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2007.04.28

ロストロポーヴィチ 追悼記事リンク集

Rostro_tchaikovsky 昨晩は「ロストロ逝去」の報を受けたあとずっと彼の指揮するチャイコフスキーの交響曲(写真)を聴いていたのですが、その演奏に浸りながらつい酒が進んでしまい(苦笑)、そのあと勢いで更新したブログが実に変な日本語になっていたことを、ここに深くおわびいたします(反省)。今朝あわてて修正&リンク追加をいたしましたので、よろしければ再読を
 さて、今朝は起きてからずっとパソコンの前に座り、ロストロ逝去後のネット界での反応を眺めていました。このエントリでは、個人的に気になった記事をいくつか列挙していきたいと思います。

 まずは海外メディアの追悼記事から。「ワシントン・ポスト」紙のスライドショーは、ロストロがワシントン・ナショナル響で活躍していた頃の写真が主な内容となっていますが、ダイアナ・ロス、エルトン・ジョン、スティングとの貴重な「4ショット」もあります。またBBCのニュース映像には、ジュリアン・ロイド=ウェッバーのコメントや、ベルリンの壁崩壊時にロストロが壁の前で行った街頭ライブの映像に交じって、リハーサルでロストロに指示を出すショスタコーヴィチの姿も見ることができます。
 次に訃報に接した演奏家たちの反応を。東京都響のトロンボーン奏者の古賀慎治様は「ロストロ死去」の報を演奏会本番(デプリースト指揮;曲目はマーラー「交響曲第5番」←よりによってこんな日に…)直前に知りました。他の団員から「ロストロさんが亡くなったぞ!これは1楽章はロストロさんのための葬送だな」と話しかけられ、不安定な心理状態で演奏に臨んだことを告白しています。また大阪在住のチェリスト・後藤敏子様は、ロストロのレッスンを受けたときのエピソードを披露しています。
 そしてビッグネームからのコメント。ロストロは旧ソ連時代にロシアの作家アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏を擁護したため自らも「反体制芸術家」のレッテルを貼られ、やがて米国への亡命を余儀なくされますが、そのソルジェニーツィン氏のコメントがこのブログにありました。以下勝手に引用します;

"I witnessed how he suffered. He glorified Russian culture the world over. Goodbye, dear friend."

 また指揮者のリッカルド・ムーティは今日演奏するグルック「オルフェオとエウリディーチェ」をロストロのために捧げるそうです。
 シアトル響の元コンサートマスターで、ずいぶん前に当ダイアリーでも取り上げたヴァイオリニストのIlkka Talvi氏も、自らのブログで彼との思い出を語っています(このエントリは、前半がフェルメールSQのサヨナラ公演、後半をロストロ追悼に充てています)。彼は当初旧ソ連の芸術家育成システムの申し子として登場したロストロに反発しつつも、徐々に彼の演奏に感銘を受けるようになった、と回顧しています。そして「大勢の観客の前でたくさんキスをしてくれた彼のことを忘れない」とも記しています。
 さて日本、しかも岩手県でロストロと貴重な時間を共有した人がいます。小説家・斎藤純様は2年前、ロストロと小澤征爾が岩手県内各地を演奏活動して回ったときに、2人の運転手を務めたそうです。そんな斎藤様のブログの本日付のエントリには、ロストロの演奏姿のイラストがあります。この絵はどなたが書かれたのでしょうか。もしかして斎藤様ご本人でしょうか。バッハ無伴奏のジャケ写にもなったダリの絵も良いのですが、この絵にも独特の味わいがあって、好ましく感じられます。
 あと個人的にこの場でどうしても取り上げたいことがあります。最晩年のロストロは、神戸出身のヴァイオリニスト・木嶋真優を強力にプッシュし、世界各地を巡るコンサートツアーに帯同させていました。私はこの2人のワシントンでの共演を海外のブログで見て初めて、木嶋さんに興味を持ったのでした。思えば去年のロストロの来日も「木嶋との共演を是非日本で…」というマエストロの強い気持ちから実現したのではないでしょうか(この時期はコンサートのキャンセルがあったりと、健康状態はかなり悪化していたものと思われますので尚更です)。「アリスの音楽館」の管理人様も、私と同じ思いを抱いておられるようです

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Comments

後藤様こんにちは。こちらこそ勝手にリンクを晴らせて頂き、恐縮に存じます。後藤様もされたのですね<追悼の言葉&演奏。

私も1000人チェロのときは、練習中に随分厳しいことを言われました。でも練習終了後に投げキッスされたとき「ありがとうございました!」という気持ちになったというか、幸福感で胸一杯になったのを憶えています(「ほっぺにチュッ」はなかったですけど:笑)。

Posted by: おかか1968 | 2007.04.30 at 07:56

この度は私のブログを紹介していただきありがとうございました
ロストロポービッチ氏の逝去が少しづつ現実として受け止められ寂しさを感じています
今日はバイオリンとチェロのデュオのサロンコンサートで「鳥の歌」を演奏しましたが、ロストロポービッチ氏への尊敬の念と哀悼の念を込めてとコメントしてから演奏させていただきました。

Posted by: 後藤敏子 | 2007.04.29 at 21:21

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2ヶ月ぶり、お久しゅうごうざいます! 今日、ロストロポーヴィッチ(ニックネームはSlava)が亡くなった。 ちょっと前にはエリツィンが亡くなったし、何かソヴィエトの歴史が 次第に消え去って行くような感じがしました。 ぼくはあまりSlavaの熱心な聞き手ではないけど、このCDは大好きです。 1968年8月21日、ロンドンのプロムスで演奏された演奏会が収録されています。 曲はドヴォルジャークのチェロ協奏曲、スヴェトラノフ指揮ソヴィエト国立orch.。 演奏直前、聴衆が何... [Read More]

Tracked on 2007.04.28 at 23:04

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