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2007.05.30

舟はどこへいった

フィンランドの作曲家、ジャン・シベリウスは晩年周囲にこう漏らしたといいます。

 「うまく拵えた作品はこの世に無数に存在する。しかしそれらはただ音符が記されているに過ぎない。そこには内面の世界が欠けている。彼らは立派な造船所を建てた。だが船はどこだ?」

 シベリウスが20世紀の作曲界に投げかけた(と思われる)この言葉は、どこか現代の演奏家たちにも当てはまるような気がします。「正確で破綻の欠片もないアンサンブル…。だがしかし何か物足りない…」という体験は、割とよくあることです。そんなときの私は、まさに「舟はどこだ!?」状態になるわけです。

Collins_sibelius01  アンソニー・コリンズが1950年代前半に英デッカに残したシベリウスの録音のうち、交響曲全7曲が3枚組セットで再発されました(→amazon.co.jp)。この録音を聴いて感じるのは、コリンズのシベリウス解釈の「確かさ」です。どこが「確か」かというと、彼の音楽からはシベリウスの楽譜に込めた「感情の動き」がきちんと伝わってくるのです。ただ「フォルテ」と「ピアノ」と描き分けるだけの演奏とも、ひたすら「泣き」の入った感情的な演奏とも違う、「喜怒哀楽」の感情の流れがあります。その感情の流れがまた自然で、ピタっとはまっているのです。作曲家の喜び、落胆、そして孤独がしっかり音として表現されてるような、そんな演奏です。
 彼の音楽の中には、舟の影がはっきりと、見て取れるのです。

(参考)
Michael Tucker. Northbound: ECM and 'The Idea of North'. Horizons Touched - The Music of ECM - . Granta Books. England. pp.29-34.

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2007.05.28

音に触れた日

 会場入りしてとりあえず驚いた。ステージ両サイドに備え付けられたスピーカーからは洋楽ロックが大音量で流されている。五色のスポットライトで照らされたステージには複数の打楽器のセットとピアノ、そしてマイクが所狭しと並ぶ。一瞬「今日ここだったな!?」とチケットを見直してしまうほど、ステージの雰囲気は地方の公民館のコンサートというより、都会のライヴハウスのそれに限りなく近かった。 
 「なんでPAを使うんだろう…」。しばらく事態が飲み込めないまま、一旦席を立ちロビーをうろつく。私の周囲にいるのは普段着のミセスたち、子供の手を引いた夫婦、ラフな服装の若者、そして手話で会話をする人々や補聴器をつけた人たちもいた。明らかに普段のコンサート会場とは違う客層の人たちが、この日の各務原市文化会館には多数詰め掛けていた。

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2007.05.27

弘法も筆の誤り

 コンサートの最中に、何らかのアクシデントで演奏が突然中断してしまい曲を最初から演奏し直す、ということが時としてあります。私も先日「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭のとき、ソリストのヴァイオリンの糸巻き(ペグ)が緩んでしまい演奏中断、という現場を目撃したばかりです。
 さて今月24日、クリーブランド管弦楽団の定期演奏会の観客は、かなりレアで、貴重な体験をしました。同じ曲目で演奏が二度も立往生してしまい、二度演奏をやり直したからです。

Most_uchida

 この日の一曲目、アルバン・ベルクの「室内協奏曲」の演奏中に事件は起こりました。ソリストの内田光子(写真左)を初めとする15人の演奏が、突然中断したのです。そのとき指揮者のフランツ・ウェルザー=メスト(同右)は(自責の念に駆られたのか)とっさに「ごめん!」と叫んだと言います。そして「室内協奏曲」の演奏は最初からやり直しとなりましたが、(恐ろしいことに)彼らはもう一度ミスを犯してしまったのです。二度目の演奏中断のあと、メスト氏は指揮台の上から「これで、この作品の難しさがご理解頂けたでしょう」とアメリカン・ジョークを飛ばし、場を和ませました。
 「弘法も筆の誤り」を地でいくニュースですが、楽団の公式サイトによると26日と27日にも、24日と全く同じプログラム(「室内協奏曲」と「ブラ2」)を演奏しています。昨日は大丈夫だったのでしょうか。そして今日はバッチリ合わせられるのでしょうか。

(参考)
Beacon Journal. Conductor halts musicians twice as piece falls apart. (May 25, 2007)

