スティーヴ・ライヒのケータイ着信音は彼のオリジナル作品
作曲家のスティーヴ・ライヒ(写真)は3日前「BBC Radio 3」の生放送でインタビューを受けていました。彼が自作「ディファレント・トレイン」のアイデアの基となった自らの幼少期の話をしていると突然どこからか電子音が鳴り始めました。どうやら携帯電話の着信音のようです。しかしその音はこれまで聞いたことのないようなアルペジオでした。するとインタビュアーが「これはライヒの新作です。携帯電話のための小品です」と話し始めました。どうやら着信音の発信源はライヒ自身が持っていたケータイで、しかも着信音は彼のオリジナルだったのです。この短い作品について尋ねられたライヒは「これは妻から電話があったときのための特別な着信音だよ」「曲のタイトルはまだないけど」などと笑いながら応じていました。
この彼の作曲による世界に一つしかない着信音は3/23までBBCのサイトで聞くことができます。ここの「BBC Radio Player」の「Listen Again」のところにある「In Tune」の「THU」のところをクリックすれば、このライヒのインタビューを受けた番組が聴けます。問題のシーンは番組が始まって丁度100分ほど経過したあたりです。
(参考)
On An Overgrown Path. Steve Reich premiere on BBC webcast (March 17, 2006)
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