曲と「ミサ・ソレムニス」を、井上道義&兵庫県芸術文化センター管が演奏することになっています。芸文センターから送られてきたチラシを見て「ショスタコの次はベートーヴェンですかぁ」と半ば呆れてしまった私ですが、このプログラムが金沢でも行われる可能性は無いでしょうか。道義さんが音楽監督を務める「オーケストラ・アンサンブル金沢」(以下「OEK」)の地元ということもありますしね。
東京との同時期開催、ということで興行的に心配する向きもあるかもしれません。まあ楽観は出来ません。でも「金沢とアート」といえば「金沢21世紀美術館」という立派な成功例があります。OEKの前の音楽監督だった岩城宏之氏も生前、金沢の人たちの芸術に対する「鑑識眼」、そして価値のある物には投資を惜しまないという「地域性」を高く評価していましたし、地元のサポート体制も期待して良いでしょう。
あとクラヲタとして嬉しいことに、クラシック音楽専用ホールである石川県立音楽堂が会場として使用されます。これは高く評価して良いのではないでしょうか。音響面で「クラシック演奏に最適」とは口が裂けても言えない東京国際フォーラム(ホールCはオッケーだが)を会場とする「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」と較べ、「音の良いクラシック専用ホールで行われる『熱狂の日』」というのは、実に大きなアドバンテージではないでしょうか。
さて「熱狂の日」音楽祭といえば、欠かせないのが屋台村です(ホントか!?)。せっかく金沢で開催されるのですから、屋台にも北陸らしさが欲しいところです。ぜひとも「じぶ煮」(石川代表)「ますのすし」(富山代表)「越前おろしそば」(福井代表)の屋台をお願いします、てやっぱり気が早いな(笑)。
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