ラヤトン、そしてザ・リアル・グループ
ヤッコ・クーシストが指揮してたり、オスモ・ヴァンスカがアレンジを担当(1曲だけですが)したりと、クラシック音楽ファンにとって実に「そそられる」キャスティングなのですが、私はこのアルバムを聞き込むうちにヴォーカルを担当している6人組アカペラ・グループ、ラヤトン(Rajaton;→公式サイト)の歌唱に引き込まれていきました。1号店でも書きましたが、彼らの表現力豊かなヴォーカル、そして確かなテクニックに裏打ちされたポップな音楽性は聴きごたえ応え十分ですし、何度聴いても全く飽きません。「これは只者でないぞラヤトン」と思い、彼らのほかのアルバム「Boundless」「Sanat」「Kevät」も独アマゾンで買ってみましたが、これらも実に素晴らしく、購入後しばらくは車中でヘビーローテーション状態でした。
さてラヤトンに関するネット上の情報(実に少ないのですよ…)を見ているうちに、スウェーデンにもラヤトンと同じような男女混合アカペラ・グループが存在することを知るに至りました。そのグループ、「ザ・リアル・グループ」(The Real Group;→公式サイト)は1987年デビューということで、2000年にデビューしたラヤトンよりもずっと先輩ですが、どちらも音楽院出身(リアル・グループはスウェーデン王立音楽院、ラヤトンはシベリウス・アカデミーなど)ですし、クラシック、ジャズ、ロックと幅広いレパートリーを誇るところも共通しています。ちなみにリアル・グループもアバを歌ったことがあります(やっぱり外せないのでしょう)。
そんな情報を集めつつ「うーんこっちも気になるな…、聞いてみたい」と思ってたところに、昨日NHK-BS2がグッドタイミングでリアル・グループ特番をやってくれたのですから、これぞまさに「渡りに船」ということで、拝見しました。いやー、こちらもすごいですね<リアル・グループ。聞き惚れました。
ラヤトンもそうなのですが、リアル・グループはハーモニーがとてもきれいなんです。これはつまり音程がしっかりと取れているということでして、ソプラノの高音もバスの低音も、そしてハーモニー作りに重要な中音部も、どのパートもピッチが安定しているので、コーラスというよりも器楽演奏(たとえば室内楽)を聴いているような気分にすらなるほどです。彼らのアカペラにはそれくらいの「精緻さ」があります。クラシックを普段から聞いている方々なら、「今年のラ・フォル・ジュルネで大活躍したアクサントゥスがジャズをやったらこうなった、みたいなグループです」と言えば、当たらずも遠からずかもしれません。そういえばアクサントゥスが「ムウヲオアヱエユイユエアオウム」を歌うときに使っていたイヤホーンを、リアル・グループもスタジオライヴで使っていました。音程をきっちりと取るために補助的に使っているのでしょうね。
ともかく「これはCDを買わないといかんなぁ」ということで、Wikipediaのディスコグラフィを見たらナント!エリク・エリクソンがプロデュースしたアルバムがあるじゃないですか!これは買わねば。
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