« 「ケリガンvsハーディング」がオペラに | Main | タカーチSQ 英デッカからハイペリオンへ移籍 »

2005.10.20

モントリオール響 やっとスト終結

 去年からの労使対立がエスカレートしていたモントリオール交響楽団(参照:当ダイアリーの5月6日のエントリ)は今年5月からストライキに入り、夏期休暇後の05/06シーズンに入っても休業状態が続くという異常事態に陥っていましたが、この度新たな労使契約案を楽団員の96%が承認しました。これにより長い労使対立にようやく終止符が打たれ、新音楽監督のケント・ナガノの指揮するコンサート(10/23)で今シーズンがスタートすることになりました。今回の協定では楽団員は18.23%の賃金アップを勝ち取り、更にはボーナスと年金額も以前より上積みされます。財政難の同楽団にとっては1991年以来初めての年俸アップとなります。現在もなお赤字続きの楽団にとってこの新契約が適当なものであるかどうかはともかく、カナダで最も有名な管弦楽団がホールに戻ってきてくれたことは歓迎すべきでしょう。
(参考)
モントリオール響のプレス・リリース (October 18,2005)
CBC Arts. Montreal symphony settles strike. (October 18, 2005)

(10/22追記)モントリオール響はカナディアン・フットボールの「Montreal Alouettes」の試合でカナダ国歌を演奏します(→参照)。これが同楽団にとってスト終結後の初仕事になります。なおカナディアン・フットボールはアメリカン・フットボールの親戚のようなスポーツですが、アメフトとはフィールドの大きさや「ダウン数」(アメフトなら「4」のところカナディアンは「3」)など、細かなルールの違いがあるスポーツです。

|

« 「ケリガンvsハーディング」がオペラに | Main | タカーチSQ 英デッカからハイペリオンへ移籍 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference モントリオール響 やっとスト終結:

« 「ケリガンvsハーディング」がオペラに | Main | タカーチSQ 英デッカからハイペリオンへ移籍 »