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2005.07.30

ペダル付きピアノ

 ペダル(またはペダルボード)の付いたピアノがあるということ、そしてアルカンがペダル付ピアノのための作品を書いた、という事実は耳学問で知ってはいたものの、実際ペダル付きピアノがどういうものなのか、実物を見たことがないもので正直イメージが湧かず、ただなんとなく「昔はそんな楽器もあったんだね」という程度にしか思ってませんでした。ところがblog「The Well-Tempered Blog」によると、なんと現在でもペダル付きピアノを製作しているピアノ工房があるというのです。その会社はイタリアにある「BORGATO」というブランドなのですが、とりあえず写真からご覧下さい。

doppio02

なかなかインパクトあふれる外観ですね。


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2005.07.29

タングルウッドの三巨頭

 毎年マサチューセッツ州はタングルウッドで行われている「タングルウッド音楽祭」で、ボストン交響楽団と縁のある指揮者たちが次々と登場するという趣向のコンサートが7/26(現地時間)に開催されました(参照)。先ず現音楽監督のジェームス・レヴァインがベルリオーズの「ローマの謝肉祭」を指揮しました。次にボストン・ポップスの指揮者を務めたことのある作曲家、ジョン・ウィリアムスが自作「スター・ウォーズ」を演奏し、そしてボストン響の前音楽監督である小澤征爾が「レオノーレ第3番」で登場しました。
 まさに夏の音楽祭ならではの豪華な顔ぶれが揃ったわけですが、彼ら3人による記念写真がこちらにあります。レヴァインの座り方が気になりますが(笑)、この3人が揃うことはなかなか無いと思われます。これは貴重な3ショットですね。
 

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2005.07.28

【レビュー】ブラウティガムのベートーヴェン:ピアノソナタ全集第2巻

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1.ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番ヘ短調 作品2-1
2.同/同第2番イ長調 作品2-2
3.同/同第3番ハ長調 作品2-3
4.同/同第19番ト短調 作品49-1
5.同/同第20番ト長調 作品49-2

演奏:ロナルド・ブラウティガム(フォルテピアノ)

 ブラウティガムのしなやかなで滑らかなフォルテピアノ演奏が楽しめるCDです。「作品2」の3曲のソナタは同時代の鍵盤作品の影響を感じさせつつも、ベートーヴェン的なダイナミックで技巧的な表現の幅を併せ持つ作品です。これらの作品でブラウティガムは、機敏な音の動きを滑らかな運指でスムーズに表現しています。「第1番」のフィナーレ(Track 4)の突風のようなパッセージの数々は痛快ですし、「第2番」第1楽章(Track 5)では上昇音型や下降音型の音符一つ一つの粒立ちがよく聞こえ、瑞々しさを感じます。「第2番」の最終楽章(Track 8)と「第3番」の同じく最終楽章(Track 12)では柔らかいタッチで軽快に弾きこなしていて、それらが聴いていて心地よいです。
 後半の、というより余白の2つのソナチネ(「作品49」)は、技巧的には「作品2」よりは平易で、より親しみやすい作品ですが、各楽章が持つ息の長い旋律のフレージングが見事で、その美しさを前面に押し出したブラウティガムの表現が、実に素直で好ましく感じられます。
 そして特筆すべきは、今回の録音に使用されたフィル手ピアノの響きの豊かさです。グランドピアノのようなゴージャスな厚みは無いものの、充分な響きを持つため、旋律線がくっきりと浮かび上がってきます。その一方で「第19番」の冒頭(Track 13)のような弱音部では、ソフトで優しいフォルテピアノならではの繊細な音が出ていました。

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2005.07.26

いや、驚きました

 ネットのあちこちで、大植英次のバイロイト・デビューが話題になっていますね。しかも深夜にも拘わらず、皆さんけっこうWebラジオで生中継を聴いておられた様子。「Webラジオって一般的になったなぁ」とびっくりすることしきりです。私はゆうべはネットから隔絶された環境に居たので、「生バイロイト」を堪能することは出来ませんでした。どこかのラジオ局の再放送か、NHKの年末恒例のオンエアを楽しみに待つことにします。