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2007.05.26

「ぶらあぼ」最新号を読む

Bild_denisov01 こんばんは、「おかか1968」です。それにしても今日は暑かったですね。それなのにスカッとした晴天を拝むことができず、どこかモヤッとしていましたね。どうやら今日は黄砂が飛んでいたようです。明日もこの天候が続くみたいですが、黄砂が続くと車が汚れるからイヤなんですよね。まあ贅沢な悩みではありますが。
 で今日はその車を飛ばして京都で用事を済ませたあと、CD店で散々棚を物色した挙句、結局持ち帰ったのは無料配布の「ぶらあぼ」だけでした。でこの「ぶらあぼ」の最新号(2007年6月号)を眺めて一番驚いたのが、「熱狂の日」音楽祭が終わってもまだルネ・マルタン氏の連載が続いていたこと(笑)。そんな彼の「DJ日記」ですが、今月はマルタン氏のオススメCDだけでなく「来年の『ラ・フォル・ジュルネ』ではこんなこともやるよ」みたいな事もチラリと明かしてくれています。敢えてこのブログで内容は明かしませんけど、「ソレ今年やってくれよマルちゃん!」と思いましたよ私(笑)。
 さて既知のとおり、来年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のテーマはシューベルトです。またシューベルトだけでなく、彼と音楽的「繋がり」が認められる現代音楽作品も「熱狂の日」音楽祭で取り上げることが既に発表されています。ハンス・ツェンダー編曲による「冬の旅」、ベリオの「レンダリング」などが演奏されるのではないかとの噂が巷にはありますが、私は旧ソ連の作曲家エディソン・デニソフ(写真:→Wikipedia)の「ヴィオラ協奏曲」を取り上げて欲しいと思います。ユーリ・バシュメットの独奏、シャルル・デュトワ指揮ユンゲ・ドイチェ・フィルにより1986年に初演されたこの作品は、実はシューベルトのある作品と密接な「繋がり」があるのです。それは何でしょう…。

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「武生国際音楽祭2007」の詳細が公式サイトに

 今年は8/26(日)~9/2(日)の開催となった「武生国際音楽祭」ですが、公式サイトにワークショップ、アカデミーなどの情報がupされ始めましたね。メインコンサートの出演者などは「武生国際音楽祭2007 事業計画」なるpdfファイルで知ることができます。個人的にはチェロ奏者のフランス・ヘルメルソンに注目です。彼も弦楽四重奏の一員として登場するミケランジェロSQのコンサート(8/28)には行ってみたいけど、休み取れるかな…。

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2007.05.23

あの時君は若かった

 先日実家のレコード棚をゴソゴソ漁っていたら、今のクラシック音楽界をリードするアーティストたちが、若い頃に残したアルバムが何枚か出てきました。手に取れば、ジャケ写に見る彼らの姿は皆若々しく、溌剌としていました。私は「みんなこんな時代があったんだなぁ」などと感慨にふけりながら、つい長々と眺めておりました。このエントリでは、巨匠たちの青年時代を収めたアルバムジャケットを紹介します。

 まず最初はこちらから。

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2007.05.20

ほんとにあった怖いオーケストラ

 エジンバラには、「ほんとに怖いオーケストラ」(The Really Terrible Orchestra:以下「ほん怖オケ」)という名前のアマチュア・オケがあるそうです。

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2007.05.17

ブッシュ大統領 「星条旗よ永遠なれ」を指揮する

Bush_baton02 今月13日ヴァージニア州のジェームズタウンで、同地への英国人入植400周年を祝う式典が行われました。そのセレモニーのなかで、ブッシュ米大統領がスーザの「星条旗よ永遠なれ」を指揮するというハプニングがありました。
 式典ではヴァージニア交響楽団員と全米50州の学生たちから成る総勢400名のオーケストラが、スーザのもっとも有名な作品を演奏していました。そのとき指揮者のJoAnn Falletta氏の傍らに何者かが近づき、ウインクしたあと指揮をねだる仕草をしました。その人物が誰あろうブッシュ大統領だったわけですが、この「サプライズ」は事前に仕組まれたものでなく、本当のハプニングだったようです。Faletta氏は「これはまさにアンビリーバブルな出来事でした」と述べています。
 当日大統領は指揮者としての仕事を堅実にこなしたようです。「大統領があれほどスコアを熟知しているとは思いませんでした」「彼は音楽の流れに沿った指揮をしていました」「彼は管楽器や打楽器に出だしを指示していましたし、テンポもきちんと保たれていました」とFaletta氏は述べています。

