« 【レビュー】エルダー&ハレ管のドビュッシー | Main | ショパンの弾いたピアノがイギリスで発見 »

2007.03.17

この間の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に…

指揮者の大野和士氏が再登場していました。前回はカットされた未公開トークがまとめてオンエアされてたのですが、「トリスタン」公演の現場取材がメインだった前回よりも更に面白かったです。指揮者とオケとの相性が合わず、微妙な空気が流れたときの心境とか、戦時下のザグレブでの苦労話なども興味深かったのですが、この日一番のヒットは、大野和士氏自身の歌唱による「おふくろさん」でしょう(笑)。あの「世界のオーノ」がホッペタを膨らませて「オフクロサンンンン…」と熱唱する姿を見て、久しぶりに森進一が聴きたくなったのは私だけでしょうか。でも今は生では聞けなくなったんですよね<森さんのおふくろさん。そういえばあの件はどうなっていくのでしょうね。PE'Zの「大地讃頌」の一件(※)にも似ていて、著作権的見地からも興味深い事例ではありますが。

あと「プロフェッショナル」番組内では、大野氏が指揮動作について語る場面で興味深いトークが展開されました。「右手は拍子をとる役目、左手は表情付けの役目…」と大野氏が説明したあと、司会の茂木健一郎さんが(あの独特の語り口で)右手の動きは左脳、そして左手の動きは右脳が担っていることを指摘したのです。このこと自体は私も大学の講義などで既に聞いた話ですし、脳科学(あるいは解剖学)をかじったことのある方々にとっては基本的なことだと思うのですが、茂木氏の脳機能と指揮法とを結びつけたトークが新鮮だったもので、「そういう見方があるのか」と感心した次第です。あっ、これって「アハ体験」ですか!?

(※)この件についてはWikipedia「大地讃頌」が詳しいです。私も事件当時に当ダイアリーで雑感を書いています

|

« 【レビュー】エルダー&ハレ管のドビュッシー | Main | ショパンの弾いたピアノがイギリスで発見 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference この間の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に…:

» プロフェッショナルについて [佐野市長を夢見る栃木SCファンのアメブロ]
NHK・プロフェッショナル 仕事の流儀2にて 指揮者・大野和士さんの特集をしていました。 ヨーロッパを拠点に活躍している大野さんは 英語、独語、仏語、伊語を自在に使いこなせるようです。 当然、欧州では日本語が通用するわけでもなく、 英語だけでは伝わりきれないニ... [Read More]

Tracked on 2007.03.17 10:49

» 指揮者・大野和士氏が語る夢「プロフェッショナル 仕事の流儀」トークスペシャル2       [文系人間の公務員試験~別館ブログ~]
3月15日の「プロフェッショナル 仕事の流儀 」はトークスペシャルPART2。 今回トークを取り上げるのは指揮者・大野和士氏と漫画家・浦沢直樹氏の2人。 今回は指揮者の大野和士氏を取り上げます。 ・大野和士氏(指揮者) <全体を見通すことで細部をつかむ... [Read More]

Tracked on 2007.03.21 11:15

« 【レビュー】エルダー&ハレ管のドビュッシー | Main | ショパンの弾いたピアノがイギリスで発見 »