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2007.04.02

【演奏会レポ】小栗まち絵 ヴァイオリン・リサイタル

(曲目)
1.バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタト長調 BWV1021
2.同:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV1006
3.イザイ:子供の夢
4.同:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調
5.貴志康一:竹取物語
6.同:花見
7.グリーグ:ヴァイオリンソナタ第2番ト長調 Op.13
(演奏)
小栗まち絵(ヴァイオリン)児嶋一江(ピアノ)
(2007.3.31 神戸新聞松方ホール)

 どんな芸事でも、その道を極めた方の「技」に接すると、思わず襟を正さずに居られなくなるものですが、私にとってこの日のコンサートがまさにそれでした。小栗先生の演奏を聴いているうちに、最初は猫背だった私の背筋が「ピンッ」と伸びていくのが自分でも判るんですよ。それほど小栗先生の演奏には、普段私が耳にするものと明らかに違うワンクラス上の「本格感」、そして「上質感」がありました。それにしても小さな提琴から、かくも豊かで広がりのある音を出せるとは…。一文字で言えば「巧」ということになるのでしょうが、まさに一芸に秀でた者でしか表現できない類の「究極の技」に触れたような気がします。
 この日はどの楽曲も楽しめたのですが、白眉といえばバッハ、ということになるでしょう。ナチュラルで力みが無く、そして倍音成分も豊かなヴァイオリンの音はまさに「無為自然」を実感させるものでした。そのあとのイザイの作品では、より感情表現豊かなサウンドへと変化させることで、バッハとの音楽様式の違いを際立たせていました。休憩後貴志康一の小品に続いて演奏されたグリーグではもう少しノルウェーらしさを求めたいところでしたが、それでもホール一杯に鳴り響く豊潤なヴァイオリン・サウンドを経験しただけでも「今日はわざわざ会場まで足を運んで良かった」と、心から実感しつつ帰路につくことができました。

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Posted by: minneapolis population | 2014.04.14 at 06:22

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