この間の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に…
指揮者の大野和士氏が再登場していました。前回はカットされた未公開トークがまとめてオンエアされてたのですが、「トリスタン」公演の現場取材がメインだった前回よりも更に面白かったです。指揮者とオケとの相性が合わず、微妙な空気が流れたときの心境とか、戦時下のザグレブでの苦労話なども興味深かったのですが、この日一番のヒットは、大野和士氏自身の歌唱による「おふくろさん」でしょう(笑)。あの「世界のオーノ」がホッペタを膨らませて「オフクロサンンンン…」と熱唱する姿を見て、久しぶりに森進一が聴きたくなったのは私だけでしょうか。でも今は生では聞けなくなったんですよね<森さんのおふくろさん。そういえばあの件はどうなっていくのでしょうね。PE'Zの「大地讃頌」の一件(※)にも似ていて、著作権的見地からも興味深い事例ではありますが。
あと「プロフェッショナル」番組内では、大野氏が指揮動作について語る場面で興味深いトークが展開されました。「右手は拍子をとる役目、左手は表情付けの役目…」と大野氏が説明したあと、司会の茂木健一郎さんが(あの独特の語り口で)右手の動きは左脳、そして左手の動きは右脳が担っていることを指摘したのです。このこと自体は私も大学の講義などで既に聞いた話ですし、脳科学(あるいは解剖学)をかじったことのある方々にとっては基本的なことだと思うのですが、茂木氏の脳機能と指揮法とを結びつけたトークが新鮮だったもので、「そういう見方があるのか」と感心した次第です。あっ、これって「アハ体験」ですか!?
(※)この件についてはWikipedia「大地讃頌」が詳しいです。私も事件当時に当ダイアリーで雑感を書いています。
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