2007.08.31
今日は忙しいのでコネタを幾つか挙げておきます。
●グレン・グールド80枚組ボックスセット もすごかったけど、私はブリリアントのロシア演奏家100枚組ボックスセット にも(約\17,000という価格も含めて)凄みを感じる。
●「ヴェルビエ音楽祭のライブ動画配信 は今月末日まで」というネット上でのウワサ。まだアレ聞いてないよ!という方は早めにアクセスを。
●音楽配信といえば、ドゥダメル指揮エーテボリ響の「マラ5」が「スウェーデン放送」のウェブサイトで聞ける。このサイト 内の「P2 Live klassiskt : Konsert med Göteborgs Symfoniker」と書かれてるところをクリックすれば良い。
●以前当ダイアリーでも紹介 した、「世界一周ヴァイオリン街頭演奏の旅」で募金を募っているDavid Juritzさん(→公式サイト :音が出ます!)だが、彼がミラノの街角で演奏する様子がYouTubeでupされている(→その1 、その2 )。コメント欄によると、ー昨日は香港に滞在していたようだ。「9月には日本にやってくる」という話 があったから、いよいよ来日間近か!?
●「レコード芸術」誌最新号 (2007年9月号)に、「プレーステーション3のSACDサウンドがすごい」という記事が載っている と聞き、「こりゃ『かないまる』氏 のパクリじゃ…」と心配して見てみたら、当の「かないまる」氏が写真付きで紹介されてたので驚愕、そして安堵。
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2007.08.30
チェコ出身のピアニストで、1994年アメリカで亡くなったルドルフ・フィルクスニー(Rudolf Firkušný)が、没後13年目の今年、祖国チェコで改めて埋葬されることになりました。彼の遺灰は2年前に死去した妻の遺灰と混ぜられたあと、今月10日にブルノ市内の中央墓地に埋葬されます。ブルノはフィルクスニーが幼少時にヤナーチェクと出合った思い出の地であり、妻の故郷でもあります。ナチス・ドイツが猛威を振るう欧州を逃れ、アメリカに亡命したフィルクスニー。遺族たちの「父の祖国で埋葬して欲しい」という願いが、今回叶えられたことになります。
このニュースで真っ先に思い起こされるのはハンガリーの作曲家、ベラ・バルトークのことです。バルトークもフィルクスニーとほぼ同じ時期にアメリカへの亡命を余儀なくされ、その数年後に貧困のうちに病没します。その彼の遺骨が海を渡り、ブダペストで改めて埋葬されたのは1988年のことです。この頃はまだベルリンの壁が崩壊してませんでしたから、当時このニュース記事に接した私は「バルトークの望郷の想いが『鉄のカーテン』をも乗り越えたか」と、いたく感激したものです。
(参考)
PlaybillArts.Remains of Pianist Rudolf Firkusny to Be Reburied in Homeland 13 Years After Death. (August 28, 2007)
Forbes. Pianist to Be Buried Decade After Death. (August 28, 2007)
Wikipedia - ルドルフ・フィルクスニー
Wikipedia - バルトーク・ベーラ
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2007.08.26
今日は車を走らせ「武生国際音楽祭」(→公式サイト )のオープニングコンサートに行って参りました。例年同様今回も、音楽祭参加アーティストたちが次々に登場する「ガラ・コンサート」的な色彩の濃いイベントでした。まあ私はプログラムを知らないままフラリと会場に出かけたもので、シェーンベルクやシャリーノを聴かされてやや不意打ちを喰らった気分ですが(笑)、それでも演奏がどれも一級品でしたので、私としては大満足です。これだけの名手たち揃って、入場料が3000円なのですから安いものです。今日のコンサートはコスト・パフォーマンスの高さでいえば「熱狂の日」を超えたかもしれません。
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もう日付を超えて昨日のことになりましたが、8月25日はアメリカの作曲家・指揮者・ピアニストのレナード・バーンスタイン(1918-1990)の89回目の誕生日でした。
ということで昨日私は自宅で彼のCDをとっかえひっかえしながら聞いておりました。トレイに乗せたのは、私のお気に入りのディスクばかり。コープランドの「ロデオ」、アイヴスの「交響曲第2番」、そして晩年にコンセルトヘボウ管と録音した「ザ・グレイト」。50年代後半から60年代にかけて、彼がニューヨーク・フィルと録音したアメリカ音楽は実に明朗快活で、若々しく健康的な躍動感に満ちています。その「躍動感」は1987年に録音されたシューベルトの演奏にも感じられます。この「グレイト」、時としてスウィングしてるようにも聞こえるのですけど、そう思うのは私だけでしょうか。
