「世界の100人の生きている天才」発表!(そして音楽家のトップは…)
先日英国のSynetics社(→公式サイト)が「世界の100人の生きている天才」なるものを発表しました(参照1[pdf]、同2、同3)。この調査は4000人の英国人に「あなたが『天才』だと思う人を10人選んで下さい」というアンケートを行い、その結果から物故者や回答者による自薦(苦笑)を除外し、さらに6人の選考委員による審査で残った100人を5つの要素(Pradigm Shifting, Popular Acclaim, Intellectural Power, Achievement, Cultural Importance)から採点(各要素10点、満点は50点)したものです。その得点結果をランク付けしたものが「天才ベスト100」というわけです。
選考委員が100人を選んだ段階で漏れた「天才」もたくさんいそうですが、それはともかくトップ10は以下の結果となりました↓
1位(27点):アルバート・ホフマン
(化学者:LSDの発明者)
同上:ティム・バーナーズ=リー
(コンピューター科学者:WWWの開発者)
3位(25点):ジョージ・ソロス(投資家)
4位(24点):マット・グレイニング
(「シンプソンズ」の漫画家)
5位(23点):ネルソン・マンデラ
(元南アフリカ大統領)
同上:フレデリック・サンガー(生化学者)
7位(22点):ダリオ・フォ(劇作家・演出家)
同上:スティーヴン・ホーキング(理論物理学者)
9位(21点):オスカー・ニーマイヤー(建築家)
同上:フィリップ・グラス(作曲家)
同上:グリゴリー・ペレルマン(数学者)
(以上リンク先はウィキペディア)
音楽関係者では唯一、フィリップ・グラスがトップ10入りしています。
10位以下を見ると、クラシック音楽関連でダニエル・バレンボイム(19位/17点)、ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(32位/12点)、プラシド・ドミンゴ(58位/8点)がリストに入り、非クラシックの分野ではブライアン・イーノ(15位/19点)、プリンス(32位/12点)、ブライアン・ウィルソンとスティーヴィー・ワンダー(ともに49位/9点)、サー・ポール・マッカートニー(58位/8点)、アレサ・フランクリンとデヴィッド・ボウイ(67位/7点)、ナイル・ロジャース、ハンス・ジマー、ジョン・ウィリアムズ(いずれも72位/6点)、ドリー・パートンとモリッシー(94位/3点)らがランクインしています。つまりピエール・ブーレーズやスティーヴ・ライヒはランク外です。なんかモリッシーが入っててブーレーズがランク外というのがナントモな感じですし、音楽関係者のトップがグラスというのも…。
(関連商品)
●「ヒーローズ・シンフォニー」(Philips)
(演奏:デニス・ラッセル・デイヴィス指揮アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラ)
「67位」のデヴィッド・ボウイと「15位」のブライアン・イーノ、そして第9位のフィリップ・グラスという「三人の天才」のコラボレーション。これを聞くと頭がよくなりそうだけど、現在は残念ながら廃盤。
The comments to this entry are closed.
Comments