ジェルジ・リゲティ 逝去
ハンガリー出身の作曲家、ジェルジ・シャーンドル・リゲティが昨日ウィーンで死去しました。死因は公表されていませんが、家族によるとここ数年は病気療養中だったとのことです。
リゲティといえは「アトモスフェール」がとりわけ有名ですが、コダーイ以来の伝統を時折感じさせる合唱曲、難曲で知られる「ピアノのための練習曲集」、緻密な計算とロマン主義が混在する「ホルン三重奏曲」などもよく演奏されます。私の場合、音楽作品として充実していて、ソリストの名技も楽しめる「ヴァイオリン協奏曲」がお気に入りです。こうやって作品を挙げていくと、彼の作品は(「2001年宇宙の旅」を含めて)現代音楽にしては異例といってもいい程のポピュラリティを得ていたことを改めて実感させられます。享年83歳。心よりご冥福をお祈りいたします。
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