最後に「作曲家バーンスタイン」の面目躍如たる音楽をブログに貼っておきます。「ウエストサイド物語」の後半部のアンサンブルです。
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2007.08.24
HMVとタワレコの各通販サイトで、「Glenn Gould - The Complete Original Jacket Collection」の予約取り扱いが再開された模様です。価格はHMVでは\29,365 、タワレコでは\35,990 です。やっぱり高くなりましたね。
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2007.08.23
数日前、日本の大手CD通販サイトなどでグレン・グールドのCBSレコーディングを全て収めたボックスセット「Glenn Gould - The Complete Original Jacket Collection」のリリースが告知されました。CD80枚で発売予定価格が約16300円(HMV)という「激安価格」だったことから、この発売は多くのクラシック音楽ファンに歓迎されましたし、私も「こ、こ、これは…。信じれん…」と思いつつ、このブログのヘッダーのところでお知らせしたばかりです(今は消えてますけどcacheが残ってました→こちら )。
ところが今日HMVのサイトを訪れたところ、私の眼前にはどこまでも真っ白な世界が広がっていました…。「@TOWER.JP」でも「販売していません」と書かれているのを見ると、どうやら国内主要通販サイトではこのBOX-SETが「取扱中止」扱いとなった模様です。これについて、ネット界では様々な情報が錯綜 しています。突然の取扱い中止の理由は?それとも日を改めて取扱いが再開されるのか?続報を待ちたいと思います。
そんなグールドのBOXセットですが、欧米の通販サイトでは今も予約を受付中です。発売予定価格は「Amazon.com 」では$221.98(\25,818:送料別)、「Amazon.co.uk 」では£140.99(\32,896:同)です。この価格でも十分安いよ!と思える方は、海外通販でオーダーしてみてはいかがでしょうか。もっともこちらも突如として「取扱中止」になりかねないので、そんな事態も想定した上でオーダーした方が良さそうです。
(8/25追記)グールドBOXのHMVとタワレコでの取扱が再開された模様です。そのことについて、一つ後のエントリ で触れています。
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2007.08.20
「音楽之友社的には真夏はバッハ」、ということでチェンバロの御大が表紙を飾る「音楽の友」最新号(→HMV )ですが、個人的な注目企画は「来日演奏家速報2008」です。もうすぐ2007年も三分の二を過ぎるわけで「そろそろ来年のコンサートの予定も知りたいな…」と思ってたところなので、まさに願ったり叶ったりです。
ということで2008年も多くの演奏家たちが来日するわけですけど、ほんと数が多いですね。とりあえず私的に気になるアーティストだけでも抜き書きしてみますか。
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2007.08.19
今日はホントにコネタやります(笑)。
マルコム・ビルソンのフォルテピアノ、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮のイングリッシュ・バロック・ソロイスツによるモーツァルト「ピアノ協奏曲第24番&第27番」のディスク(Archiv, 427 652-2)です。
↑はっきりとジャケットには古楽レーベル「Archiv Produktion」のロゴがプリントされています。
ところがプラケースを開けるとあらびっくり…。
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2007.08.16
このたびネット内仮想空間「セカンドライフ 」(→Wikipedia )にイギリスの名門オケ、ロイヤル・リヴァプール・フィル が進出し、ヴァーチャル空間内でコンサートを開催することが明らかになりました。
9/14の午後7時半(現地時間、日本時間だと9/15の午前3時半)に、仮想空間内に建てられたヴァーチャル・コンサートホールで行われるコンサートへの参加は無料ですが、事前に応募が必要です。セカンドライフのアカウントを持っていれば誰でもココ から応募できますが、チケット枚数はたったの100枚ということですので、入場者は抽選で選ばれることになります。その結果は9/10までにメールで通知するとのことです。