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2005.07.24

グレン・グールド「ゴルトベルク変奏曲」55年録音のスペシャル・エディションについて

 ブダペスト弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者、アレクサンダー・シュナイダーは1955年1月2日、ワシントンでピアノ・リサイタルを開いた若干22才の青い瞳をしたカナダ人の演奏に目を見張り、その翌日レコード会社CBSのディレクターに「彼のニューヨーク・デビューを聞き逃さないように」と電話で伝えました。そして「彼と録音契約を結ぶべきだ」と強く薦めます。
 1月11日に行われたニューヨークでの演奏会の観客は約250人という少なさでしたが、彼の噂を聞きつけた音楽界関係者が多数訪れました。その中にはパウル・バドゥラ=スコダやウィリアム・カペルら同業者の他に、シュナイダーの薦めに従い演奏会に足を運んだCBSのディレクターもいました。演奏を聴いて感激したディレクターはそのピアニストと2年間の録音契約を結びます。そして6月6日に長い丈のコートに身を包み、綿帽子を被り、手袋をつけたグレン・グールドがニューヨークのスタジオに初めて姿を見せたのです。

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サー・チャールズ・マッケラスが英女王よりメダルを授与される

Mackerras 指揮者のサー・チャールズ・マッケラス(79:写真)が、この度イギリスで新設された「Queen's Medal for Music」の第1回の受賞者に選ばれました。そのことが今月16日の「BBCプロムス」でのマッケラス指揮のコンサートの最中にアナウンスされると、彼はホールに詰めかけた観客から祝福の拍手を受けました。

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2005.07.23

「熱狂の人」ルネ・マルタン氏が来阪

 今日付の「産経新聞」(関西13版・文化面)で「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭のプロデューサー、ルネ・マルタン氏が大阪を訪問した、という記事を見つけました。さて気鋭の記者、寺西肇氏の筆によるこの記事には看過できないことが書かれていました。ルネ・マルタン氏は東京に続いて大阪でも「ラ・フォル・ジュルネ」の開催を目論んでいるというのです。

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2005.07.20

オルソップがボルチモア響の音楽監督に

marin_alsop  アメリカ各紙によると、ボルチモア交響楽団は現地時間の昨日、新しい音楽監督にニューヨーク出身の指揮者マリン・オルソップ氏(48:写真)を選出することを正式に決定しました。これでオルソップは女性指揮者としては北米のメジャー・オケ初の音楽監督となるわけですが、選考過程での楽団役員と団員たちの間の激しい意見の対立が表面化し、彼女の前途は多難と言わざるを得ない状況です。

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2005.07.17

【レビュー】漆原朝子のブラームス:ヴァイオリンソナタ集

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1.ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番イ長調 作品78
2.同/同第2番イ長調 作品100
3.同/「F.A.E.ソナタ」から スケルツォ
4.同/同第3番ニ短調 作品108

演奏:漆原朝子(ヴァイオリン)バリー・スナイダー(ピアノ)

 昨年6月3日の神戸・松方ホールでの漆原さんのブラームスのソナタ全曲演奏会の模様は先日NHK-FMでオンエアされました。私も当ダイアリーで感想をupしたのですが、この演奏は私のお気に入りで、しばらくの間はCDに焼いて毎日のように通勤の車中で聴いていました。そんな中、この演奏会のライブ録音と称した新譜がフォンテックからSACDハイブリッドでリリースされました。もうすでに同じ演奏を持っていたとはいえ、このディスクはDSDレコーディングということで「FM放送より音質が向上しているかもしれない」と思い購入してみました。聴いてみると確かに音はラジオのオンエアのものとは異なって聞こえました。というよりまるで雰囲気が違って聞こえます。ピアノが右側、ヴァイオリンが左側から聞こえてくるのは一緒なのですが、2つの楽器の距離は、NHKの方がヴァイオリンがピアノの近くに立っているように聞こえます。そしてディスクの録音はものすごくピアノがクリアに録れていますが、ヴァイオリンの艶というか迫力はNHKの方があるような気がします。何度か耳で比較しながら私は「これは同じ演奏を違う機材、違うマイクで録ったのかな?」と思ったりしました。そして更に違いを詳しく調べようと思い、軽い気持ちで波形編集ソフトを使ってみたところ、ディスクの方の演奏にはライブとは全く異なる別テイクが含まれていることが分かりました。


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2005.07.16

最近ブログの模様替えが流行っているのか?

