クラシック音楽は犬をも黙らせる
イングランド南西部のトーントン近郊の町ウエスト・ハッチにある犬の飼育施設でこのたび、RSPCA(王立動物虐待防止協会)が開発した「犬を静かにさせる」ためのサウンド・システムが導入されました。これは施設内にスピーカーを設置してBGMを流すというもので、上記の施設では鯨の鳴き声、葦笛の音、そしてバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどのクラシック音楽を流しています。以前は一匹が吠えはじめると周囲の仲間がそれにつられてワンワンワンと一斉に吠えてしまってたそうですが、システム導入後はそれがピタリと止み、犬は皆静かにクラシック音楽に耳を傾けているということです。
施設のスタッフによると、ポップスやダンス・ミュージックを流すのはダメみたいです。「ポップスの持つビートは動物たちには却ってストレスとなる」からだそうです。「音楽は人間だけではなく動物も落ち着かせる効果があることが証明されています」「(このサウンド・システムの)効果には絶大なものがあります」とスタッフは満足そうです。
私は外へご飯を食べに行ったときに店内にクラシック音楽が流れていると、落ち着くどころか(知っている曲なら)「誰の演奏だろう?」、(聴いたことのない曲なら)「この曲誰が書いたんだろう?」などと、気になってソワソワしてしまう性質です。それからラーメン店でクラシックを流されてしまうと、もう違和感ありまくりで落ち着きません(やはり演歌でないと居心地悪い…)。でもいつもワンワンキャンキャンしていて五月蠅いペットショップにクラシック音楽を流して、それで店内が静かになるんなら悪くないかもしれません。
(参考)
Pet Owners Online. Bach not barks: classical music soothes stressed dogs (Feburuary 2, 2006)
BBC News. Bach soothes animals at shelter (January 31, 2006)
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