「ぶらあぼ」最新号を読む
こんばんは、「おかか1968」です。それにしても今日は暑かったですね。それなのにスカッとした晴天を拝むことができず、どこかモヤッとしていましたね。どうやら今日は黄砂が飛んでいたようです。明日もこの天候が続くみたいですが、黄砂が続くと車が汚れるからイヤなんですよね。まあ贅沢な悩みではありますが。
で今日はその車を飛ばして京都で用事を済ませたあと、CD店で散々棚を物色した挙句、結局持ち帰ったのは無料配布の「ぶらあぼ」だけでした。でこの「ぶらあぼ」の最新号(2007年6月号)を眺めて一番驚いたのが、「熱狂の日」音楽祭が終わってもまだルネ・マルタン氏の連載が続いていたこと(笑)。そんな彼の「DJ日記」ですが、今月はマルタン氏のオススメCDだけでなく「来年の『ラ・フォル・ジュルネ』ではこんなこともやるよ」みたいな事もチラリと明かしてくれています。敢えてこのブログで内容は明かしませんけど、「ソレ今年やってくれよマルちゃん!」と思いましたよ私(笑)。
さて既知のとおり、来年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のテーマはシューベルトです。またシューベルトだけでなく、彼と音楽的「繋がり」が認められる現代音楽作品も「熱狂の日」音楽祭で取り上げることが既に発表されています。ハンス・ツェンダー編曲による「冬の旅」、ベリオの「レンダリング」などが演奏されるのではないかとの噂が巷にはありますが、私は旧ソ連の作曲家エディソン・デニソフ(写真:→Wikipedia)の「ヴィオラ協奏曲」を取り上げて欲しいと思います。ユーリ・バシュメットの独奏、シャルル・デュトワ指揮ユンゲ・ドイチェ・フィルにより1986年に初演されたこの作品は、実はシューベルトのある作品と密接な「繋がり」があるのです。それは何でしょう…。
正解は…、「答えは聞いてのお楽しみ」ということで敢えて伏せておきます(すみません…)。でも「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」(NML)を契約されてる方々にはこの曲をNMLで実際に聴いて、解答を確認して頂ければと思います。ヴィオラではなく、サキソフォーンが独奏したバージョンがありますのでどうぞお聴き下さい。
●デニソフ:サクソフォーン協奏曲他(→ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
(Claude Delangle, alto saxophone. Tadaaki Otaka conducts BBC National Orchestra of Wales)
↑この曲とシューベルトとの関連性があるのは、第4楽章です。
(追記)デニソフについてあまり知らない方にマメ知識を。デニソフはドミトリ・ショスタコーヴィチに作曲を学び、マキシム・ショスタコーヴィチに作曲を教えた人です。
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Comments
Hayes様こんにちは。
作品を献呈された(もしくは初演した)当の演奏家が、その曲を気に入らなかった、というのは音楽の歴史で良くあることです。ここは作品を世に問うべく、バシュメット以外のヴィオリストに一肌脱いで頂きたいところであります。
…ということで、「熱狂の日」で蘇演ですよ(笑)。
Posted by: おかか1968 | 2007.06.07 12:53
バシュメットの演奏したこの曲、もう大昔にFMで聞きました。初演のライヴだったのかな? はじめて聞いた時は、えらく大胆なことをする作曲家がいるもんだなあと驚いたもんでしたが、結構気に入って、エアチェックしたカセットをわりとよく聞きました。
それからしばらくしてバシュメットが来日したときにレコ芸にインタビューが載ったんですが、インタビュアーの人が、デニソフの協奏曲がすばらしかったのでデニソフについていろいろ聞こうとしたら、バシュメットはデニソフのことはサラッと流して、シュニトケのことばかり絶賛してた、というようなことが書いてあってちょっと面白かったです^^。あんまり気に入らなかったんでしょうかねえ。いい曲だと思うんですが。
Posted by: Hayes | 2007.06.06 22:13