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2005.05.28

【レビュー】リーズ・ドゥ・ラ・サールのバッハとリスト

lise_de_salle002

1.バッハ:半音階的幻想曲とフーガBWV903
2.同(ブゾーニ編):コラール前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
3.同:トッカータニ長調BWV912
4.同(ブゾーニ編):コラール前奏曲「われ汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」BWV639
5.同(リスト編):前奏曲とフーガイ短調BWV543(S462-1)
6.リスト:水の上を歩く聖フランチェスコ S175-2
7.同:ペトラルカのソネット第104番 S161
8.同:悲しみのゴンドラ第1番 S200
9.同:メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋の踊り」 S514
演奏:リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)

 デビュー・アルバムから約1年、個人的に待ちに待っていた第2弾CDはバッハとリストの作品集でした。一見大胆なカップリングですが、どちらも曲の性格を確実に捉えていて、音楽の表現力に長けた彼女の特徴が良く出た演奏となっています。

 1曲目の「半音階的幻想曲とフーガ」から滑らかな運指と表現力の幅の広さに心奪われます。特にこの曲を特徴づける「半音階的」なアルペジオではテンポをかすかに落とし、それが一瞬影が差したかのような奥深さを作品に与えています。そして「前奏曲とフーガイ短調」も素晴らしいです。アルペジオでの響きなどピアニスティックな表現を前面に押し出しつつも、どことなく聴く者を音楽に向かわせるような控えめで内省的な雰囲気も感じさせます。対位法的な音の流れも表現しながら、流れるようにしなやかに曲が進行していくのは見事です。2つのコラール前奏曲でのほの暗さも好ましいです。
 そしてリスト作の「水の上を~」の造形美といったらどうでしょう。この曲の様々に変容していく楽想を淀みなくドラマティックに表現しています。これはこのディスク中一番の聴きモノです。「ペトラルカのソネット~」は正にヴィルトゥオーソ的な華麗な指捌きで聴かせます。「メフィスト・ワルツ」は小気味良く丁寧に弾いていますが、もう少しアクの強いところがあっても良かったかもしれません。
 ともあれ技術だけでなく音楽表現にも成熟したところを感じさせる彼女、ほんとうに17歳(1988年生まれ)なのでしょうか。すいません…、ジャケ写見れば解りますね。しかし彼女といい木嶋真優さんといい、容姿と演奏のあいだに凄くギャップを感じる程立派なパフォーマンスを見せる演奏家が増えましたね最近。
(naive, V 5006, ASIN:B0007XT3LM)

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Comments

こんばんは。
彼女はこれまで何度か来日していますね。でも私の住む近くではコンサートをなかなかやってくれなくて…。うらやましいですね。

Posted by: 「坂本くん」 | 2005.06.23 at 20:16

クラシック初心者の私ですが、先日初めてリーズ・ド・ラ・サールの演奏を聞きました。

Posted by: 鳴翁 | 2005.06.23 at 01:27

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