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2007.05.16

「せんくら2007」の概要が明らかに

 去年「仙台をクラシック音楽のテーマパークに」というコンセプトで始まった「仙台クラシックフェスティバル」(略称「せんくら」)が、今年も10月上旬(10/6~8)に仙台で開催されます(→公式サイト)。そのプログラムが今日ネット上で公開されました(→参照)が、去年以上に魅力的なプログラムが並んでいます。山下洋輔の「ラプソディー・イン・ブルー」(10/7)があったり、波多野睦美やシエナ・ウインズのワークショップがあったりして、やや「あの」音楽祭の影響が伺えますけど、クラヲタとしては吉松隆がトークゲストとして登場するのが見逃せないところです。私は「仙台国際コンクール優勝」という経歴を持つタン・シヤオタン(10/8)に注目です。「タン・シヤオタン」という名前がいかにも「タン塩」発祥の地・仙台らしくていいじゃないですか(笑)。

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2007.05.14

エリザベート王妃国際音楽コンクール 今日から準決勝

 「エリザベート王妃国際音楽コンクール」が今年も始まりました。今回はピアノコンクールの年に当たります。すでに今月7日から第一次予選が始まっていて、セミファイナルへの進出を決めた24名のピアニストも発表されています(→公式サイト)。日本人では河村尚子さんと矢島愛子さんが残っています。それ以外では韓国勢が5名選ばれているのが目を引きます。
 さて今日から始まるセミファイナルの模様は、ベルギー「Musiq3」で5夜連続ライブ・オンエアされます。これはネットでも聴くことができます。「Music3」のホームページの右の方にある「Ecoutez-nous en direct」をクリックし、「Musiq3 128K」か「Music 3 24K」のどちらかをクリックすればOKです。放送時間帯は日本時間で22:00~翌日01:13(現地時間:15:00~18:13)と深夜03:00~06:00(同:20:00~23:00)の2回。演奏順は公式サイトのプログラム(pdfファイル注意!)が参考になるでしょう。
 また第一次予選、そしてセミファイナルでの個々の演奏はラジオ・オンデマンドで聞くことができます(→こちら)。参加アーティストの技量を知るのに役立つでしょう。それにしても最近の国際的なコンクールは、ネットによる音楽配信がデフォルトになりつつあるようです。これは実に喜ばしいことです。

(5/17追記)リンク先の現状に合わせ、記事の内容を修正いたしました。

(参考)
番組表wiki - 海外ネットラジオのクラシック音楽番組

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2007.05.10

二度あることは三度ある熱狂(その7)

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 2007年の「熱狂の日」で日本人作品が取り上げられるかもしれない、と聞いたとき最初は「えっ!」と思いました。しかしその次に私の頭に浮かんだのは「じゃあルネ・マルタン氏が取り上げる日本音楽って、どんなのだろう…」ということです。去年「熱狂の日」のソムリエ・サロンでマルタン氏は「庶民的」で「民俗的」な音楽を積極的に取り上げたい、という強い意志を表明していたので、「『熱狂の日』で演奏するなら民謡などを取り入れた作品かなぁ」「じゃあナンだろう…、やっぱり伊福部昭か!?」と漠然と思っていました。結局今年プログラムに載ったのは武満徹「海へⅡ」と小山清茂「弦楽のためのアイヌの唄」の2曲でした。私は小山さんの作品は生で聴き、品よく管弦楽曲としてまとまった佳作だとは思いましたが、同時に「これだったら『シンフォニア・タプカーラ』をやった方が会場が盛り上がっただろうな」と感じたのも確かです。国内外で人気の高い伊福部作品が今年の「熱狂の日」で紹介されなかったのは残念でした。
 一方来年の「ラ・フォル・ジュルネ」でも、日本人作品が取り上げることをマルタン氏自身が明らかにしています。しかも今度は書き下ろしの新作が発表されるそうです。来年のテーマ作曲家である「シューベルト」のピアノ五重奏曲「鱒」と同じ編成の作品ということで、「曲名は『ピアノ五重奏曲・シャケ』じゃないか!?」なんて声が上がってます(笑)。まあ私は「ピアノ五重奏曲・鮎」だと思います(爆)。それ以外にもハンス・ツェンダー版「冬の旅」演奏決定の報を受けて「ツェンダー来日待望論」も湧き上がるなど、来年に向けた期待の声があちこちで聞かれます。私は「シューベルティアーデの再現コンサート」をやって欲しいですね。そしてシューベルト以前のドイツ歌曲の紹介に期待します。そしてシューベルトは「歌曲王」ですから、いい歌手たちを積極的に「熱狂の日」に招聘して欲しいと思います。