 「ガーター亭別館」が以前の重い色調から一気に明るい背景になったのでびっくりしていたところ、「CLASSICA」のブログも先日模様替えをされました。こうして明るい色調になると、エントリまで心なしか明るくなったような気さえします。こういう変化は見ている方は新鮮な気持ちになるので歓迎です。
 そんなことを言ってる私ですが、当ダイアリー(または1号店)については今のところ抹茶色をベースにした色調は変えないでおこうと思っています。実はこの色は私「坂本くん」の生まれた京都府・宇治市がお茶の産地だ、ということに因んでいます。さりげなく自らのアイデンティティを盛り込んでいるわけです。尤も1号店では例外として背景色を変えたことがあります。クライバーの死去、スマトラ島大津波、先日のロンドン同時多発テロのときは、ささやかながら弔意を表すために「黒」と「白」の背景色にしました。背景色を変えることで、私が心で感じたインパクトがそのまま伝われば、と思ったのです(今はデザインを通常版に戻していますので、念のため)。
 ところで「CLASSICA」の右上の作曲家の肖像画ですが、皆さん誰かおわかりになりましたか?私は左から2人目の方の名前が出るまで「えーとえーと」と数分考えてやっと名前が出てきて、それでも自分の回答に自信が持てず、結局卑怯にも「Google Image」を使ってしまいました。丁度特徴あるヒゲの辺りがロゴマークに隠れているので、難易度が高めになってしまいましたね。といいながら外れてるかもしれません(笑)。ともかくここに私の回答を晒しておきます。答えは………「続きを読む」の後です(笑)。

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2005.07.14

BBCがレコード産業の攻撃に晒される

 先日BBC(英国国営放送)が自サイト内でベートーヴェン作品の期間限定ダウンロードサービスを行った、というニュースをお伝えしましたが、100万ダウンロード以上という実績を上げ、ユーザーから好評をもって迎えられたこのサービスに対し、レコード会社側がいちゃもんクレームを付けました。
 「インディペンデント」紙によると、レコード会社は「BBCは不公正な競争を仕掛けている」と主張しています。NAXOSレーベルのAnthony Anderson氏は「公共放送がこのようなことをすることは私には疑問です。この行為は価値ある音楽の値打ちを損なうものです」と述べています(参照)。かつて激安CD路線でメジャーレーベルから「レコード産業の破壊者」と名指しで批判されたナクソス・レーベルの関係者からこのような発言が出たこと自体、個人的には驚きなのですが、BBC側は既にこれ以上ダウンロードサービスを行わないことを明言し、結果的にレコード産業からの要求に屈した格好となりました。
 この事態にはレッシグ教授も頭を抱えています(この公式サイトの写真はいつもとおんなじものですが:苦笑)。このサイトの同じエントリの、英語版のコメント欄には、ダウンロード反対派からの「広く一般大衆から集めたお金を使って、BBCは民業を圧迫するようなことをしてはいけない」という書き込み、そして賛成派からは「受信料を払っているリスナーが、それに見合うサービスを受けていると考えればOK」などといった意見が寄せられています。
 私ですか?当然BBCのダウンロードサービスは諸手を挙げて賛成ですよ。このサービスが無くなったからといって、サイモン・ラトルのベートーヴェン全集の売れ行きが急激に伸びるという訳じゃないのにね。
(なおこの情報をご教示頂いた望岳人様には、この場を借りて御礼申し上げます。)

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2005.07.12

【レビュー】イル・ジャルディーノ・アルモニコ「悪魔の棲む家」

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1.グルック:バレエ音楽「ドン・ファン」-幽霊と復讐の女神達の踊り
2.カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:交響曲ロ短調 Wq182 no.5
3.ロカテルリ:合奏協奏曲変ホ長調 作品7-6「アリアドネの涙」
4.ウィルヘルム・フリーデマン・バッハ:チェンバロ協奏曲ヘ短調
5.ボッケリーニ:交響曲ニ短調 作品7-4「悪魔の棲む家」
演奏:イル・ジャルディーノ・アルモニコ

 「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」は、イタリアはミラノに本拠を置く古楽アンサンブル。彼らがオーセンティックなバロック演奏を標榜しつつも、時代の枠を超えたウルトラスーパーモダンな表現を惜しげもなく披露したヴィヴァルディ「四季」をリリースしてから早くも10年以上の月日が流れました。私は10年の間に心も体もすっかり丸くなりましたが(苦笑)、彼らは(メンバーの変更はあったようですが)今でも尖ったスピリットを保ち続けているようです。


