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2005.12.29

「坂本くん」的10大ニュース2005

 2005年もあと3日となり、いよいよ歳末も慌しくなって参りました。それにしても寒いですね。私の住んでる辺りも12月にしては記録的な大雪でした。ある日などは一晩中吹雪が続き、その風の余りの強さに我が住まいもガタガタと振動してしまい(「耐震強度なにがし」的物件ではないはずなのですが…)、その音で夜も眠れませんでした。仕方なく窓の外を眺めると、闇夜に雪が激しく宙を舞う光景が視界一杯に広がっているので、つい頭の中で「南極交響曲」が鳴り響いてしまう程の自然の脅威を感じましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて2005年のクラシック音楽を回顧する、ということで先日は「今年の10枚」ネタをやりましたが、このエントリでは今年の音楽界の動向を「坂本くん」的に振り返ってみたいと思います。

①クラシック音楽の「大衆化」加速
 もし「クラシック音楽・ヒット商品番付」というものがあったとしたら、今年の東西横綱は「のだめ」と「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」でしょう。この2つは、これまでクラシック音楽とは無関係に過ごしてきた人達に強くアピールし、成功を収めました。「モーツァルトは体にいい」という健康雑誌の特集記事もクラシックの大衆化の一例でしょうし、ヴィジュアル面でも我々の目を楽しませてくれる10代や20代前半の若い演奏家たちが続々登場したのも、その流れの一つといえます。巨乳歌手が人々の注目を集めたのは…、大目に見ましょうか(笑)。まあ彼女のレパートリーが(サラ・ブライトマンとアンドレア・ボッチェーリの二重唱で有名な)「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と聞いて、私は「タイム・トゥ・セイ・グッド・オッパイ」の間違いじゃないかと思いましたが。
 冗談はともかくとして、この大衆化により多くの人々をクラシック音楽の世界に巻き込むことは、ファン層拡大に繋がるでしょうし、決して損にはならないと思います。ただそれと同時に決してミスリードがあってはならないと思うのです。薬になるとか頭が良くなるとか、そういう方向ではなく、クラシック音楽そのもの、そして音楽が人々に与える「悦楽」をできるだけ多くの人に伝えることが、これからも大事になっていくでしょう。

②ウェブラジオ、音楽配信サイトの普及が本格化
 今年は大植英次のバイロイト・デビューをウェブラジオで鑑賞し、その模様をブログで報告された方が結構おられました。また「第15回ショパンコンクール」の中継も公式サイトで聴けるようになり、多くの日本人が参加した今回のコンクールの行方を世界中のファンが見守りました。音楽配信サイトでは「iTunes Music Store」日本語版の華々しいデビューがあり、その一方でクラシック音楽が豊富にラインアップされた「NAXOS Music Library」も先月にサービスを開始しました。
 さてヨーロッパの最新ライブを楽しむ手段として、マニアの間では浸透した感のあるウェブラジオですが、英語のタイムテーブルが用意されていないところが多くて、私には正直敷居が高い気がします。私ですらそう感じるのですから、一般の方だとなおさらでしょう。となるとNHKでのオンエアに期待しないといけないのですが…。

③ブログブームがクラシック音楽にも
 今年も演奏家、音楽評論家などが次々にブログや公式サイトをオープンさせましたし、フィラデルフィア管五嶋みどりベルリン・フィルなど、ツアーに連動した期間限定のブログも今年のトレンドでした。
 それにしても日本でも音楽評論家のサイトが増えてきてますね。北米ではブログで自らのオピニオンを世に問う批評家が多くて、私も時々参考にさせて頂いてます。今年2月に2号店で取り上げた「楽章間の拍手」のネタはニューヨークを中心に活躍する評論家のAlex Ross氏のブログを下敷きにしたものです。日本でもぽつぽつとメッセージ性のあるサイトがでてきましたが、来年以降も新たな問題提起をしてくれるブログがもっともっと出現することを期待しています。
 最後に、「坂本くん」的「クラシック音楽10大ニュース」を挙げてみます。今回もあくまで順不同ということでよろしくお願いします。

●なんでもかんでもオペラ化
カダフィ大佐フィギュアスケートですか。もう私、「大奥」がオペラ化されても驚きませんから。

オペラのスタジオ録音の黄昏
ドミンゴの「トリスタン」がEMIの「アビー・ロード・スタジオ」を使った最後のオペラ録音、というのは本当みたいです。これは100年余りのレコード業界史に残る、歴史的転換点となる出来事だと思います。

セントルイスモントリオールなど、管弦楽団の長期ストライキが相次ぐ
欧米ではオーケストラの経営問題がかなりクローズアップされています。その中でストライキを行う楽団員たちに対する世間の視線がどこか冷ややかなのが気になります。(12/31追記)ストライキといえばスカラ座のストも話題になりましたね(Wikipedia「スカラ座」内の「その他」の項目でうまくまとめられています)。

●オペラハウスの新築ラッシュ
コペンハーゲン広州オスロソウルと、世界中で続々と歌劇場が建てられています。オペラハウスは今や舞台上演の場としてはもちろん「街のシンボル」的なランドマークとして位置づけられてるのでしょう。

ピーターと白鳥
今年のプロムズでマッケラスにメダルを渡していましたから、どうやら収監は免れたようです(笑)。

モーツァルトを聴くと色んな病気が治るらしい
またやってますね。

●音楽配信サイト、ウェブラジオの普及
「iTunes Music Store」のクラシック部門では「軍艦マーチ」や「君が代」などがチャートを賑わせました。

●NHKは大丈夫か。N響も大丈夫か。
今年はウェブ上で、N響に対する不満を結構見かけました。「ソリスト降板での払戻しはお断り」事件もあったことですし、来年はがんばって下さい。

●「熱狂の日」音楽祭が30万人を動員
チケット売り場前の行列は「ディズニーランドもさぞや」と思わせるほどで、正直びびりました。この音楽祭以来「安価でクラシックを」というコンセプトを宣伝文句にしたコンサートが増えたような気がします。でも以前からクラシックは、演奏家に拘らなければ結構安い値段で生演奏が楽しめるんですけどね。

●「おかか1968」ダイアリーにアフィリエイト導入
当サイトを通じてお買い物された方々には、心から御礼申し上げます。それでは皆様よいお年を。

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