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2005.05.25

「第3回1000人のチェロコンサート」に参加しました

 先日神戸で開催されたこのコンサート(公式サイト)、ミーハーな私は「ロストロポーヴィチ氏の指揮の下で演奏してみませんか?」という宣伝文句につられて思わず応募してしまった、というのが正直なところですが、楽しい思いと共に演奏会を終えることができました。このような機会を与えて下さった主催者の「国際チェロアンサンブル協会」の皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。

 私は正直いって不熱心な参加者でした。公務多忙のためとはいえ、なかなか公式練習には参加できず、練習初参加は2月、その後も4月と5月に1度づつ参加しただけという体たらくで、真摯にチェロに打ち込んでおられる皆様の事を考えると申し訳ない気分で一杯でした。でも本番直前の5/20(金)の夕方から本番までびっちり組まれた練習で遅れを取り戻そうと、有給を取っていざ神戸へと向かいました。
 20日はパート別に分かれての練習。開始時刻直前にトレンクラー(Raimund Trenkler)氏、そしてヴァインスハイマー(Rudolf Weinsheimer)氏が相次いで姿を見せると、これまでの練習とは違う緊張感で会場が包まれます。そして練習が始まると両氏から「こうするといいのでは」という提案がどんどん出されます。そして「おまえはどう弾く?」「こうだよ」といった感じで2人の大物による真剣な議論が続きます。この様子を眺めながら私は「これはすごい場所に来てしまった…」と身がすくむ思いでした。
 そうこうしている間にロストロポーヴィチ先生が登場。この日はシチェドリンの新作の稽古に終始しました。個人的にこの日までは今ひとつリズムが体感できない箇所があったのですが、先生の指導を受けるうちに段々感じが掴めていくのが分かりました。そして最後に簡単にペルトの「フラトレス」のダイナミクスと音楽的構成についてのアドバイスを頂いたのですが、ここでの先生の指示は基本に忠実でありながら曲のイメージを捉えた的確なもので、この日以降確実に「フラトレス」はより音楽的な演奏になっていったと思います。
 練習のあと、「1000人のチェロ・コンサート」に参加されるアーティストの方々とお話をする機会に恵まれました。堤剛さんには先日の「ラ・フォル・ジュルネ」での演奏への感謝を申し上げたのですが、丁寧かつ紳士的な立ち居振る舞いがとても印象的でした。またある高名なチェリストとは「どの楽器が好きか」という話題になったのですが、その方が「ガダニーニが好きだ」と話されるので私が「最近ウィスペルウェイが高価なガダニーニを購入しましたが」と話を向けたところ「それは知らなかった。だけど私の所有しているガダニーニの方が良いと思う」と話されました。彼の「My Guadagnini is better.」という一言からは芸術家としてのプライドを感じました。
 そのあと近くの男性に声を掛けてみると、その方はなんとマリア・クリーゲル女史のご主人でした。彼の職業は医師なのですが「ドイツではある年齢を超えると診察しても保険が使えない。私はその年齢を超えたので引退した」のだそうです。私は「へぇ。日本では90歳を過ぎても仕事をしている医師がたくさんいますよ」などと返したのですが、ドイツには医師の定年制があることをその時初めて知りました(参照「ドイツの医師制度」→Wikipedia)。このように音楽のこと、そしてそれ以外のことについて興味深い話をたくさん聞くことが出来ました。
(この項つづく

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Tracked on 2005.05.25 10:03

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