いや、驚きました
ネットのあちこちで、大植英次のバイロイト・デビューが話題になっていますね。しかも深夜にも拘わらず、皆さんけっこうWebラジオで生中継を聴いておられた様子。「Webラジオって一般的になったなぁ」とびっくりすることしきりです。私はゆうべはネットから隔絶された環境に居たので、「生バイロイト」を堪能することは出来ませんでした。どこかのラジオ局の再放送か、NHKの年末恒例のオンエアを楽しみに待つことにします。
そんな私ですが、最近は「プロムス2005」をBBCのサイトからのオンデマンドで楽しんでいます。当ダイアリーのマッケラスのメダル授与の記事は、実は「プロムス」の放送を元ネタにしたものです。このときのマックルウェル・デイヴィスとマッケラスのスピーチ、そして客席から時折漏れる笑いと温かい拍手などを楽しく聴くことができました。あのプロムス特有の、ミュージシャンと観客が作り出す和気藹々とした雰囲気が好きなんですよ私は。
BBCのオンデマンドはあまり音質が良くなくて、CDで聴くよりは物足りなさを感じますが、それでも音楽を「楽しむ」ことはできるのですから面白いものです。ヒコックスの「ロンドン交響曲」(Prom 5)、ヴァンスカのニールセン「交響曲第4番」とハフの弾くラフマニノフ(ともにProm 6)も良かったですし、ガーディナーは「仕掛け」のあるハイドン「交響曲第90番」でしっかり笑いを取っていました(Prom 7)。ジャニーヌ・ヤンセンの「メン・コン」(Prom 1)も日本で演奏したときよりは躍動感を感じました。これはバックがノリントンだったからでしょうか。
これからオンエア予定の今週の「プロムス」もなかなか興味深いラインアップですね。28日(現地時間:Prom 18)は「時の人」マリン・オルソップが登場しますし、30日(同:Prom 19)は先日のエリザーベト国際コンクールで優勝したセルゲイ・ハチャトゥリアンが出ますね。楽しみです。
それにしても先程のバイロイト音楽祭といい「プロムス」といい、日本でWebラジオでいち早くライブを楽しんでいるファンがこれだけいるということは、NHK-FMでも欧州の音楽祭を深夜にライブ・オンエアすれば結構聴いてくれるんじゃないかと思うのですが如何でしょうか<NHK担当様。
(追記)なんかここに書いてある通りにすると、大植英次のバイロイト・ライブが聴けるらしいですが…。
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