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2006.06.13

ジェルジ・リゲティ 逝去

Ligeti ハンガリー出身の作曲家、ジェルジ・シャーンドル・リゲティが昨日ウィーンで死去しました。死因は公表されていませんが、家族によるとここ数年は病気療養中だったとのことです。
 リゲティといえは「アトモスフェール」がとりわけ有名ですが、コダーイ以来の伝統を時折感じさせる合唱曲、難曲で知られる「ピアノのための練習曲集」、緻密な計算とロマン主義が混在する「ホルン三重奏曲」などもよく演奏されます。私の場合、音楽作品として充実していて、ソリストの名技も楽しめる「ヴァイオリン協奏曲」がお気に入りです。こうやって作品を挙げていくと、彼の作品は(「2001年宇宙の旅」を含めて)現代音楽にしては異例といってもいい程のポピュラリティを得ていたことを改めて実感させられます。享年83歳。心よりご冥福をお祈りいたします。

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» ジェルジ・リゲティ逝く [CLASSICA - What's New!]
●ジェルジ・リゲティが死去、そして翌日岩城宏之死去。訃報のときばかり共通の話題が広がってしまうが、これはしょうがない。才能のある人、功績のある人が死んだ事実はだれもがすぐに知ることができるが、才能のある人、功績を残す人が生まれた瞬間は誰にもわからないんだから。 ●で、リゲティ。20世紀後半を代表する作曲家であり、かつ一定のポピュラリティも獲得できた人として、まっさきに挙げられる一人だろう。以前はWERGOレーベルの録音でポツポツ聴くという感じだったが、晩年になってSONYとTELDECのようなメジャ... [Read More]

Tracked on 2006.06.14 13:47

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