この「史上初」の演奏会を指揮するのは首席指揮者のワシリー・ペトレンコ。気になる曲目は、ラヴェル「シェエラザード」とラフマニノフ「交響的舞曲」、そしてケネス・ヘスケスとジョン・マッケイブ(英デッカにハイドンのピアノソナタを録音したピアニストでもあります)の新作が演奏されます(!!!)。リアル世界よりヴァーチャル空間で、いち早く世界初演されるわけです。
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2007.08.15
昨日まで「真夏の夜のノクターン」というエントリを続けてまいりましたが、この時期に一番ぴったりの曲を見つけました。ベルリオーズの「夏の夜」です。すごいベタなチョイスですが(笑)、実は昨日、ウェブラジオでアンネ・ゾフィー・フォン・オッターが歌ってるのを聞いたんです。共演はマルク・ミンコフスキとルーヴル宮音楽隊でしたが、その演奏がなかなかクールで耳に心地よくて、それが一服の清涼剤になったというか、私の体感温度が若干下がったような気分になりました。この演奏は8/30(木)にNHK-FM「ベストオブクラシック」でオンエアされる予定です。ということは、残暑が厳しいときにもう一回聞くチャンスがあるわけです。
あと暑い夜に涼を取るなら、北欧の作曲家グリーグも良いかもしれません。実はヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードが演奏するグリーグ「ヴァイオリンソナタ集」全3曲が、今ウェブで聴けるんです。スウェーデン・ラジオ「SRP2」のサイトの中にこんなところ がありまして、そこの一番上から少しスクロールしていくと、「P2 Live klassiskt : Griegkonsert från Dokkhuset, Trondheim - fredag 3 augusti 2007 19:30」 と書かれたところがあります。そこをクリックするとメディアプレーヤーが立ち上がり、この名手の演奏を聞くことができます。オンデマンド配信は30日限定ですので、聞けるのはおそらく来月2日ごろまででしょう。興味ある方はお早めにどうぞ。
今月5日に終了した「ヴェルビエ音楽祭」ですが、動画配信をまだやってますね 。こないだTBS系「情熱大陸」が庄司紗矢香を特集したときにサワリだけ流れたシューマン「ピアノ五重奏曲」とショスタコーヴィチ「24の前奏曲」もあります(前者は7/25日分、後者は7/24日分)。でも私のパソコンで見ると、相も変わらずカクカクですけど。あと音楽祭でコンサートの模様がオンデマンドが聞けるところといえば「BBCプロムズ 」がありますが、高音質ではない分、少々ものたりない気がします。
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2007.08.14
今日棚から取り出したのは、アマデウスSQの3人の奏者たち、すなわちノーバート・ブレイニンのヴァイオリン、ペーター・シドロフのヴィオラ、マーティン・ロヴェットのチェロに、ピアニストとしてマレイ・ペライアが加わってブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」(作品25)を演奏・録音したCD(CBS Masterworks, MK 42361→amazon.co.jp )です。ブラームスはピアノ四重奏曲を3曲書いていますが、この4人が「作品25」以外の2曲を録音する機会のないまま、ヴィオラのシドロフが死去してしまいます。のちにCBSはアイザック・スターン、ハイメ・ラレード、ヨー・ヨー・マ、エマニュエル・アックスという豪華なクワルテットでピアノ四重奏曲の全曲録音を行いましたが、「作品25」に限っていえば、シンフォニックでゴージャスなスターンらの演奏よりも、室内楽的で落ち着きのあるアマデウス&ペライアの演奏のほうが私の好みです。
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2007.08.13
次はマリア·カラスの「椿姫」です。
カラスが1958年3月、リスボンはサン·カルロ劇場で歌った「椿姫」ライヴ録音は、オペラ·ファンの間で評価の高い名演として知られています。
