誤植
老舗ドイツ・グラモフォンの、あのロゴマークが燦然と盤面に黄色く光ってます。
まあこのCDがリリースされたのは20年近く前のことですし、笑って済ませられる程度のモンではあります。でもどうしてこんな「誤植」をやってしまったんでしょうね。ビルソンの楽器はワルターのレプリカです(ブックレットには「クリストファー・ホグウッドより貸与」と記されている)し、オケもピッチは明らかに低く、演奏はどう考えても純然たる「古楽仕様」です。まあいわゆる一つの「魔が差した」というヤツでしょうか。ちなみに肝心の中身は、実に素晴らしいものです。特に「第24番・ハ短調」は、この曲の暗いキャラクターを実によく表現していると思います。曲の冒頭で半音階的な旋律が提示される辺りの、なんともミステリアスな雰囲気は鳥肌ものです。思えば私は、コレでモーツァルトのピアノ協奏曲に目覚めたのでした。
The comments to this entry are closed.
Comments