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2007.07.15

棚山鰤考

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 この四字熟語、「たなやまぶりこう」と読みます。意味は…、棚に山と積まれたブリリアントのCDボックス(愛称:鰤箱)を眺めながら「これはまだ全部聴いていなかったなぁ」「いつ聴こうかな…」などと考えを巡らせるという…、まあそんな意味です(笑)。
 そうは言っても、最近のブリリアント・クラシックスの充実ぶりには目を見張るものがあります。最近購入した中ではベートーヴェンの作品を収録した2つのBOXセットが、とりわけ素晴らしかったです。
 一つは、最近引退を発表したガルネリSQによる「弦楽四重奏曲全集」(→HMV/@TOWER.JP)です。書道にたとえるなら、「草書体」でなくて「楷書体」のような、そんな音楽を4人が奏でています。各パートがとても明瞭ですし、曖昧な音が何ひとつない、クリアネスに秀でた演奏です。16曲全てが優れていますが、特にガルネリの特徴が現れている楽曲を一つ挙げるなら「第12番」(Op.127)でしょうか。一音一音に力が篭った、筋肉質な演奏は見事の一言です。
 もう一つは、グリュミオーとハスキルによる「ヴァイオリンソナタ全集」(→HMV/@TOWER.JP)です。モノラル録音のせいか、グリュミオー独特の磨かれた珠のような音の輝きには僅かながら欠けるところがあるのですが、それでも彼の伸びやかなヴァイオリン演奏は、十分過ぎるくらい魅力的ですし、ハスキルの無駄のない表現も、音楽にフィットしていて実に素晴らしいです。
 両方とも「えっ!こんな値段で!?」と思うほどの出血大サービス価格で手に入るのですから、ホントに良い時代になったものです。この流れを「音楽業界をおびやかす暴挙」と捉える向きもあるようですが、消費者の立場で言えば全然オッケーですよ。これからもブリリアントには、手ごろなお値段で名演をどんどんと提供して欲しいところであります。

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