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2007.06.16

オイラも一度くらいポール・ポッツみたいに拍手喝采を浴びてみたいものだ

 もうすでにネット界では有名ですが、ここでも改めて紹介しようと思います。素人さんが次々と特技を披露するイギリスのテレビ番組「Britain's Got Talent」(→公式サイト)に登場した一介のセールスマン、ポール・ポッツ(Paul Potts:36)氏の熱唱が、いま世界中で注目の的となっています。
 「ポール、今日はなにを披露してくれるの?」と女性審査員に尋ねられ「オペラを歌います」と即答するポッツ氏。意外な返事にやや当惑しつつも、審査員たちはポッツ氏に「どうぞ」と歌うよう促します。そのあと南ウェールズから遠路はるばるやってきた携帯電話の営業マンが歌った「だれも寝てはならぬ」は、観客たちのスタンディング・オベーションと、審査員たちの「Absolutely Fantastic!」という賛辞で迎えられるのです。

 さて私はオペラにはあまり詳しくはないのですが、この動画を見て「彼の歌唱はカラフとしては若干軽いかも…」と感じたもので、オペラのプロたちが「Nessum Dorma」をどう歌ってるか、ネットで確かめてみることにしました。

まずはフランコ・コレルリです。

突き抜けた声の量感、そして存在感が素晴らしいですね。

次に超高音で鳴らした歴史的歌手、ジャコモ・ラウリ=ヴォルピです。

けっこう晩年の歌唱だと思われますが、それでも声の張りは十分で、なかなか聞かせます。

次はマリオ・デル=モナコです。

まさに自信に満ちた、堂々たる歌いぶりです。

次は北欧が生んだテナー、ユッシ・ビョルリングです。

独特の声質が魅力的ですね。

そして最後はやはりこの人でしょう。ルチアーノ・パヴァロッティです。

(参照)
なんでも評点. 冷たい視線を浴びてタレント発掘ショーの舞台に立ったブオトコが魂に響く熱唱、2000人の大聴衆を感動の渦に (June 14, 2007)
ネタフル. 「Britain's got Talent」に出演するすごい素人たちの動画 (June 15, 2007)
The Rest Is Noise. Miscellany (June 14, 2007)

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Comments

Tօp web site Emmanuelle

Posted by: Excellent site Arienne | 2014.02.25 22:57

Paul PottsがBritain's Got Talentに初登場したときの様子のビデオを、英語の面から解説した記事を書きました。トランスクリプトつきです。よろしければご覧下さい。

「イギリス人の歯並びと鳥肌」
http://linguaespresso.at.webry.info/200712/article_6.html

Posted by: Yasuro @ Lingua Espresso | 2007.12.16 20:33

「だれも寝てはならぬ」の次の曲が、「Time To Say Goodbye」ですか…。ちょっとベタなプログラミングですね。でも聴いてみます。情報ありがとうございました。

Posted by: おかか1968 | 2007.07.23 03:18

もうご存知かと思いますがPaulがCDを出しました。
先日HMV香港で現物を聴きましたが、
とても自然な歌い方でなかなかでしたよ。
http://www.amazon.com/dp/B000SKO0OY?tag=papofacl-20&camp=14573&creative=327641&linkCode=as1&creativeASIN=B000SKO0OY&adid=1BA1Y8BE9MXA4Y1J8347&

Posted by: ばってん | 2007.07.23 00:56

フィナーレの方が、服装も歌唱も決まってましたね。

Posted by: おかか1968 | 2007.06.19 05:47

フィナーレでポールが優勝しましたよね。
http://youtube.com/watch?v=QGP8ObruQ6A

Posted by: ばってん | 2007.06.19 00:20

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