このときのライヴ録音は、これまで長らくEMIレーベルからリリースされていたのですが、新しい原盤からリマスターしたCDが英Pearlレーベルからリリース(→HMV.co.jp )されたことを「クラシックジャーナル」の最新号で知りました。同誌で山崎浩太郎氏が「EMI盤よりもはるかに音がいい」と書いていたので「どんだけやろ?」と思って購入してみたのですが、実際に聞いてみて「どんだけ~?」と言いたくなりました(笑)。ほんとに全然音が違います。EMI盤と比較視聴するのも時間の無駄に感じられるほど、その差は歴然としています。これだけ良い状態の録音が残されていたのなら、「どうして最初からこのテープでレコードを出してくれなかったのだろう」とEMIに強い疑念を抱いてしまいます。ともあれ全盛期と言われる「50年代のカラス」が、良い録音状態で聞けるようになったのは良いことです。そういえば最近、彼女の「ルチア」のMETライヴも海外ウェブラジオでオンエアされ、そちらも随分といい音でした。もしかしたらカラヤン指揮のベルリンでの1955年ライヴの方も、放送局に眠るマスターテープは良い音なのかもしれませんね。
さて、これだけ高音質で聞くと、カラスだけでなく、他のキャストの歌唱にもつい聞きほれてしまいます。マリオ·セレーニの重厚なジェルモンは見事の一言ですし、当時新進気鋭のテナーだったアルフレート·クラウスの若々しい声には、初々しさすら感じます。そしてなんといってもカラスのヴィオレッタ。第1幕での他を圧倒する歌唱はEMI盤でも強く印象に残ったのですが、Pearl盤では第3幕に強く惹かれました。ここでのカラスの歌唱は実に脆弱で、そして痛切なものです。この好対照の演技っぷりは、まさに「女優」そのものです。
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2007.08.12
今日も棚の奥からゴソゴソとCDを取り出します…。
ノルウェーの作曲家、ハーラル・セーヴェルー(Harald Sigurd Johan Sæverud, 1897-1992)は地元で「グリーグの再来」と称えられる国民的巨匠です。9曲の交響曲、劇付随音楽「ペール・ギュント」などの管弦楽作品も遺していますが、私には「やさしい小品集」「シーリューステールからの歌と踊り」などのピアノ作品が、とりわけ魅力的に感じられます。どれも数分程度で終わる小品ですが、どの曲も旋律が美しく、しかも親しみやすくて、思わず曲に合わせて歌ってしまいそうになります。そして曲には独特のリズム感というか、ノルウェーの民族的要素がふんだんに感じられます。このあたりが「グリーグの再来」と評される所以なのでしょう。確かにこれらの愛すべき小品集を聞くと「20世紀の叙情小品集だな」と言いたくなります。
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暑い日の夜だから、次は北欧音楽にしましょう、ということでシベリウスのCDを取り出す私。
CDプレーヤーのトレイに乗せたのは「ヴァイオリンと管弦楽のためのユモレスク集」(BIS; BIS-CD-472)。シベリウスといえば何といっても「ヴァイオリン協奏曲」が有名で、「ユモレスク集」はその陰に隠れた脇役的存在です。でもこの脇役たちが実に良い味を出してるんです。
6曲はそれぞれ異なった音楽的キャラクターを持っています。舞踊的な作品もあれば、シベリウスならではの瞑想的な曲もあります。どの曲も決してソリストのためだけのショー・ピースに陥らない、良く書けた音楽なのですが、曲の端々に「親しみやすさ」も感じさせます。このあたりにこの曲独特の魅力があるようです。
曲の魅力をさらに倍加させているのが、独奏のドン=スク・カンです。彼の甘美な音色のヴァイオリンは、耳にすごく馴染みますし、親しみやすい「ユモレスク」との相性も良いと思います。このヴァイオリニストは現在、音楽界で華々しい活躍を見せているわけではありませんが、地元韓国はもちろん、日本でもコンサートに登場したりしているようです。一度生で聞いてみたいアーティストの一人です。
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2007.08.11
次に棚から取り出したのはバッハ「ブランデンブルグ協奏曲」(DG; 423 116-2)。演奏するのはラインハルト・ゲーベル率いるアンサンブル、ムジカ・アンティカ・ケルンです。
この演奏に最初に出会ったときの印象を一言で表現するならば、「初体験」でしょうか。なんか良からぬことを連想させる言葉ですが、ここではもっと一般的な意味での「初体験」を指します。初めて外国に行ったとき。初めて大学に足を踏み入れたとき。初出勤したとき。まあ好きな女性を初めてデートに誘ったときでもいいや(笑)。ともかく人間はどんなことであれ、初めて何かを経験する時は戸惑ったり、驚いたりするものです。要はこの演奏を初めて聞いたときは、最後まで驚きっぱなしだった、ということが言いたかっただけなのですけど。
