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2007.08.14

真夏の夜のノクターン(6)

Brahms_op25_perahia  今日棚から取り出したのは、アマデウスSQの3人の奏者たち、すなわちノーバート・ブレイニンのヴァイオリン、ペーター・シドロフのヴィオラ、マーティン・ロヴェットのチェロに、ピアニストとしてマレイ・ペライアが加わってブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」(作品25)を演奏・録音したCD(CBS Masterworks, MK 42361→amazon.co.jp)です。ブラームスはピアノ四重奏曲を3曲書いていますが、この4人が「作品25」以外の2曲を録音する機会のないまま、ヴィオラのシドロフが死去してしまいます。のちにCBSはアイザック・スターン、ハイメ・ラレード、ヨー・ヨー・マ、エマニュエル・アックスという豪華なクワルテットでピアノ四重奏曲の全曲録音を行いましたが、「作品25」に限っていえば、シンフォニックでゴージャスなスターンらの演奏よりも、室内楽的で落ち着きのあるアマデウス&ペライアの演奏のほうが私の好みです。

 さてこの「作品25」を、アーノルド・シェーンベルクのアレンジによる管弦楽版で知った方も多いと思います。大胆に打楽器を導入したオーケストレーションには好き嫌いはあるでしょう。でも「ブラ1」以降の巨匠然とした音楽とは異なった、「若き日のブラームス」の魅力にあふれたこの作品が世間に広く知られるのであれば、別に構わないと思います。
 今「若きブラームス」と書きましたが、若い頃の作品、特に「ピアノ三重奏曲第1番」「弦楽六重奏曲第1番」「同第2番」、そしてこの「作品25」といった室内楽作品を聴いていると、シューベルトの曲みたいに美しい旋律が次から次へと登場するので、聴いていて飽きることがありません。そして青年期のブラームスの曲には「情熱」と「せつなさ」、そして「躍動感」があります。そこが晩年の作品群と異なる魅力として映るのです。

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