R・シュトラウス vs ホフマンスタール
R・シュトラウス作曲のオペラ「ばらの騎士」の脚本を書いたホフマンスタールの遺族が、シュトラウスの遺族を訴えました。ホフマンスタール氏側は「『ばらの騎士』『エレクトラ』などの作品を上演する際にシュトラウス氏側に支払われる印税が、我々に分与されないのはおかしい」と声を上げたのです。
この件の背景には「著作権の保護期間」を巡る、少しややこしい事情があります。フーゴ・フォン・ホフマンスタールの没年は1929年。一方リヒャルト・シュトラウスは1949年に亡くなっています。このためホフマンスタールの文学作品はすでにパブリック・ドメインなのですが、シュトラウスの音楽はEUの定める「保護期間70年」の適応を受けることになります。今回ホフマンスタールの遺族は「2人の間には生前『印税収入は2人で分ける』という合意文書が交わされている」ことを盾に、「我々にも印税を分与される権利がある」と主張したのです。
先日ミュンヘンの裁判所は、2人が関わった作品の印税を受け取る権利がホフマンスタールの遺族たちにもあると認めました。ただ同氏の歌詞が含まれないもの(例えば「ばらの騎士」組曲)をコンサートで演奏したときの著作権収入、そしてレコード印税に関してはホフマンスタール氏側への分与を認めない、という判決を下しました。
(参考)
Globe and Mail. Strauss family must pay Rosenkavalier royalties. (June 14, 2007)
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