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2006.05.07

【短期連載】有楽町でモーツァルトに逢いましょう(6)

今回の「熱狂の日」音楽祭は演奏会だけでなくトークイベントも充実していました。今日先ず訪れたのは、相田みつを美術館で行われた「ウラ・ラ・フォ」という催し。出演されたのは鈴木淳史と許光俊の両氏。他会場での演奏会のため始まって20分ほどで中座しましたが、何が一番印象的って許光俊さんの声がすごく「いい声」なんですよ。深い低音の響きが耳に心地よくて、これなら少々キツイことを仰っても全然聞いてる方は苦にならないです。逆に「もっとその声で刺激的なことを話して…」て思ってしまう(笑)。こんなこと思うのは私だけかもしれないですが。

夜に入ってからのソムリエ・トークには「ラ・フォル~」のディレクター、ルネ・マルタン氏が登場しました。彼の話しの内容は、当日会場で配られた「熱狂の日ジャーナル・号外」と類似のものでしたが、来年のテーマを「国民学派」(仮称:実際にこうなるかは未定)にした理由を熱く語っておられました。彼は、19世紀後半から欧州各国で勃興した「国民楽派」の担い手となった作曲家達が、地方出身の裕福でない庶民の家に生まれ育った人たちだったことを強調していました。そんな彼の民衆への温かい眼差しは来年のプログラムにも繁栄されます。「国民楽派」といえば誰もが連想するドヴォルザークやリムスキー・コルサコフだけでなく、ロマの音楽やフラメンコ、さらにはハンガリーの民族音楽も取り上げるとの事です。まあ今日のマルタン氏は機嫌が良かったのでしょうか、プログラムについては他にいろいろと語っておられましたが、このあたりについてはちゃんとした公式発表がされるでしょうし、それを待ちたいと思います。

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