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二度あることは三度ある熱狂(その6)

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 祭りの喧騒が終わってから4日が経ちましたが、ネット上の評判を見るとミシェル・コルボのフォーレ「レクイエム」の評価がダントツですね。私も2日目の公演(#214)に足を運びましたが、あのときだけは5000人収容の東京国際フォーラム・ホールAが大聖堂に変身したかのような、そんな神聖なムードに会場が包まれていました。「サンクトゥス」や「イン・パラディスム」での厳粛な音楽には身震いしそうなほど感動しました。それからラドゥロヴィチやエベーヌSQも前評判通りの演奏を披露したようです。私はタイムテーブルの都合で(他の公演とダブった…)彼らの公演は泣く泣く断念したのですが、次来日したときにはぜひ世評を確認したいところです。「泣く泣く断念」といえば、ディールティエンスやラーンキが聞けなかったのも悔いが残りますが、日程が合わないものは仕方ありません。まあミャスコフスキー「チェロ・ソナタ第1番」(#335)、マルティヌー「ヴァイオリン協奏曲第2番」(#212)、ストラヴィンスキー「結婚」(#347)など、なかなか演奏の機会に恵まれない曲を沢山聴けただけで満足しないとバチが当たります(笑)。

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2007.05.06

二度あることは三度ある熱狂(やや番外編)

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 時間がやや前後しますが、昨日は朝イチでトウキョウ・モーツァルトプレイヤーズの演奏(「マ・メール・ロワ」が絶品!)を聴いたあと、今年1月に開館した国立新美術館(→公式サイト)に行ってきました。本当はモネが目当てだったのですが、その上でやっていた「異邦人(エトランジェ)たちのパリ1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」の方が私は楽しめました。モービルとかオプ・アートとかキネティック・アートとか、そんな視覚的に楽しめる作品が多く、「ここだとどう見えるだろう」「こっちに行くとどうかな」と作品の周囲をうろうろしながら鑑賞したので全く退屈しませんでした。
 さて展示物の中にあったカンディンスキーの絵画「相互和音」を見て私はハッとしました。

「これってバルトークの音楽そのものじゃん!」

 左右対称の構図といい、原色系の色使いといい、バルトークの音楽の中にある「美的感覚」との共通性を感じます。私がこう思ったのは明らかに、前日ムジーク・ファブリークの演奏で「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」を聴いていたからでしょう。こうやって美術館とコンサートをハシゴすることで、予想もしなかったインスピレーションがふっと沸いてくるものなのですね。

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二度あることは三度ある熱狂(その5)

 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が始まってからも、当ダイアリーにはたくさんの方にアクセスして頂いてますが、本当に大したこと書いてなくてすみません…。実は某SNSの方で、暇を見つけてはセッセと演奏会のレポートを書いておりました。あちらはあくまで「裏ブログ」なのでリンクは敢えて付けませんが、検索すればすぐに判ると思います。まあそちらでもあんまり大したこと書いてないのですけど(笑)。私のくだらない記事よりも、某SNS内で「ラ・フォル・ジュルネ」で検索して引っかかる膨大な数の日記を読んでる方が、ずっと面白いです。
 さてチケット売場やソムリエサロンがあるスペースの隣にある「ハーモニー市場1」(地下1階)で、私が公式Tシャツと一緒に買ったのがコレです↓

Composers_postcard

 作曲家たちの似顔絵が書かれたポストカードです。ただの肖像画のように見えますが、実は作曲家の名前だけで構成されてるんですよ。たとえばシベリウスなら「Jean Sibelius」の12文字がどこかに織り込まれているのです。パッと見ても素敵ですし、「おいおい『n』はどこだ?」「そっか、頭か。そう来たかぁ」と文字を探しながら見るのも楽しいという、なかなかの逸品です。ルネ・マルタン氏も激賞したということで、「熱狂の日」のお土産としていかがでしょうか。あと同じ似顔絵が書かれたピンバッジもあります。
 これらのグッズを手がけた(有)文字絵研究所の「こもへじ」様には、当日会場で商品説明をして頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

