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2005.12.02

【レビュー】ジョバンニ・ミラバッシ「Prima O Poi」

PRIMA_O_POI

(上の画像をクリックするとHMV.co.jp内の購入画面に飛びます)

(曲目)
1.Barcarole
2.Ero Io
3.Symphomaniax
4.Gettin' In...
5.Howl's Moving Castle
6.Lloro
7.L'ingenere
8.Tot Ou Tard
9.Minor Voyage
10.Il Bandolero Stanco

(演奏)
ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ
フラヴィオ・ボルトロ(フリューゲルホルン、トランペット)

 「ハウルの動く城」がジャズになった(Track 5)、と知りミーハーな私はあまり深く考えずに購入してみたのですが、「ハウル~」に限らずどの曲もジョバンニ・ミラバッシの叙情性あるれる演奏で楽しませてくれます。

 ミラバッシの音楽には旋律美があります。過度にモダンに偏ることのないアレンジは、息の長いメロディーラインを壊さないように腐心しています。そんな美しい旋律を奏でるミラバッシ自身のピアノ・サウンドも魅力的です。彼のような柔らかいタッチで角の取れた音を出すピアニストは、ジャズ界ではあまり聴いたことがありません。私の思い込みかもしれませんが、ジャズ・ピアニストといえば鍵盤を上から叩くか、そうでなければバタバタと押さえ込むような打鍵をする人が多いような印象がありますが、彼の場合は鍵盤を優しく撫でるような感じです。そんな彼の柔らかい打鍵により、微妙なニュアンスを伴ったピアノサウンドとなり、それが旋律美と相まって彼独自のリリシズムが生まれるのでしょう。
 さてこのアルバムを聴いた後で「ジョバンニ・ミラバッシ」のことをネットで調べてみたのですが、彼はチッコリーニから音楽的影響を大いに受けたようです。「彼は音楽にどうアプローチしたらよいかを教えてくれた」と語っています(参照)。この同郷の巨匠とミラバッシとあいだに個人的な交流があったかどうかはネットで見る限り分かりません。しかし前述のようなジャズ離れした演奏スタイルは、クラシックを意識しているのかもしれません。
 (なおこのCDはブログ「BOA NOITE!」でご教示いただきました)
(澤野工房. AS053)

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Comments

のいち様こんばんは。
「Avanti!」も聴いてみたいです。調べてみたら有名なチリの革命歌「不屈の民」を弾いているみたいですし。アマゾンか何かでオーダーしてみます。

Posted by: 「坂本くん」 | 2005.12.07 at 18:05

はじめまして、トラックバックありがとうございます。

私のブログをきっかけにPrima O Poiを聴いていただけたみたいで、本当に嬉しい限りです。

ジョバンニ・ミラバッシは、私の大のお気に入りのピアニストです。クラシック音楽の旋律的な美しさと、ジャズのエモーショナルな部分とを巧く掛け合わせた、稀有な音楽家だと思います。

もしこのアルバムが気に入られたなら、ピアノソロの「AVANTI!」という作品もぜひぜひ、おすすめです!

Posted by: のいち | 2005.12.05 at 23:45

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