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2007.12.29

回顧・ざ・くらしっく2007(2)-クラシックでも音楽配信が勢力拡大(新ニュース込み)

 英国のロックバンド「レディオヘッド」が最新アルバムをネット先行で配信したことは、メジャー・レーベルを発売元としなかったこと、そして価格を購入者の「言い値」に任せたことと相まって、大きな話題となりました。さてこれと同じことをやろうとするアーティストが、クラシック音楽界にも現れました。英国のヴァイオリニストのタスミン・リトルは、最新アルバムを自らの公式サイトからのダウンロードという形でリリースすると発表しました(参照:プレイビル)。価格は無料です。もう一度書きます。価格は無料です。曲目はバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番」、イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番」、そしてPaul Patterson氏による新作「Luslawice Variations」など。彼女の公式サイトで来月19日(現地時間)から配信される予定です(※管理人註:1/9日付のupdate参照)。

 レディオヘッドやタスミン・リトルに限らず、インターネットでの音楽配信を重要視する動きは、世界のあちこちで見られます。ドイツ・グラモフォンはロサンゼルス・フィルやニューヨーク・フィルのライヴをiTunesで販売したり、音楽配信サイト「DG WEB SHOP」を立ち上げるなど、ネットでの音楽ビジネスに熱心ですし、EMIもサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏するマーラー「交響曲第9番」を、CD発売の数ヶ月前にネットで先行発売しています(→iTunes)。あと英国のフィルハーモニア管のサイト内にある「Philharmonia Orchestra Online Shop」では、マッケラスの「第九」やデュトワの「幻想交響曲」などが比較的廉価で購入できます。
 
 それから今年は日本でもクラシック音楽専門放送局「OTTAVA」が開局しました。放送区域は首都圏のみですが、ウェブラジオでも配信しているので、地方在住の私でも聞けます。この他にも、欧米の公共放送がサービスで行っているウェブラジオがあります。これらの放送局は連日、実に多くのライヴ音源を連日オンエアしています。時差の関係上、放送が夜中になってしまうのが難ですが、私はパソコンをUSBオーディオ・インターフェース経由でDATに接続していまして、放送はタイマー録画して後日改めて聞いたりしています。PC上で音声録音ソフトを用いて記録する方法もあります。番組表は各放送局の公式サイトにありますが、日本語じゃないから(当たり前ですが)読みにくいなぁ、という方には「番組表Wiki」や「オペラキャスト」などのサイトが参考になると思います。ともかくこの海外ウェブラジオは一度ハマっちゃうと止められない、そんな中毒性を持っています。

 音楽配信はいつの間にか、そして着実に、その勢力を広げつつあります。あとはアマゾンが日本でもmp3のダウンロード販売を始めてくれれば良いのですが。

(追記)今プレイビルを見てたら、シカゴ響の独自レーベル「CSO・RESOUND」の第3弾アルバム、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」(指揮:チョン・ミョンフン)がネット限定でリリースされる、というニュースが出てました。日本のiTunesでも発売されるかどうか、記事を見ただけでは判りませんが、前2作はいずれも日本のiTunesでも購入できるので、今回も一応期待しておきます。

(2008.1.8 update)前述のチョン・ミョンフン&シカゴ響のショスタコーヴィチですが、今日(1/8)から日本でもリリースが開始されました。3/11までの期間限定ということですので、興味ある方はiTunes Storeでお早めにダウンロードを。

(2008.1.9 update)更に新情報。ロイター電によると、タスミン・リトルのニュー・アルバムの発売日は「1月14日」となっています。プレイビルの情報よりも配信開始日が若干早くなっています。いずれにしてもアルバムの内容に期待したいところです。

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