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2005.09.03

【レビュー】ルミニッツァ・ペトレのバッハ無伴奏

luminitsa_petre

(曲目)
1.バッハ/無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番ト短調 BWV1001
2.同/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調 BWV1002
3.同/無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番イ短調 BWV1003
(以上CD1)
4.同/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV1004
5.同/無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番ハ長調 BWV1005
6.同/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 BWV1006
(以上CD2)

(演奏)ルミニッツァ・ペトレ(ヴァイオリン)

 「作為のない演奏」という表現を時折批評欄などで見かけることがありますが、この演奏こそその言葉があてはまるかもしれません。感情的になることもなく、かといって冷徹にもならず、ペトレは黙々とバッハの自筆ファクシミリ譜をそのまま音にすることにのみ専念しています。甘すぎず辛すぎず、過度の味付けを一切排した楽譜に誠実な解釈には派手さはありません。
 しかしペトレの宝石のような輝きを放つヴァイオリンの響きが素晴らしく魅力的なので、音楽表現が無味乾燥に陥ることはありません。そのため聴き続けるにつれ確かな充実感が耳に残ります。どの曲も素晴らしいのですが、個人的には2枚目の3曲(BWV1004~1006)、特に「パルティータ第3番」(BWV1006)が好ましく感じられました。ここでの歌心あふれる楽想はペトレの持つ汚れのない純粋な響きとよく合います。有名な「シャコンヌ」(CD2;Track 5)でも過度に劇的になることを避けつつ、バッハの音楽に没頭することができます。それにしても、これほど虚心にヴァイオリンの音に耳を傾けることができる演奏はそう滅多にはありません。
 このCDはこれまで京都の「ラ・ヴォーチェ京都」でしか入手できませんでした(私も同店で購入しました)が、「レコ芸」誌での絶賛記事、そしてなにより愛好家たちの熱烈な支持を受けて通販サイト「アリアCD」でも入手できるようになりました。この見事な演奏を取り扱う店舗が増えたことは素直に喜ばしいことです。

(自主製作CD)

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Comments

こんばんは。
>「史上最狂」
ホロヴィッツとセルのアレですね(笑)。この演奏は以前別のCDを買って聴いたことがあります。確かに狂おしいほどの演奏でしたが、あまりにも音が良くないので、すぐに知人に渡してしまいました。
今回は「正式録音の蔵出し音盤からの復刻」とのこと(←どーゆーこと!?)ですので、音質向上に期待してます。

Posted by: 「坂本くん」 | 2005.09.10 at 23:11

坂本様こんにちわ。深良です。
横道で申し訳ないのですが、この坂本様の記事の「アリアCD 」のディスク推奨の文章がかっとんでいますね!!
「史上最狂」ですか…お目々を見開いてしまいました。

Posted by: 深良マユミ | 2005.09.04 at 14:51

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