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二度あることは三度ある熱狂(その4)

 私の体には今もチャールダッシュのリズムがこびりついて離れません。昨日夕方「ミュージック・キオスク」に登場したムジカーシュは、見ているうちに自然に体が反応してくるというか、脳内に快楽物質がドドーッと放出されるのが分かるというか。ともかく体の内側を熱くさせるものがありました。お祭り騒ぎの中、私も手拍子したり、前で踊る人たちをはやしたてたりしておりました。それにしても前で踊ってた10人くらいのグループはどこかのサークルの方々なのでしょうか。若いのにやたら年季の入った踊りでしたし。ということで彼らのことが気になってしょうがないので、コメント欄にでも情報をお寄せ頂きたいなと思います。もちろんご本人でも構いませんので。お待ちしています。
 さて当日気になったものがもう一つあります。

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2007.05.05

二度あることは三度ある熱狂(その3)

二度あることは三度ある熱狂(その3)
………、ごめん。また来ちゃった(笑)。
今日は渋谷のタワレコ行って、モネの絵見て帰る予定だったのですが…。昨日のラスト、「恋は魔術師」が終わった時点では疲労困憊で、「もう来るもんか!」という思いで一杯だったのですが…。こういうのを「中毒患者」というんでしょうか。海を越えてやって来た奇病「ルネ・マルタン病」に冒された、もうすぐ不惑の私…。
ではもう一回コンサート聞いてきます。

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2007.05.04

二度あることは三度ある熱狂(その2)

 上京一日目で早くも疲労が全身に溜まった「おかか1968」ですがおはようございます。今日もいい天気ですね。ビルの谷間から朝日がこぼれる様をホテルの窓越しに眺めてると、思わず「♪あーーあーーーーー!果○し○いーーーーー!夢○ぉ追○ーーーっ、つづけーーーーーえええーーー」(諸般の事情により一部伏字)と歌ってしまいそうです。しかしチケット買うときから「こりゃヘトヘトになるなぁ」と思っては居たんですけどね。それでもつい「あれも」「じゃこれも」とホイホイと買ってしまうのですから、完全にあのメガネのフランス人に踊らされてますな(笑)。でもいいんです。私は5月の連休に東京国際フォーラムに居るだけで、なんか楽しいんですよ。私の目の前を通り過ぎる人たちを見てるだけでも楽しいんです。小さい子供も車椅子の老人も、カップルも家族連れも、みんなニコニコしてるんだもん。私にとって「熱狂の日」音楽祭は、そんな多くの笑顔と出会う場所ともなっています。
 それはそうと今年は、これまでなかったステージが出来ましたね。

Music_koisk

 正式名称は「ミュージック・キオスク」っていうんですか。昼間はこのメリーゴーランドみたいなスペースで誰かが必ず演奏しているので、常に黒山の人だかりでした。特にタラフ・ドゥ・ハイドゥークスが登場したときはスゴかった!そのときの模様は公式ブログにもありますが、実際は写真で感じられる以上にごった返してましたよ。ホントに彼らは完全にこの音楽祭の「ウラ主役」となってますね。ところでこの時最前列で踊ってる人たちはタラフ目当てでやってきたんでしょうか。彼ら(彼女たち)にはタラフだけでなく、「熱狂の日」のチケットを購入して頂き、クラシック音楽がどんなものか触れて、そして知って欲しいですね。ミシェル・コルボのフォーレ「レクイエム」はおすすめですよ。
 さてと、そろそろ身支度しますか。今このイラストを見て自分にハッパかけてます(笑)。

(追記)山尾様のブログにあった「熱を帯び危険です。さわらないでください」という看板を探してたら…。ありましたけど…。

Light_is_dangerous

微妙に違ってました(笑)。あと同じところでこんなのを見たのですが…。おおおおっ!(心の叫び)。完全に「熱狂の日」と被ってるよ…。今の私の心境を一言で表すなら「へびの生殺し」といったところでしょうか。
………、見なかったことにします(苦笑)。

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2007.05.03

二度あることは三度ある熱狂(その1)

二度あることは三度ある熱狂(その1)
たった今、東京国際フォーラムに着いたところです。今年もすごい人出です。当日券売り場の前には長い列が(30分待ちだそうな)。プラカードによると、3日午前11時現在、購入可能な当日券は、以上の公演となっております。
では今から渡辺玲子のマルティヌーを聴きに行きます。

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