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2006.01.29

オーケストラをDVDで見ると尚更素晴らしい

 最近はオペラや最新ライブだけでなく「えっ、こんなものまで!」と驚くようなレアな映像作品もDVD化されるようになりましたね。私も色々と楽しんでいます。スヴェトラーノフとコーガンの共演によるショスタコーヴィチの「ヴァイオリン協奏曲第1番」(→HMV.co.jp)は、なんといっても直立不動のコーガンの立ち居振る舞いが見ものです。音楽自体は非常に動きが激しいのにコーガンはどんなに難しいパッセージでも背筋をピンと立てたままで、まさに一本筋が通った感じです。カメラアングルが限られていてまるで防犯ビデオみたいな映像ですが、それでも音楽の力だけで楽しませてくれます。

 それからターリッヒ指揮チェコ・フィルのドヴォルザーク「スラヴ舞曲集」(→HMV.co.jp)も見ものです。モノラル録音でピッチがかなり高くて、しかも「作品72」の「第1番」が別の曲になっていたりと、映像作品としては不完全なのですが、なんといってもターリッヒの指揮姿を見ることが出来るのが貴重です。ところで彼の右手に握られている指揮棒は今よりも長めです。ニキシュのはかなり長いものでしたし、彼に師事したボールトも長めでした。そういえば最近BSフジで見た山本直純の指揮棒も長かったです。
 それよりも私の目を釘付けにしたのは弦楽奏者たちのヴィブラートです。おそらく映像は別撮りでしょうから、撮影中どれだけ奏者達が演奏に真剣に取り組んだのかは分かりません。しかし第1バイオリン奏者たちのヴィヴラートの掛け方が意思統一されていないというか、同じ箇所でヴィブラートを掛けている人とそうでない人がいるのです。それからヴィブラートを使う場面が今より少ない気がしますし(「作品46-8」の強奏部のように)意識的に全員が避けているように思える曲もあります。「作品72」の「第2番」や「第8番」などの叙情的なメロディの箇所では皆さん勿論ヴィブラートを用いていますが、それでも奏者によっては弱めに掛ける人もいたりします。ちなみにこの映像が収録されたのは1955年です。

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Comments

dokichi様こんばんは。
映像だとオーケストラや室内楽や、はたまたソロ演奏でも意外な発見をしてしまうものです。↑上のエントリのターリッヒのビデオもそうでした。
ところで演奏そのものとは関係ありませんが、私は「お口をポカーンと開けて弾く演奏家」が気になってしょうがありませんです(例:ク○ーメル、○ー・ヨ○・マ)。

Posted by: 「坂本くん」 | 2006.01.31 at 22:19

こんにちは。確かにそうですよね~
DVDなどオーケストラの演奏を見ると
音だけで聞くよりもその魅力が増すというモノです
日頃、ネットラジオだけで演奏を聴いてるものとしては・・。
私もDVDなど映像でオーケストラの映像を
見るのは大好きです

Posted by: dokichi | 2006.01.30 at 17:27

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