ゲーベルの「ブランデンブルグ協奏曲」は、それ以前の演奏を遥かに凌駕するスピードで最後まで突き進みます。「第1番」ではまだ「あっ、ちょっと早いな」程度ですが、「第2番」でギアが入ると、「第3番」で遂にフルスロットル状態に突入し、ブランデンブルグ協奏曲のファステストラップをたたき出しています。ここまで想定外の速さで演奏されると、「バッハじゃない何か」を聞いているような気分になってしまう面も確かにあります(これをクラシックを全く知らない友人に聞かせたら『まるでドラクエのBGMみたい』と言われました)。でも何度か聞き直すうちに、彼らの演奏の持つ小気味よいテンポ感が病み付きになるというか、独特の魅力(というより「魔力」?)にハマってしまうのですから不思議なものです。そういえばこの「第3番」での壮絶なまでの弦楽合奏の「早弾き」を「デスメタル風バッハ」と表現した人が、某巨大掲示板に居たような…。
あとこの録音で注目すべき点は、チェンバロをアンドレアス・シュタイアーが担当していたことです。当時ムジカ・アンティカ・ケルンの一員だった彼は、「第5番」でヴァイオリンのゲーベル、そしてフルートのヴィルベルト・ハーツェルツェトらと共に、軽快な演奏を披露しています。その後シュタイアーはゲーベルらと袂を分かったのち、ソロ奏者として華々しい活躍を見せているのは、皆様もご存知の通りです。
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帰省ラッシュですか…。そういえば家の近所の国道が、普段では考えられないほど車で混雑していました。まさに数珠繋ぎ状態。猛暑の中、本当にご苦労様です。私はというと、実家も近いし、割としょっちゅう両親と顔を合わせていますから、お盆のときに帰ったとしても「帰省」という言葉を使ってよいか迷うところです。
今日は朝から日光浴がてら高校サッカー観戦をしに出かけました。体中から噴出す汗をタオルでぬぐい、木陰を探して腰を下ろします。そしてボーッと試合を眺めているのですが、休日でも容赦なく職場からは電話がチョコチョコ掛かってきます。神様は私をなかなか休ませてくれないようです。
汗をかいて夕刻に自宅に戻るとシャワーを浴びて、アイスコーヒーでほっと一息つきます。日は落ちて来ましたが、夜はこれからです。今日は時間もたっぷりあるので、CD三昧といきますか。
まず棚の奥から取り出したのはコルトーのショパン「ワルツ集&バラード集」。カタログ番号は「TOCE-7818」。1992年に発売された「GR on CD」シリーズの一枚です。EMIによるSPのリマスターにはいつも泣かされっぱなしですが、このCDに関しては実に自然なサウンドで、何の気兼ねもなく素直に音楽を楽しむことができます。久しぶりにステレオで聴いてみると、B&Wのスピーカーから流れる音が(1930年代の録音なのに)結構リアルで、そこにコルトーが居るかのような臨場感すら感じさせるほどです。
コルトーの演奏のどこが魅力的なのか。私のような輩が書くのも何ですが、彼のピアノって、音がスムーズに流れていくんですよ。右手も左手もサラサラ流れていくようで、まるで岩の上から滑り落ちていく沢水のようです。その自然な音の流れが心地いいんです。コルトーはよくルバートがどうだとか、崩し方がどうだとか言われますが、その文言から想像される「ぎくしゃく感」が全く感じられない。そこが素晴らしいと思います。こういうピアノ演奏を「至芸」と言うのでしょう。
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2007.08.10
アメリカ出身の建築家で、建築音響の専門家として数々のコンサートホールを手がけたことでも知られるラッセル・ジョンソン氏(Russell Johnson)が今月7日、マンハッタンの自宅で死去しました。享年83歳でした。
彼が音響設計を担当した建築物には、以下のものがあります。
●ルツェルン文化会議センター (ルツェルン、スイス)
●モートン・H・マイヤーソン・シンフォニー・センター (ダラス、米国)
●シベリウス・ホール (ラハティ、フィンランド)
●バーミンガム・シンフォニーホール (英国)
●キンメル・センター (フィラデルフィア、米国)
●エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ (シンガポール)
●芸術宮殿 (ブダペスト、ハンガリー)
ラッセル・ジョンソンは「良い響き」のホール作りのため、ウィーンのムジークフェライン大ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウなどの歴史的ホールを研究しました。その結果「残響時間2秒」「収容人数2000人以下」「シューボックス型」など、今や「音の良いホール」を作る上での「定説」となっている諸原則をホール設計に取り入れました。またジョンソンは、楽器編成や演奏形態に応じて反響板やカーテンなどを動かし、ホールの響きをコントロールする技術を実用化しました。そしてホールの新築だけでなく、世界中の「響かないホール」の音響改善にも積極的に取り組みました。その分野での代表的な仕事は、ニューヨークのエイブリー・フィッシャー・ホール(1992)、そしてパリのサル・プレイエル(2006)への音響コンサルティングでした。