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2005.07.09

NYフィルの副指揮者に中国人女性

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 この度ニューヨーク・フィルハーモニック(→公式サイト)は中国・丹東市出身のXian Zhang氏(32:写真)を副指揮者に任命しました(→参照)。
 幾つかのネットにある情報(<>、<>、<>)によると、元々彼女はピアノを勉強していたのですが、北京音楽院、そしてシンシナティ音楽院では指揮を専攻します。その後2002年のマゼール/ヴィラー指揮者コンクールで第1位を受賞しました(ちなみにこのコンクールではあの服部譲二さんは準優勝でしたね)。すでに各地で「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」「椿姫」「ピーター・グライムズ」などのオペラを指揮すると共に、コンサートホールでも活躍しています。ここ(←下の方です)では彼女がロンドン響を指揮したときの演奏評が日本語で読めます。どうやらなかなかの実力の持ち主のようですね。ニューヨークでは今月14日のプロスペクトパークでのコンサート「Concerts in the Parks」に登場します(→参照)。ヴァイオリンの五明カレンさん(写真)と共演ですか。
 ところでZhang氏の出身地の丹東市ってどこだろう?と思って調べてみたらWikipediaにありました。北朝鮮に隣接する国境の町なんですね。
(7/15追記)日本語の記事も出てましたね。

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2005.07.08

トーマス・カクシュカ(ヴィオラ奏者、アルバン・ベルク四重奏団員) 死去

alban_berg_leonskaja またも悲しい知らせです。St.Ives様のブログで知ったのですが、アルバン・ベルク弦楽四重奏団のヴィオラ奏者として知られるトーマス・カクシュカ氏がお亡くなりになりました(→参照・産経新聞の記事)。享年64歳。謹んでお悔やみ申し上げます。
 さてカクシュカを偲ぶにあたり、ここではピアノのレオンスカヤと共演したブラームス「ピアノ五重奏曲」(写真)の余白にあるドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲」の第2楽章「ドゥムカ」を紹介したいと思います。この曲の全編にわたり、カクシュカの演奏による哀切感漂うメロディーを聴くことができます。
 

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【レビュー】ヒューイット&オーストラリア室内管によるバッハの協奏曲集

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<CD1:#67307>
1.バッハ/チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV1052
2.同/同第7番ト短調 BWV1058
3.同/ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調 BWV1050
4.同/三重協奏曲イ短調 BWV1044

hewitt_bach_concerto2

<CD2:#67308>
1.同/チェンバロ協奏曲第4番イ短調 BWV1055
2.同/同第3番ニ長調 BWV1054
3.同/同第2番ホ長調 BWV1053
4.同/同第5番ヘ短調 BWV1056
5.同/同第6番ヘ長調 BWV1057
(各CDはセットではなくバラ売りです)

演奏:アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)オーストラリア室内管弦楽団(ディレクター:リチャード・トネッティ)

 ヒューイットがバッハを演奏する。これだけで音楽マスコミ各社は無条件に「特選」マークを付けてしまうでしょう。確かに小編成のアンサンブルをバックに演奏するヒューイットの音楽は素晴らしいものでしたが、同時に一筋縄ではいかない演奏であったのも事実です。

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2005.07.02

アレクセイ・スルタノフ 死去

sultanov02

 旧ソ連(現ウズベキスタン)・タシケント生まれのピアニストで、長年病気療養中だったアレクセイ・スルタノフが、6月30日に自宅で亡くなりました。享年35歳でした。

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2005.07.01

iPod in the Capsule

 有名なランドマーク「ロンドン・アイ」の近くに位置するコンサートホールで、ロンドン・フィルハーモニックとフィルハーモニア管弦楽団の本拠地でもあるロイヤル・フェスティバル・ホール(→公式サイト)が総工費9100万ポンド(約180億円)もの大規模な改修工事で生まれ変わることになり、去る6月30日に現地で工事開始の記念式典が行われました。式典ではホールに関係のあるアイテム7品が収められたタイムカプセルがホールの壁に埋め込まれました。このカプセルには式典当日の「タイムズ」紙やコイン、ブレンデルのサインの入ったモーツァルトの楽譜などに加え、上記2楽団の演奏が収められたiPodも収納されています。このあたりが「今」を感じさせますね。ちなみにこのタイムカプセルを埋めるという大役を担ったのは、当ダイアリーでお馴染みのニコラ・ベネデッティでした。
 ところで今回の改装工事ではホールのアコースティックにも手を加えるということです。私は一度だけここでオーケストラを聴いたことがあります(クライツベルク指揮フィルハーモニア管)が「なんか音が鳴らない、というか響かないホールだなぁ」という感想を持ちました。今回のリニューアルでは音響面の(良い方向への)変化を期待したいです。
(参考)
Royal Festival Hall revamp starts (30 June, 2005)

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