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いやー参りました。こういうのを「うだるような暑さ」というんでしょうか。それにしても暑すぎます。「うだるような暑さ」の最上級、「うだりスト」な暑さですね。
よく友人から「おかかさんは北の方に住んでるから、きっと涼しいんでしょうね」と尋ねられるんですがとんでもない!今わたしの住んでる辺りは連日30℃を超える暑さが続いてますから。日本海側でも太陽は容赦しないんですからね。そこら辺を分かっていただきたい。しかも明日の最高気温が36℃ ですか…。これって体温とおんなじですよ…。
おかげですっかり体力、気力共にやや減退気味です。仕事を終えて帰宅したときにはもうクタクタ。ネット情報も、海外ウェブラジオの番組表チェックをするのが精一杯で、それ以上のことをする気が起きません。ということで2号店はこの数日間、新エントリのupもなく「開店休業」状態でした。これってひょっとして…、今流行りの言葉でいうと「うつ病一歩手前」では、と思ってしまった程です。まあメシはよく食ってるし、部屋は明るくしてるし、メンタル的にはまだまだセーフだと思います。そして今日はうなぎを食べたので、そこで得たエネルギーをブログ更新に充てようかと(笑)。先ずは短報をいくつか。
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2007.08.05
今月イギリスで、レクサスの最高級車「LS460 」が野外音楽イベントに登場します。12台のLS460で構成される「レクサス交響楽団」(Lexas Symphony Orchestra)が音楽演奏を行うというのです。
この記事を最初見て私はてっきり「レクサスのエンジン音やクラクションで音楽をやるのかな」と思ってしまったのですが、実際はそうではなく、レクサスが誇る「マークレビンソン・リファレンスサラウンドサウンドシステム 」を、車のドアを全開状態にして会場中に思い切り響かせよう、ということのようです。各車からは、それぞれ異なるオーケストラ・パート(「ヴァイオリン」とか「フルート」とかかな?)のサウンドが流れるので、演奏は「12台のレクサスによる合奏」ということになります。演奏曲目は「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ジムノペディ第1番」、そして今回この演奏会のために書き下ろされた新作も2曲披露されます。
そしてこのイベントにはナント!ロンドン交響楽団が全面協力しています。同楽団はバッハ合唱団と共に、このコンサートのために特別にレコーディングを行い、その録音が使用されます。
(参照)
レクサス英国法人のプレスリリース
easier Motering. Lexus orchestral manouevres in the parks. (August 4, 2007)
Autoblog. Lexus relentlessly pursues promotion with world's first all-car orchestra. (August 4, 2007)
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2007.08.03
「Works of Igor Stravinsky」(ストラヴィンスキー・エディション:22CD-BOX, Sony Classical, →HMV /@TOWER.JP /amazon.co.jp )です。米CBS原盤によるストラヴィンスキー自作自演音盤が、132mm×132mm×58mmの箱にギッシリと収められています。店頭での購入価格は6200円。一枚あたり約280円です。二昔前に私がゲットしたストラヴィンスキー指揮の「春の祭典」海賊盤が1枚1000円だったわけですから、これこそまさに「正規軍による海賊征伐」ですね(笑)。
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2007.08.01
本当に、ほんとうに忘れた頃にやってくる、ロシア出身のピアニストを紹介する「役に立たない」シリーズです。今日(8月1日)がスビャトスラフ・リヒテル (1915- 1997)の十周忌の命日だということを、てつわんこ様のブログ を見て思い出しました。この機会にリヒテルについての雑文をupさせて頂くわけですけど、この原稿、随分昔に書き上げてはいたのですけど、なかなか発表するタイミングが掴めなくて、結局今日まで寝かせていたものです。
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